2025年09月25日

進学校の矜持


今日は、本日も粛々。



先日、Twitter(現X)で、こんなような内容の投稿をみかけました。



埼玉県の県立浦和高校出身の人が、文系でも理系数学の範囲を全部やる。

受験効率からすると、「無駄」だけど、素晴らしいことだなと言うと、

「だから浪人が多いんだろうね(笑)」(註:浪人率は50%ほどと言われています)

これを笑って言えるのも、本人にとっていい学校だったんだろうなと。


愛知県の旭丘高校では、文系理系問わず、理科は物理・化学・生物・地学全部やるそうです。

「ウチの学校ではこういうことを生徒に学ばせます」という学校はかっこいい。

大学入試まで効率を追い求める勉強がゼロになるわけはありませんが、

高校生にとって「無駄」はとてつもない栄養になると思います。




進学実績でしか高校の教育力をみないという、

議員さんや、保護者・マスコミ・塾関係者が多い中で、

こういう意見をまさかTwitterでみれるとは、嬉しくなっちゃいました。



東大寺学園(残念ながら、高校入試は廃止されました)の説明会に行った時も、

「大学入試みたいな小さな目標のためのフォローを大事にされるなら、

わが校は受験しないでください」とはっきり説明会で言い放つ学校もありましたし、



石川県では金大附属がかつて、大学受験以外の科目も、

「附属生が身に付けるべき基礎教養である」と行っていた時期がありました。

今はその代わり、探究学習に力を入れているみたいです。

浪人率は4割から5割と言われています。



高等教育への接続機関として、進学校の矜持を示す学校がある一方で、

泉丘は、「学校の課題は大学入試に最適化している」と言い切り、

そのくせ浪人率は35%から40%です。

私は浪人全然ありだと思うのですが、大学受験は大丈夫と言い切っておきながら、

この数字はさすがに、空手形だなぁと思います。



進学校の矜持をみせている高い浪人率を誇るところからは、

「ウチの高校は4年制だから(笑)」と冗談が飛び交い、

かたや受験に最適化していると謳っているところからは、

「話が違うのでは?」という話を、卒業した生徒保護者から聞きます。



まぁ、高等学校にはそれぞれ立ち位置と、

それを提供できるかどうかという人的資源もありますので、

どの立ち位置か?より、

もっと積極的に考えてほしいものがあります。



それは、

生徒自身が、進学校の生徒としての矜持を抱けばいいだけ

ということです。



進路や、何をやって何をやらないかは、塾も含めて、

先生に左右されるものではなく、

自分で決めるものです。

実際、東大受けろと学年集会で言われても、

京大志望者がほとんど志望を変えなかった年もあります。

生徒が立派すぎて、痺れました。



先生の意見を聞くなという意味ではなく、

自分が主体的に選び取っていけばいいだけです。



そして、自称進学校となり果てた学校であっても、

学問を希求し、その延長で大学受験なんかクリアできると、

本来の姿を提示している、

少数派でもカッコよさを貫いている先生は、

絶対にいます。



それを見つけられる感受性も、

生徒自身の立派な力です。



ごんぼっち


posted by ごんぼっち at 01:28| Comment(0) | 教育情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月13日

【対面授業・オンラインで全国のトップ高校受験に対応】中学生の英語新教科書



小1は満席、中3は募集〆切ましたが、

年少から中2まで、生徒募集中です。




今晩は、本日も粛々


先日から「中学校で英語の成績がすごいことになっている」という話を書きました。

原因は

@小学校から英語が成績付く形で始まった

A中学校の英語の教科書が難しい

と言っておりました。



実は、2024年、今年から、

小学校の英語の教科書が改訂になっていて、

今の中学生のときより、さらに難しくなっています。



お子様が小学校高学年のお家の方は、

ぜひご覧になってみてください。

たぶんびっくりすると思います。

不定詞やら、三単現やら、平気で出ていますし、

単語は600〜800語程度です。



で、来年は中学校の教科書改訂の年です。

ということは、

今より更に難しくなる可能性が高いわけです。



小学校の英語で、充分フォローできていないのは、

★フォニックスをきちんとやる

★いろいろな文法を使った文章に、文法を教えずに触れる機会を増やす

★聞いて話す機会を充分に作る

だと思っています。



そういうのをきちんとやっていくと、

中学校でできるようになっていきます。



一番やってはいけないのは、

★国語が不十分なうちから英語に着手

★とにかく先取りで、英検の上の級を目指していく

ということです。



英語が難しくなる、早くやらないと大変だよ!という声に不安になって、

とにかくやみくもにお家の方が学生の頃にやっていたような、

今から考えると非合理的な英語学習を、

ごりごりやる必要はありません。



教科書の意図に沿って、

教科書がフォローしきれていないところは塾やご家庭で補って、

じっくりと王道の勉強を、まず歩んでみましょう。



難しくなるということは、

いい加減な勉強のやり方をしている人には大変なのであって、

きちんとした勉強をしている生徒たちにとってみると、

レベルに合った教科書になるということです。



ごんぼっち
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2024年10月09日

中学校のテストでの、得点分布図をみて思うこと


小1は満席、中3は募集〆切ましたが、

年少から中2まで、生徒募集中です。



今晩は、本日も粛々。


全国的に、塾控えみたいな感じらしく、

通塾を極力遅くしたり、

今まで通塾していた層が通わなかったり、

ということがあるみたいです。



そのせいかどうかわかりませんが、

ある中学の中間テスト、

数学と英語の分布図です。



IMG_1765.jpeg



左が数学で、

今回少し難しくて、平均点が50点(石川県の公立高校入試と同じくらい)ほど。

それにしても、成績が悪い子が、極端に多いです。

算数・数学は小1〜現在の学年までの積み重ねですので、

ちょっと難しくされると、その差が大きく出てしまうのでしょうね。



右が英語で、いつも通りの難易度ですが、

完全にふたこぶラクダで、

得点が低いほうの山の生徒には「難しすぎる」テストだったようです。

これは小学校英語と、中学教科書難化の影響でしょうね。



英語に関してはまだいい方で、

全国では平均点以下に大きな山がある、

いびつなひとこぶラクダ状態のテストも、

たくさん見てきました。



断っておきますが、

「だから早くに塾に行きましょう」

という話をしたいわけではありません。



私がこういうグラフをみて思うのは、

★今、いい点数を取っている生徒が「これでいいや^^」と思わないか?

という点だけです。



石川県は全国でも、

比較的難易度が高い入試(8割なくてトップ高合格なんて、普通ありません)ですし、

進学校についていけるような勉強方法や、

中学校を卒業したといえるくらいの基礎力が

身についているかどうか、

というところも気になりますが、



それよりなにより、

まだ中学校レベルの勉強なのに、

舐めてかかることで、

勉強の楽しさを知るきっかけを失っていないか?



この一点がとても心配です。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 23:07| Comment(0) | 教育情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年07月31日

全国学力テストの順位なんて、ゴミ箱に捨ててください。


今晩は、本日も粛々。



https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1474393

石川、中3で全国1位 全国学力テスト、小6は2位(北國新聞 2024年7月30日)



毎年恒例、どうでもいい報道です。

「何位」ってあたりが、どうでもいいと評価するところです。



平均正答率と石川県との差をみてみましょう。

中3国語 全国58.1% 1位石川県62%
中3数学 全国52.5% 1位石川県等57%

小6国語 全国67.7% 2位石川県72%
小6算数 全国63.4% 2位石川県等67%



こんな僅差の勝負で、1位だ2位だと言っても、

誤差の範囲と言ってもいいくらいだと思います。



北國新聞の記事がまだいいのは、

こうやって数字を出してくれていますから、

「はりぼての1位・2位であることがわかる」ように記事を書いてくれています。

見出しも工夫してほしかったですが、アクセス数が欲しいのでしょうね。。。



点数どうこうより、

「昨年度のテスト結果を全体の教育改善に役立てた」との回答が石川は100%(引用、記事本文より)

教職員がこうやって指導の指標になっていけばいいと思います。



わざわざこんなことを書くのは、

石川県に限らず、公立小中学校の国語・算数数学に、

かなりの危機感を持っているからです。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 21:59| Comment(0) | 教育情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月15日

春期講習明けから「なんだかなぁ・・・」


今晩は、本日も粛々。



高校入試募集停止が相次いでおりまして、

関東は2020年頃から、

桜蔭・雙葉・女子学院・豊島岡・渋谷教育学園渋谷・開成・駒場東邦などなど、

そして最近は関西で、

洛星・甲陽学院・洛南は一部縮小などなどに引き続き、

東大寺学園が募集停止しました。



マスコミには「高校から入学してきた生徒たちの負担が大きいから」とのことですが、

東大寺学園の入試説明会に参加したとき、



どんな校風か、きちんと知って受けに来てください。

それぞれの校風に、私たちの教育理念が沁みこんでいるのです。

どんな知性の生徒を求めているかは、過去問をみてください(対策的な意味でなく)。



東大寺レベルでもこんな注意喚起が必要なんだと、

びっくりしたのを覚えています。



教育理念からして「本当に大丈夫ですか?」というような高校が、

東大京大合格者数で、東大寺学園に勝った負けた的なノリで、

人気を集めているのをみると、

何だかなぁと思います。



その一方で、

寺子屋が小学生や幼児からじっくり育てることにシフトしていっているように、

高校三年間だけで、校風に相応しい生徒を育てることが、

確率的に難しくなっているのは、

とてもよくわかります。



とはいえ、東大寺学園高校の入試問題は、

私も大好きでしたので、

芸術的な良問を見られなくなるのは寂しいです。



いろんな意味で、

何だかなぁと思ってしまうニュースでした。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 02:08| Comment(0) | 教育情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする