2022年06月04日

自学力を身に付けるコツ


今晩は、本日も粛々。



昨日、中3(まだ「受験生」とは呼べません)に

「解の公式の成立過程を理解してきてね」

という宿題をできたのは、三分の一以下でした。

この時期に二次方程式の導入をやっているのは、

寺子屋的に遅いのですが、

二水以上を志望している生徒でここまでは初めてみました。



それはともかく、

自学の基本は、

公式を暗記して当てはめる練習をするのではなく、



どうやったらその公式になるか、



なぜそういう操作が必要か、



それで何が出来て、何が出来ないか、



どんなときに便利で、どんなときは不便か。



それがわかるのを「理解できた」ということで、

理解できてはじめて、その単元のスタートラインに立てます。

ただ、

問題を解いているうちに理解ができるようになることもあります。



しかし、上記の「理解するための意識」がなくて、

問題を解く→丸付けをするでは、

永遠に理解までたどり着きません。



ここの格闘を逃れても、

ちょっといい大学程度なら合格できるので、

学歴は高い

(といっても、大学レベルでの話で、大学院以上じゃないので、

レベルの低い話ですが)

のに、頭が悪い人というのは、

こうやって育っていきます。



今のうちに意識をアップデートしましょうね。



ごんぼっち

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2022年04月22日

定期テスト勉強法


今晩は、本日も粛々。



マイペースな私と対照的に、

ハイペースで四冊目の著作を出した

愛知県さくら個別指導学院の國立先生。



成績アップ率96.6%! [くにたて式]中間・期末テスト勉強法 (大和出版) - 國立 拓治
成績アップ率96.6%! [くにたて式]中間・期末テスト勉強法 (大和出版) - 國立 拓治



寺子屋でお話ししている中学生の中間期末テストの勉強と、

7〜8割くらい被ると思います。



石川県と違って、愛知県は内申点の比重が高いので、

確実に点数を取らなくてはいけない点と、



寺子屋では中間期末テストの勉強の仕方というより、

中学校で定期テストの点数にならなくても、

勉強として必ずやっておかなくてはいけないことも、

やって当然だよね、ということもお伝えしている点ですね。



そのぶん、

寺子屋でお伝えしていることの方が、若干ハードですが、

基本的な考え方は同じですし、

その基本の部分をもっと詳しく述べてくださっています。



定期テスト対策ゼロで、

今まで寺子屋の平均はだいたい420〜430点です。

まだそこに至っていない人や、

平均ちょい上程度ということは、

まだまだ基本的な勉強ができていないということです。

ぜひ一読して、確認してみてください。



私の単著もさっさと書けと、

國立先生から急かされておりますので、

ちょいちょい頑張ります。



ごんぼっち
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2022年02月17日

地頭を良くするには

2201チラシ.png

先日最終のチラシが入りました。

3月からの新年度開始です。



今晩は、本日も粛々。



最近YouTubeで、往年の野球選手が番組を持っていて、

当時知り得なかったことについて語っていて、

面白いです。



子どもの頃大好きだった、

篠塚和典選手、

安打製造機、守備の名手として有名でしたが、

バッティングや守備の練習で、

勉強、特に幼児低学年期に大事なポイントと、

全く同じことを言っていました。



練習のときに、

いかにいろんなことを想定して、

遊び感覚でやったことがないことを試す。

これが上達のポイント



でした。

同様のことはAIでも言われていて、



うまくいったときに報酬を与えると、

AIの精度が上がると思われがちですが、

むしろ今までやったことがないことにトライしたときに、

報酬をあげた方が、

優秀なアルゴリズムを形成する。



とのことです。



勉強でも基本なのですが、

成績が良いけど、頭が悪い生徒は、

ひとつのやり方しかやらない子が多いんです。

賢い生徒は、2つ以上のやり方で確認するのですが、

一つのやり方で何回か解いて確認、

みたいなことをやっちゃうタイプ、



つまり、

過程より結果しかみられてこなかった場合ですね。

いい結果が出なかったということは、

悪い過程を歩んでいた、

それは確かにそうなのですが、

悪い過程を歩んでもいい結果が出ることもあるわけです。



高学年・中学生になる前に、

まずはちゃんとした過程をたどる状態を作っておくべきですね。



ごんぼっち
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2021年06月19日

傾向と対策の結果


今晩は、本日も粛々。



傾向と対策に頼りきると、自学力が摩耗します。

とはいえ、

志望校に受かってほしいというのも、

塾の先生だけに限らず、

周囲の大人や、生徒の友人たちすらも思うことです。



しかし、傾向と対策の結果、

こういう進学校の生徒が生まれたらどう思いますか?



日本全国の塾長さんたちから聞いた話です。

国語で要約の課題が出て、

その中から定期テストで一問出るのですが、

課題の要約を全て暗記して、テストで写すという生徒。

これ、一人じゃなくてクラスの半分くらいがやっていたそうです。

公立地域トップ校での話です。



コミュニケーション英語の授業で、

課題の和訳を全部暗記してテストに臨む。

これも有名中高一貫校の話です。



こういう体たらくになってしまうわけです。

毎年、全国の有名高校や大学が、HP上や説明会で、

入試を採点していての講評を公開してくれるところがあるのですが、

ほとんどが

基礎的な内容・基本的な勉強方法ももっときちんとやってください、

と要約できます。

例:東北大学英語数学

(一番最後にある、志願者へのメッセージを読んでください)



これは当たり前ですが、難しい問題を解くなとか、そういう意味でなく、

傾向と対策みたいな勉強で、

誤魔化して点数を稼いでも、

ある一定レベルの中学・高校・大学に合格できませんよ、

定員上合格になったとしても、うちの求めている生徒じゃありませんよ、

ということです。



ごんぼっち
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2021年06月18日

教材オタクのひとりごと


今晩は、本日も粛々。



教材が大好きで、教材会社からオタクと揶揄されることもあります。

教材なんてどれを使っても一緒、

なんて神話もこの業界には根強くて、

教材を生かすも殺すも授業次第ですので、

間違いではないのですが、



教材の背後にどんな理論が隠れているか、まで分かるようになると、

生徒がわかるようになる、

わからないままである理由は、

たいてい教材にあることが多いのです。



まぁそんなこんなで、

生徒にこんな力を付けてもらいたいので、

こういうものを・・・というのが、

比較的いい状態で揃えることができています。



それでいつも思うのが、季節講習用の薄い教材があります。

量も少なく、

かといって内容が深いわけでもなく、

そして概念をしっかり入れるわけでもない。

あんなものやっても意味があるのかと思うのですが、

それぞれの教材会社に言うと、

「あれでも量が多過ぎて終わらないという話の方が多いんです」

「あれでも難しいので簡単な問題をとよく言われまして」

概念に関してが言及する塾がまずないようでして、え?という顔をされます。

まぁ寺子屋が用いているのは、あの科目のあの会社だけです。



簡単な問題を扱う教材については、いいものをほとんど見たことがありません。

基礎ほど概念が大事なのですが、

なぜか簡単な問題集ほど、概念を大切にしない。

教科書準拠ものとか、特にそうです。

それでしたら、教科書を何度も繰り返した方がいいと思います。



内容はプロにしか判断できないと思いますので、

目の前にあるものを完璧に!というのが、

生徒にとって一番大切なことです。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 03:06| Comment(0) | 勉強方法について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする