2023年10月25日

【武蔵小杉お問い合わせ解禁まで あと7日】寺子屋の文化は、こうやって継承される


今晩は、本日も粛々。



寺子屋文庫と呼んでいる本棚があるんです。

本棚.jpg


これを活かすために、

小学生には国語に読書会の授業を入れています。



歴代いろんな生徒がこの寺子屋文庫に触発され、

二水→早稲田理系に進んだ子は、数学解法事典を愛読していて数学は常に校内トップレベルでしたし、

泉丘→早稲田文系に進んだ子は、かなりの分量を読み漁っていましたし、

附属→東大文系の子は、ファクトフルネスというベストセラーで人生観が変わったと言っていましたし、

七尾→摂南大薬学部に行ったこと、七尾→福井医療大に進んだ子は、

世界史を変えた薬を愛読していました。



そんなの挙げたらキリがないのですが、

今の中学生の保護者から、こんなお知らせをいただきました。



高校生の国語の授業の時に話していたのを聞いてから、森鴎外の強烈なファンになり、

記念館にも行きましたし、未読書やグッズを買いまくりまして、

小さな子どもが念願のおもちゃを買ってもらったかのように大喜びでした。

先日は墓参りもしてきました。

今も、森鴎外がどんなに素晴らしいかを私に熱く語っています。

いろいろ読みましたが、「妄想」が特に好きなようです。



『妄想』なんて通ですねー。

鴎外の考え方の真骨頂みたいな話ですよ。

私は鴎外の歴史小説が好きだったので、

高校時代は『歴史其の儘、歴史離れ』をよく読んでいました。



そもそもきっかけは、

「映画で学ぶ知の技法」という、映画で人間・社会分析を行う授業で、

私が鴎外の話をしていて、興味を持って、

高校生の国語の授業で、高3生が太宰に興味を持って読み漁っていると言っていたのを聞いて、

実際に本を買いに行ったそうです。



寺子屋は「知的好奇心の余熱で、点数・合格を勝ち取る」という理想を掲げています。

こういう寺子屋の文化は、

先輩から後輩たちに受け継がれていったり、

後輩をみて、先輩が刺激を受けて、伝播していったりするものです。



寺子屋は幼児教育を行っていますが、

幼児教育の師匠が寺子屋に特別授業で来てくれたときに、

当時の高校生たちが、

「将来親になったら、子どもにやりたいから」と、

自発的に参加した子たちが何人もいました。



本で学問そのものに興味を持ったり、

同い年しか目に入らない空間では及びもつかない発想を持ったりというのは、

「成績」という数字では直接影響はありません。

ただ、こういう点を持った子たちが、どう成長していくのか、

ワクワクしない大人はいないと思います。



偏差値で測れるような賢い子は、大手塾さんが頑張って育ててください。

偏差値で測れないような立派な子を、寺子屋は育てたいのです。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 19:50| Comment(0) | 寺子屋の指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年10月15日

最短距離を目指すとアホになる


寺子屋は今年の春ぶりに大々的に生徒を募集します。

知的な子供に育ってほしいお家の方、

お待ちしております。


但し、年長さんは満席、中3は募集終了、高校生は一般から受付しておりません。

HPのお問い合わせフォームからどうぞ




今晩は、本日も粛々。



例えば、小学校のときに、徹底して教科書の音読していましたか?

中学校で、今はQRコードで音読用音声が聞けますが、教科書の音読・暗記をしていましたか?

算数で、低学年の頃から、学校でやるように色々な解き方をしていましたか?



基本的な勉強というのは、今も昔も、そう変わりません。

ですが、妙に小賢しい知恵を身に付けてしまって、

石川県にはこういう問題は出ない(だからやらなくていい)みたいなチャチャが入ると、

どうしても固い頭になっていきます。



一般的な大人風に言うと「地頭」「センス」みたいな部分ですね。



からくりは簡単で、

例えば、国文法は石川県の公立高校入試では、2点〜4点しか出ません。

詩・短歌俳句はここ二十年ほど出ていません。

ですが、

日本語を読むのに、

文法は必要ですし、

詩・短歌俳句で使うようなテクニックを用いない文章はありません。



文法で言うなれば、高校生用の参考書コーナーに行ってみてください。

一文の要点から理解しましょうと、

文法的なアプローチから本文を読みましょうという参考書・問題集が一定数あります。



入試に出ないからやらなくていい

が一般化したせいだと思っています。



ちなみに高校生用語彙力問題集というのもたくさんあります。

いかに小さい頃から、

辞書を引く癖や、

漢字を意味で覚える練習をしてこなかったかが、

よくわかります。



国語だと、最近どんな指導者でも揃って、

「ここまで最近の子が読めないなんて!」と口を揃えて言っています。

英語数学でも、今までの生徒とは違って、基礎的な発想や勉強が全然入っていないと

いう声も聞きます。



最短距離で結果を求めてしまった帰結のような気がします。



ですから、寺子屋では、

低学年は、じっくり考える習慣と、深く考える癖をつけるところから、

高学年から、集団授業の受け方や授業の復習のしかたから

じっくりと、当たり前の勉強に取り組んでいるだけで、

こんな実績になっています。



当たり前のことを当たり前のようにやる。

大事ですよ。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 21:44| Comment(0) | 寺子屋の指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年10月03日

傾向と対策って誰のため?


今晩は、本日も粛々。



今年の春ぶりに大々的に生徒を募集します。

年長さんは満席(以降増席はできない見込みです)で、

中3は募集終了しております。

なお高校生は一般から受付しておりません。

HPのお問い合わせフォームからどうぞ。



中学入試・高校入試・大学入試だけでなく、

中間期末テストにおいても、

テストや入試への傾向と対策は、寺子屋は行いませんと明言しています。



部活動で考えると分かりやすいのですが、

次の対戦相手の傾向と対策を練習の中心に盛り込むような部活って、存在しますか?



相手のビデオを観て(過去問)、その選手を倒す練習(対策)をする。

それくらいなら、普段の自分の力を底上げする方に時間を割くと思うのです。



しかもその「傾向」とやらは、

毎年変わらないことが前提です。



かつて

石川県で、英語のリスニングの傾向が変わったときに、

「塾でやってきたのと違う」と戸惑った生徒が多かったり、

長野県で数学の平均点が40点を切ったときに、入試会場で泣き出した生徒がいたり、

ということがありました。



これら、傾向と対策を妄信した指導者の無能さと、

それに何も疑問を持たなかった生徒たちが招いたとしか

私には見えないのです。



傾向と対策は、

私たち指導者が、普段の勉強方針と、

入試等の傾向のバランスを考え、

適宜、カリキュラムや教材にその対策を落とし込んでいくのが大事なのです。



寺子屋が保護者会で、たまに各都道府県の入試問題の傾向や、

正答率などについてまで言及することがありますが、

石川県以外の入試問題、

全国の国立私立の入試問題、

中学入試や大学入試の内容まで把握している塾の先生は、

全国でも稀だと思います。



それも傾向と対策ってだけでなく、

あくまでも本来付ける力とのバランスを考慮するのであって、

入試問題に全振りは絶対にしません。

基礎練習等を行わずに、優秀な選手が育つわけがありません。



それでも不安に感じるとすれば、

その傾向と対策とやらは、

生徒本人が勉強で成長するのではなく、

周囲にいる保護者や指導者が安心したいから行っているのではありませんか?



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 17:12| Comment(0) | 寺子屋の指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月29日

武蔵小杉国語専門塾、動き始めます。


今晩は、本日も粛々。



今年の春ぶりに大々的に生徒を募集します。

年長さんは満席(以降増席はできない見込みです)で、

中3は募集終了しております。

なお高校生は一般から受付しておりません。

HPのお問い合わせフォームからどうぞ。



武蔵小杉国語専門塾寺子屋の開講準備をしています。

さっそくページを作りました

まだ、地図や受講料などを書き込んでいないのですが、

寺子屋の国語を一言で表すとどんなもんだろう?と思っていたら、




「国語で頭を耕す」

というフレーズが浮かんできました。



国語を鍛えるんじゃなくて、国語「で」考える感じです。

確かに、今日の高1英語(国語でなくてすみません)の授業は、

英文中に出てきた、ファインマンという物理学者の話から、



第二次世界大戦後、核兵器はどのように世界に広がったか。

だからゴジラみたいな作品が登場した。

アニメや特撮など「子供向け」の日本作品が、世界で人気の理由

例えば、アニメで、どんなテーマ・世の中をメタファー(暗喩)にしたか仮説を立ててみよう

ファインマンに戻って、物理学者(理系)なのに文章がうまい人



という話題をしていました。

英語(国語)なのでしょうか、この授業・・・(笑)。

家に帰ってからしっかり復習したり、

関連する本を寺子屋文庫で読んだり、

他の例を実際に考えてみたりした子は、

そりゃ他の科目も伸びます。



ある事象がどう成り立っているかを分解してみるのを「分析」と言いますが、

個々の事象を全部集めてどう見えるか?というのを「総合」と言います。



普通に受験勉強「だけ」していると、

分析ばかりが上手になって、総合が下手くそになってしまうのは、

分析の方向性からしか考える機会が、

受験には無いということでもあります。



受験を否定するわけでなく、

せっかくでしたら、受験の弱点を分かった上で、

受験をきっかけに頭自体が良くなるふうに育てたいわけです。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 22:03| Comment(0) | 寺子屋の指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月19日

「いいもの」持っている子A


今日は、本日も粛々。



今年の春ぶりに大々的に生徒を募集します。

年長さんは満席(以降増席はできない見込みです)で、

中3は募集終了しております。

なお高校生は一般から受付しておりません。

HPのお問い合わせフォームからどうぞ。



今晩は、本日も粛々。


9月18日が敬老の日と言われてもピンとこない、

敬老精神があるんだか、無いんだかよくわからないです(笑)。



さて、

先日、幼児・低学年であろうと、高学年・中学生であろうと、

伸びるなぁこの子と思う生徒には、



「      」な問題を解いているときに、

「      」子です。



という特徴があるというクイズを出しました。

今回はその解答です。




寺子屋が指導していて、

常々感じているのは、

こちらです。





「初めて見るよう(難しそう)」な問題を解いているときに、

「粘り強く考える」子です。




最初からこの状態にある生徒は、あまり見かけたことがありません。

小さい子の方が、高学年以上の子に比べて、

早くこの状態になる子は、傾向としては多いですが、

その子によります。



初見の問題や、難しそうに見える問題に直面したときは、

戸惑ったり、困ったりするのはよくあるのですが、

半年1年と通っていると、

あーでもない、こーでもないと取り組むようになります。



考えたふりをしている子は、ぼーっとしています。

手が動いていないんですよね。

ぼーっとしていれば、周囲の大人が「もういい」と言ってくれるか、

諦めて教えてくれるか、

それを待っているという状態です。



こういう、粘り強く考える力は、

点数として反映されるかどうかはわからない力ですが、

粘り強さがあれば、

多少問題が難しくなろうが

(大学・高校入試でも思考力系の問題が増えています)、

そのための勉強に難があろうはずがありません。



本来はこれは公教育でやるべきなのですが、

残念ながら、

大学進学実績「のみ」で、高校を評価し、

全国学力調査での零コンマ一桁の順位で一喜一憂し、

教える側までそれを追いかけるようになってしまったので、

私塾が頑張るしかないという立場に立っています。



点数が進学実績が悪とは言わないまでも、

そればかり追いかけているのはどうなんだろう?と、

つい思ってしまうお家の方に、

全国でもそんなにない考えでやっている塾があることを、

伝えたいのでございます。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 12:00| Comment(0) | 寺子屋の指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする