2024年10月09日

中学校のテストでの、得点分布図をみて思うこと


小1は満席、中3は募集〆切ましたが、

年少から中2まで、生徒募集中です。



今晩は、本日も粛々。


全国的に、塾控えみたいな感じらしく、

通塾を極力遅くしたり、

今まで通塾していた層が通わなかったり、

ということがあるみたいです。



そのせいかどうかわかりませんが、

ある中学の中間テスト、

数学と英語の分布図です。



IMG_1765.jpeg



左が数学で、

今回少し難しくて、平均点が50点(石川県の公立高校入試と同じくらい)ほど。

それにしても、成績が悪い子が、極端に多いです。

算数・数学は小1〜現在の学年までの積み重ねですので、

ちょっと難しくされると、その差が大きく出てしまうのでしょうね。



右が英語で、いつも通りの難易度ですが、

完全にふたこぶラクダで、

得点が低いほうの山の生徒には「難しすぎる」テストだったようです。

これは小学校英語と、中学教科書難化の影響でしょうね。



英語に関してはまだいい方で、

全国では平均点以下に大きな山がある、

いびつなひとこぶラクダ状態のテストも、

たくさん見てきました。



断っておきますが、

「だから早くに塾に行きましょう」

という話をしたいわけではありません。



私がこういうグラフをみて思うのは、

★今、いい点数を取っている生徒が「これでいいや^^」と思わないか?

という点だけです。



石川県は全国でも、

比較的難易度が高い入試(8割なくてトップ高合格なんて、普通ありません)ですし、

進学校についていけるような勉強方法や、

中学校を卒業したといえるくらいの基礎力が

身についているかどうか、

というところも気になりますが、



それよりなにより、

まだ中学校レベルの勉強なのに、

舐めてかかることで、

勉強の楽しさを知るきっかけを失っていないか?



この一点がとても心配です。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 23:07| Comment(0) | 教育情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月08日

人類の教科書


冬期講習に向けて、

生徒募集中です。

小1は満席・中3は募集〆切ですが、

他の学年は、年少〜中2まで席があります。




今晩は、本日も粛々。



10月の映画で学ぶ知の技法は、

チャールズ・チャップリン『モダンタイムス』でした。



きっかけは奥しゃんから、

「チャップリンは人類の教科書でしょ」

と、熱弁されてしまいまして、

最近、テーマ的に重め(ビルマの竪琴)だったり、

難解な表現(メッセージ)だったりが続いたので、

気楽に楽しめるものにしたいというのもあって、

選んでみました。



こういうサイレント映画(正確には一部トーキー)が、

最近の生徒に伝わるか、ちょっと不安だったんですが、

さすがチャップリン、

声を出して笑う子たちも結構いました。



パントマイムを観ていると、

私たちが普段触れている動画やテレビ番組が、

いかに説明過剰かどうかがよくわかります。



機械社会の中で個人が人間性を見出し幸福を求める物語

と冒頭にメッセージがありましたが、

人間性や幸福とは、映画から何だと思いましたか?

という授業をしてみました。



「不幸なはずなのに、僅かなことにも感動できる二人が、心が豊かで素敵に感じた」(中3)

「資本主義社会の中でも、幸せに生きてみせるという想いが込められていると思った」(高2)

なんて、

チャップリンが生きていたら、どんな顔をしただろうという、

いい感想が踊っていました。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 09:16| Comment(0) | 寺子屋の指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月05日

知識は人と人を結ぶ


今晩は、本日も粛々。



最近、好きなyoutuberがいまして、

13言語を話せる日本人が、

オンラインで外国人と会話するアプリで、

突然母語で話しかけてどっきりさせるという内容なのです。

短時間で、結構仲良しになることもあって、

面白いのですが、

実はポイントは語学だけじゃないんです。



その国や地方の名前や場所、

ちょっとした偏見みたいなもの、

有名な食べ物や観光地みたいなもの、

そういう話題がスムーズだったり、

その言語あるあるみたいな事柄だったり、

そういう話題でつながったときに、

一気に距離感が縮まっていくんですね。



その知識って、極端な話、

小中学校レベルの知識でいいんですよ。

そう考えると、

ほんと、勉強って、



★最も効率の良い、世の中に通用するツール



だと思います。

今、田舎にいても都会にいても、

間接的にはいろいろな体験ができますからね。

そういうところを

うまくつないであげるのが、大人の役割になっているのかもしれません。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 02:28| Comment(0) | ちょっと思ったこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月26日

寺子屋的な当たり前の基準


今晩は、本日も粛々。



先日、お問い合わせで来られた保護者の方に、

自習している寺子屋生が、

低学年から高校生まで、静かに淡々と勉強している様子を、

とても褒めていただけました。



と、いうのも、

「静かに勉強している塾」というものをあまり見かけたことが無かったようで、

その方のご出身の自治体でも、

石川県内でも。



まぁ、私は「いろんなタイプの塾があった方が、地域の学力アップにつながる」

という考え方をします。



たとえば、

友達としゃべりに自習に行くようなタイプのものであっても、

家にいれば、ずっとゲームやテレビで勉強しないけれども、

友達としゃべりながらでも30分勉強できればいい

という価値観の方もおいでると思うゆえ、

そういう塾もあってくれた方がいいと考えています。



ただ、寺子屋的には

静かかうるさいかという基準は、

寺子屋基準から遥かに及ばない基準ですので、

「歌上手ですね」と言われた

プロの歌手のような気分になりました(笑)。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 19:35| Comment(0) | 寺子屋の様子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月20日

「新しい」文化との接触


今晩は、本日も粛々。



真田広之さんが監修と主演を務める「SHOGUN(将軍)」が、

エミー賞18冠という、とんでもないことをやっちゃいました。



寺子屋名物「映画で学ぶ知の技法」で、

真田さんが出演している『ラスト・サムライ』を、

高校入試が終わった中3だけにやっています。



もちろん、生徒からの人気が、毎回高いからというのもありますが、

『ラスト・サムライ』以降、ハリウッドに渡った真田さんが、

きっと何かを成し遂げるであろうと信じて、

14年間毎年、扱ってきましたので、

感慨ひとしおです。

といいますか、予想を遥かに上回る活躍にびっくりしているくらいです。



かつて、高校の先生や予備校の先生が、

次期芥川賞受賞者みたいな、世の中の動きを当てているのをみて、

勝手に憧れていたのですが、

自分が少しはできるようになってきても、特段嬉しいことはありません。



というのは、

真田広之さんが時代劇のすごさをいうものを、

アメリカで証明してみせましたが、

肝心の国内はどうでしょう?



時代劇らしいものは大河ドラマと、

季節の特番くらいでしょう。

実際、テレビで時代劇が少なくなって、かつらを作る職人さんも少なくなっているとか。



海外が評価する日本文化は、

肝心の日本で滅びそうになっているというのは、

私が好きな服の世界でも、同じです。



ただ便利だから用いる、それも立派な行動のひとつなのですが、

素晴らしいから使う、

作っている人の工夫に敬意を表すために使う、

というような、

消費行動に気持ちが乗っかったありかたを、

今の子たちは観る機会があるのだろうか?と思います。



真田さんの今回の賞が、

「日本すげぇ」なんかで終わってしまわず、

日本人たちが今まで知らなかった日本文化を、

新たに知る機会になってくれればと、

切に思います。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 17:19| Comment(0) | ちょっと思ったこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする