2013年12月15日
基礎力
今晩は、本日も粛々。
全国の塾長さんと意見交換していて、
あるひとつの意見に、
皆でとても賛同したのがあります。
いわく、
中学入試を行っていない、公立中学校では、
上位10%以上であっても基礎力に不安がある。
という話です。
どうせ寺子屋だから、レベルの高い話をしているんでしょう?
いえ、違います。
英語で言うなれば、
月や曜日でスペルミスがある、とんでもないスペルの過去分詞形を書く。
数学で言うなれば、
分数の計算でミスをする、基本的な公式や合同条件を間違える。
レベルの話です。
で、この程度でも、泉丘ならば合格することができます。
ですから、私は「泉丘や二水高校に合格できた」程度は、
学力の保証にならないと思うのです。
確かに、今まで教えてきて、
1回とは言わないまでも、2・3回言ってすっと身に付くレベルだったのは、
1名の生徒だけです。
それでも、相当私にバカにされたそうです。
(すみません、とんと覚えていません・・・)
というのは、言ったことを忠実に遂行するという能力に長けていましたが、
何か思いもつかないような、才能をきらっと感じさせる発言というのは、
とんとありませんでした。
高校生の時は。。。ですが。
大学時代には舌を巻くような、すごいことをわしわし言うようになりました。
きらっと光ることをばしばし言えるようになるまで、
それくらい積み重ねと熟成が必要・・・ということですね。
寺子屋の生徒で一番優秀な生徒も大したものでした。
打てば響くという言葉ではありませんが、
ぽんと投げかけた言葉に、私の想像以上の返事をしてきて、
時々背中に汗が伝います。
逆を返せば、こちらがいかに上手に打つかが要でしたし、
やれと言ったことを忠実に遂行は、いつもできたわけではありません。
中学生の時は。。。ですが。
高校に入ってから、こちらが辛くなるほど打たれますし、
私の想定したことより、遥かに大きなことを成し遂げるようになりました。
それくらい、試行錯誤が必要なのですね。
誰にでも分かる「素晴らしい才能」まで、
どれくらいの労力と苦労が、本人の中で必要かの証左です。
宇ノ気・河北台・津幡・津幡南・高松中学校で、学年1位を取っている生徒でも、
基本的に、基礎力に問題があると考えています。
とても優秀な学年で、
1位2位あたりの生徒が、基礎力をクリアーしている生徒でも、
高校が要求している学力には、まず応えようとしていないレベルです。
特に、復習を重視していたり、学校の課題を重視しているレベルだと、
100%アウトです。
それでしたら、稀に2位以下の生徒でも、向学心を刺激された生徒の方が、
ポンと突き抜ける可能性を持っています。
ひとつのテストでは、才能を測りきれないケースもありますから。
これらは人格を否定しているのではなく、
中学生や高校生というのは、そういう時期なんだと思います。
私の学生時代を顧みても、
こんなにも理解するのに、エゴや気分が邪魔して、
すんなりいかないものだなと、自分に呆れます。
成績はすごくはありませんでしたが、そこそこだったんですよ?
それくらい、脳みそに新たな回路を作るというのは、
難しい作業なのです。
ですから、
うちの子は、うっかりミスが多くて。。。
勉強方法が解っていなくて。。。
というのは、八百屋にマグロを注文しているようなものだと思います。
こういう時は、徹底して、
★授業のノートに返る
★嫌!というくらい繰り返す
という「基本中の基本」に振り返る必要があります。
よくいろんな勉強法の本で指摘されているとおり、
繰り返す=10回や20回はやること
です。
ごんぼっち
2013年11月27日
勉強しているつもりの人と、勉強ができる人の違い

現在発売中のクラビズムに、
月曜に入ったチラシです^^
今晩は、本日も粛々。
忙しい人にこそ見て欲しい『忙しい人と仕事ができる人の20の違い。』
この記事が面白かったです。
勉強しているつもりの人と、勉強できる人の違いで考えるとそっくりだったからです。
ではアレンジして検証します。
1.評価基準
『勉強しているつもりの人』は、「勉強している」と周りに言えば、「カッコイイ、頑張っている」と他人が評価してくれると思っている。
『勉強ができる人』は、「勉強している」と周りにに言うことは、「無能の証明」だと思っている。
2.テストに向けてのスケジューリング
『勉強しているつもりの人』は、終了時間への認識が甘い。(なんとなく終わったらいいな〜的な。ひどいのになると他中学のテストを見て、それさえ覚えればいいや〜という底抜けのバカも)
『勉強ができる人』は、絶対にここまでに終わらせるというスケジュール意識が強い。
3.テストに向けていつまでにできなくてはいけないのか
『勉強しているつもりの人』は、納期意識がギリギリ。(テスト寸前で勉強にとりかかるので、テスト勉強のみに集中してしまい、日頃の勉強が疎かになり、かえって効率が悪い)
『勉強ができる人』は、前倒し。(テストより随分前から勉強に取りかかるので、2つ以上の勉強を同時並行処理でき、効率が良い)
4.危機回避能力
『勉強しているつもりの人』は、せっかくスケジュールを作っても、友達に誘われたり、ちょっとした家の中でのトラブルで乱れっぱなし。
『勉強ができる人』は、緊急事態・トラブルでスケジュールが乱される事がほとんどない。
5.テストへの目的意識
『勉強しているつもりの人』は、いきなりテスト勉強にとりかかり、テスト当日に近くなった時点で「目標点数」を考える。
『勉強ができる人』は、テスト勉強の始めに「目標点数」を明確にして仕事にとりかかる。
6.遊びの時間
『勉強しているつもりの人』は、遊びの時間の合間に勉強する。または「遊びの時間を、とれたらいいな」的にしか考えていないため、だらだら勉強する。
『勉強ができる人』は、「遊びの時間は絶対にとる」と最優先的に考え、その時間をホントに大切にし、決めた時間をオーバーしたり、早く勉強しなさいと言われる前に切り上げる。
7.期待値コントロール
『勉強しているつもりの人』は、親や先生の期待よりちょっと低い勉強を行い、テスト後言い訳に終始する。その為に誉められる事も少なく、モチベーションも上がらない。
『勉強ができる人』は、相手の期待を少し上回る形の勉強を行い、次もっといい点を取るにはどうしたらいいかを述べる。そのため親や先生から誉められる事も多く、モチベーションもアップしていく。
8.テスト勉強の取捨選択、最適化
『勉強しているつもりの人』は、ホントはやらなくてよい勉強をたくさん抱えている。漢字練習や英語の本文暗記、理社のまとめなど、テスト勉強前にやるべきことに時間を使い、見直しもろくにしていないのにたくさん問題を解こうとする。
『勉強ができる人』は、今までやってきたことの確認や、発展的な内容をおさえるためにテスト勉強をする。
9.段取り
『勉強しているつもりの人』は、テスト勉強にとりかかって、段取りをその時の気分で考える。
『勉強ができる人』は、段取りを考えて、テスト勉強にとりかかる。
10.タイムマネジメント(時間管理)
『勉強しているつもりの人』は、目標・計画や段取りを考える時間を短時間で済まそうとし、破っても平気。
『勉強ができる人』は、目標・計画や段取りを考える時間を十二分にとり、破っても反省して修正し、修正しても計画全体に影響出ることは少ない。
11.目標設定
『勉強しているつもりの人』は、目標設定が他人基準(自分より低い点数の人に負けなければいいなど)。テスト勉強にした後に、親や先生から異議がでて、目標修正せざるをえなくなって、やる気ダウン。
『勉強ができる人』は、目標設定が自分基準(どんな点数を取ったら心からガッツポーズができるかなど)。テスト勉強を始める前に、以前のテストでの反省点をリストアップして、適切な目標を設定。その後に親や先生からの異論はほとんど出ない。
12.優先順位付け
『勉強しているつもりの人』の優先順位は、提出期限と気分が中心。納期が迫っているワークと好きな科目が優先順位が高い勉強になっている。
『勉強ができる人』の優先順位は、テスト勉強の効率と、そのテストでの目標との差。
13.集中できる環境の確保
『勉強しているつもりの人』は、集中できる環境を作る事ができない。家庭でも勉強の取り掛かりが遅かったり、気分や周りのせいで勉強を中断したりするので、同じ勉強を何度もしないといけない。
『勉強ができる人』は集中できる環境を作る事ができる。勉強の取り掛かりが早いので、親の小言や兄弟の邪魔で計画が中断されない。
14.友人関係
『勉強しているつもりの人』は、テスト期間中でも遊びに誘われることが多い。
『勉強ができる人』は、テスト期間中に遊びに誘うような友達と日頃から付き合わない・テスト中だけ距離をとるので、先手を打って邪魔を防いでいる。
15.リスク(危機)回避
『勉強しているつもりの人』は、自分がわからなかった内容を忘れている。解らない時は答えを見て、赤で直すだけで済ませ、印をつけて後で確認はしないので、解らないところは?と聞かれて即答できない。
『勉強ができる人』は、自分がわからなかった内容は決して忘れない。解らないところをじっくり考え、印を付け、時折チェックも入れるので、「質問ある?」と聞かれると即答できる。
16.コミュニケーション
『勉強しているつもりの人』は、人と約束するのが下手。いつも「守れなかったらどうしよう」ばかりを考えて、そのくせ形だけしか約束を守らないので、必ず親とトラブルになる。
『勉強ができる人』は、人と約束を守るのが上手。「何をやらなければいけないか」を基準に考え、その目標に自分から楽しんで守ろうとするため、周囲は安心して見ていられる。
17.学習意欲
『勉強しているつもりの人』は、学習時間もまばらで、学習を反省する時間をとれていない。反省はテスト後だけで、授業の受け方やテスト勉強の開始時期など、いつまでも同じやり方で勉強をしている。
『勉強ができる人』は、どんなに忙しい時でも学習時間の確保を行っている。学んだ知識をもとに、もっと効率的な勉強のやり方を求めて、いつも工夫をしている。
18.効率化
『勉強しているつもりの人』は、同じような勉強でも、イチイチ考えたり、イチイチ綺麗に色を塗り分けながら勉強をして、自分の頭に知識が残ったかどうかではなく、時間を取ったか、綺麗なノートになったかを勉強と思っている。
『勉強ができる人』は、同じような勉強に取り掛かるとしたら、考える事なく、頭の中を確認するだけの仕組みを作り上げている。
19.モチベーションコントロール
『勉強しているつもりの人』は、直前になってやっと睡眠を削ってでもテスト勉強をしてしまう。時には徹夜も。そのため学校の授業中眠くなったり、テスト中にぼーっとしてしまう。それが原因のミスも生まれたりしてしまう。そしてテストを重ねるごとに、モチベーションも不安定になる。
『勉強ができる人』は、十分な睡眠をとりテスト勉強を行う。体調不良によるミス、集中力欠如によるミスは少なく、常に安定したモチベーションを維持している。
20.自己管理
『勉強しているつもりの人』は、テスト直前に慌てる「忙しい状態」を甘んじて受け入れてしまっている。
『勉強ができる人』は、テスト直前に慌てる「忙しい状態」事は絶対にイヤ。受け入れる事ができないと思っている。
いやー、現文と見比べてみていただけると、お分かりかもしれませんが、
面白いほど一致します。
一部、仕事にはあてはまって勉強に見られない事柄や、
重複するような事柄は、がらっと変えました。
期末テスト直前ですが、
学年末テストに向けて、反省材料にしてください。
余談ですが、私はこのまとめ、実はあまり好きではありません。
というのも、原文は「忙しい人と仕事ができる人」の対比ですが、
ここに描かれる「仕事ができる人」は、優秀な人・・・
もっと言えば仕事を楽しんでいる人に、どうしても見えないんです。
むしろ社畜的な人間が、嫌な仕事を短時間で終わらせるために、
無理やり仕事を効率化しているようなイメージしか持てないのです。
ですので、私が今までお会いした、優秀な人で考えてみました。
ちなみに私のことではありません(笑)
1:評価基準 「忙しい」という概念をそもそも持っていない
2・3:スケジューリングと納期意識 終了期限までに他のどの仕事や遊びを入れられるかを考えている
4:リスクヘッジ 日頃からの心構えで、リスクは自然と近づいてこない
5:タスクマネジメント 仕事の目的・最終完成物を達成した時に、世の中や周囲の人・自分にどんな喜びがあるかを考える
6:プライベートな時間 仕事が楽しくてプライベートと不可分。両方とも心から楽しみ、両方とも大切にする。
7:期待値コントロール 相手の期待値を、少し超える=消極的。大きく超えてナンボと思っている。
8:仕事の取捨選択・最適化 自分にしかできない仕事以外にも、自身を成長させる仕事が入ってくる。自分がやらなくてもいい仕事は、相手が恐れ多くて頼んで来ない。
12:優先順位付け 物事に優先順位を付ける時は、「自分や周囲がわくわくできるように」を基準に、並び替える
13:集中できる環境の確保 集中してしまえばどんな場所でも仕事に没頭できる。
14:情報共有 情報共有を楽しく済ませることができるので、先方からも自分からも雑談ついでに電話やメールがある
15:リスク回避 頼んだ仕事のチェックのみで終始できる
16:コミュニケーション 自分の完成イメージ+任せた相手の個性が加わったものが出来上がる
17:学習意欲 仕事に関係の無い古典や名作・純文学や専門書で、深く人間を深めることが自然に仕事に好循環をもたらす
18:効率化 同じ仕事をやる時に、作業的に頭を使わないところと、もう一歩効率よく・もう一歩創造的になるような方向で、頭をちょっとだけ使っている。
19:モチベーションコントロール モチベーションを気にすることが、まず無い。
20:自己管理 放っておいたら寝食忘れて仕事をしてしまうので、意識的に睡眠と食事を取る。
ごんぼっち
2013年10月13日
難しくなるタイミングですね
今晩は、本日も粛々。
中2の二学期中間〜期末は、
転機のテストですね。
理科が難しいのは当然なんです。
今回の教科書改訂のキモですから。
この時期は必ず、英数が本格的に難しくなるのです。
単元としては、
英語・・・不定詞・動名詞・接続詞
数学・・・連立方程式文章題・一次関数
そして、この単元は一番、
★基本は出来ているんですが、応用がつまづいて・・・
と勘違いする単元でもあります。
英語に関しては、
今まで間違った勉強法をしていた生徒は、
一気に80点以上取れなくなる単元です。
理由は、・・・を・・・・だけで・・・・していた人です。
ここはね、早めにテコ入れしておきたいですね。
ごんぼっち
2013年09月20日
基礎基本
今晩は、本日も粛々。
実感としては、だいたい9割くらいの生徒の成績アップのカギは、
★基礎基本
ですね。
基礎基本というと、「簡単・楽しくない」とバカにする生徒もいるのですが、
たいてい、
「基礎はできるんですが、応用が苦手みたいで・・・」と相談がある生徒は、
基礎に原因があります。
例えば、関数の問題。
基礎はできます^^なんて言っている子に限って、
ノートにグラフを書いていない。
「問題(ワークやテキスト)に書き込んでいるから大丈夫です!」とよく言いますが、
グラフをわしわし書く癖がついていた子は、
座標の直線の距離や、
中点の座標の公式、
関数の式を手早く求める・・・
こういったのは、説明されなくても「肌感覚」で、すっと理解できます。
学年5番以内くらいになると、
基礎基本の取得を、短時間でできるようになるため、
今度は敢えて、難しい問題に手を出す必要があります。
難しい問題とはどの程度かと言いますと、
★石川県の公立高校入試問題より、もうちょい上のレベル
です。
そんなレベルは必要無いと考えがちなのですが、
本来、優秀な生徒にとっては、
中学校内容は3年かける方がおかしいのです。
高度な問題であっても、用いられている基礎基本は全く同じです。
その基礎基本が、どのようにひねることができるか?
が、高校に入った後の大切な発想力になっていきます。
それは、小学校内容を高度に極めると、中学校内容が簡単になるのと、
同じ原理です。
あとひとつ。
中学校内容と、高校内容が大きく異なるのは、
★抽象度の高さ
でした。
ですので、普段通りの基礎基本の身に付け方では、
ここがどうしても疎かになるのです。
これは、指導的な立場の方がリードしていかないと、
自ら頑張れる人は、まずいないでしょうね。
別に5教科そろって・・・でなくてもいいのです。
抜群に得意な科目があれば、その科目だけでも次のステップに進めばいいのです。
言い換えればこのステップは、
★わかること・点数が取れることが楽しいから、わからないことが楽しい
への転換期とも言えるかもしれません。
わからないことから、わからないことへ。
わが師はこれが教育の真髄と仰っておられました。
受験産業という、師からすると、
おそらく「最も“教育”から離れた場所」に生息する私が、
今のところ、師の哲学と、私の経験や信念と、今の生徒たちの様子から、
見出せた、かすかな一点です。
ごんぼっち
2013年09月16日
落としどころをどうするか
今晩は、本日も粛々。
夏期講習、
中1はテラプリ平均200枚ほど、
中2は、100枚ほど、
がっつりやってもらいました。
寺子屋学力テストの結果、7月から8月は、
中1で偏差値4.1、中2で偏差値2.8伸びました。
ちなみに点数アップで言うと、1位の子から、
99点アップ
89点アップ
66点アップ
62点アップ・・・
と続いていきます。
今の子たち、成績アップの最大阻害要因は、
★演習不足
であることは明らかです。
偏差値66程度くらいまでなら、大量演習で解決がつくかなと思いますね。
しかしながら、現在かほく市は、
部活がハードになってきている分、満足に演習時間が取れません。
そこで、
@予習カリキュラムをひく
A勉強法の指導を取り入れる
B反転授業
という方法で、何とかしているのですが、
★演習時間を確保
★偏差値60後半の生徒に、もうひと伸び
ここはもっと貪欲に追及して、
★寺子屋=平均偏差値63程度
★寺子屋トップ層=偏差値70越えは当たり前
という状態を、追究していきたいなと思います。
そのためのヒントを、
★29日の日曜、群馬県のハイパーな塾を見学
★25日の水曜・・・だったかな?(笑)テラプリの全国での活用事例
得てきたいと思います。
ごんぼっち