2022年03月11日
些細だけれども大きな一歩
今晩は、本日も粛々。
石川県公立高校入試、
一昨年は合格者平均が220点台、
去年が250点台。
しかしながら、今年の中3生が一言、
一昨年の問題はそんなに難しいと思わなかった。
私もそう思います。
なぜあれだけ平均点が低かったのか、
私は理解できません。
基礎ではなく、
簡単な問題=基礎と勘違いして、
教え込んできたせいではないかと勘ぐってしまうくらいです。
それはともかく、
その点に気付くことができるまで成長したというのが、
とてもいいポイントです。
些細な気付きですが、
こういうところにアンテナが生まれる子は、
いい芽が芽生えてきている証拠です。
楽しみですね。
ごんぼっち
2022年03月05日
自学力が育っているか?
KADOKAWAから絶賛発売中の、
『自学力の育て方』です。
入試が終わったら、単著の原稿を仕上げます。
今晩は、本日も粛々。
高3生は受験が終了している生徒もいますし、
まだ受験がある生徒もいます。
が、受験が終了した生徒は、
粛々と勉強しています。
まぁ、普通の生徒から見ると「狂っている」と思われちゃうかもしれません(笑)。
受験やテスト勉強を、
単に合否を決めるものであったり、
入学して卒業すると学歴という資格を得るだけ、
なんて貧しい考え方でしたら、
奇妙に見えるかもしれません。
『自学力の育て方』で、受験の意味のひとつとして、
「教養バランス調整機能」という役割を書きました。
もし受験の意味を、合否以外の意味も理解できれば、
受験で知りたいことがある程度たまっていて、
それが解放されるはずなんです。
高校受験・大学受験はゴールじゃない、
社会に出てからも勉強は必要、
なんて皆言いますが、
本当にそれが伝わっていれば、
こういう子たちも普通に出てくると思うのです。
ごんぼっち
2022年02月16日
受験が面白い理由。
先日最後のチラシが入りました。
3月から新学年でスタートします。
おはようございます、本日も粛々。
昨日早速、寺子屋初医学部受験した生徒を自慢しましたが、
教えた期間が寺子屋にしては珍しく短い生徒だったので、
直接言葉で伝えていない、
寺子屋の文化みたいな部分が伝わっているかどうか、
ちょっと不安だったのですが、
ごめんなさい、きちんと伝わっていました。
受験が終わったその日に早速オンラインで自習に来ていました。
で、受験期に課題と感じていた部分に着手していました。
自学力とは何ぞ、
ということを体現してくれています。
LINEグループで全国の凄腕塾長さんたちと交流しているのですが、
その中でも異質だったみたいです。
でも、寺子屋生としては、毎年のことです。
今年、金大附属高校に受かった子も、
星稜Aコースに推薦で受かった子も、
去年までの生徒たちも、
残念ながら受験で不合格になった子も、
高校受験であったとしても、
大学受験であったとしても、
寺子屋でいい形で受験を迎えた子は、今まで全員そうでした。
受験は、自分の課題から逃げられなくなる、
いいきっかけにすぎず、
合格・不合格は、所詮は進学先からの評価が変わっただけであって、
別に今までの努力が無駄になるわけでもなく、
かといって、自分の課題が変わるわけでもありません。
しかしながら、受験の結果、
つまり「進学先」という他人からの評価が変わっただけで、
さも自分の課題が消えてなくなったかのように、
本人も周囲も考えてしまうことが異常だと思うのです。
受験みたいな、
教育から考えると悪の権化みたいな制度であるにも関わらず、
私たちみたいな塾屋や、
学校の先生たち、
とっくに受験から遠ざかった世の大人たちにとって、
なんだかんだと受験が世の関心事になるのは、
結果が大事なのではなく、
その過程で、
いろいろな生徒たちが課題に取り組んで、
自分の限界を見つけ、
それに挑戦し、
その過程で知的な歓びを見つけ、
自分を磨いていく、
そのドラマが、当事者でなくてもたまらなく魅力的なんだと思います。
ごんぼっち
2022年02月14日
寺子屋式激励
そろそろ最終のチラシが入ります。
寺子屋新年度は3月からです。
今晩は、本日も粛々。
昔から理科が好きで、
最近物理と数学に関心が高まってきたので、
帰りしなに激励をしました。
NHKスペシャル、神の数式(完全版)
のDVDを貸したのです。
どういう番組だったかと言いますと、
人類の思索の歴史。
それは、全宇宙の謎を解く唯一無二の“神の数式”を追い求めた歴史でもあった。
ニュートン、アインシュタイン以来、科学者たちは
「あらゆる自然現象は、最終的には一つの数式で説明できるはずだ」
と信じてきたのだ。
今、ヒッグス粒子の発見によって、人類は“神の数式”の輪郭をつかもうとしている。
最速のコンピューターさえも届かない人類の知のフロンティアを大胆に映像化。
天才たちの苦闘を描く。
(NHKアーカイブより引用)
まぁ、面白いくらいほくほくの顔で帰っていきました(笑)。
こういう状態まで持っていくのは大変ですが、
ある程度のところまできたら、
すっと伸びていきます。
またすぐに壁には当たることになるのですが、
すっと伸びた経験を重ねるごとに、
壁を楽しめるようになります。
そこまで来るにはもう少しかかるかもしれませんが、
まぁ寺子屋にしかできなさそうなやり方で、
励ましております(笑)。
ごんぼっち
2022年02月07日
忙しい時期ですよね
最近入っているチラシです。
今晩は、本日も粛々。
もうひとつの職業は僧侶なのですが、
お参りに行くと、この時期は必ず、
今の時期は受験で忙しいでしょう?と聞かれます。
まぁ、この時期に暇な塾なんて、
成人式間近で暇な美容院とか、
年末年始やお盆に予約が無い飲食店とか、
みたいなものですので(笑)、
それはともかくとして、
忙しいのはむしろ、受験生についてじゃないんですよね。
受験生はむしろ、もう準備は終わっていて、
あと私が出来ることなんて僅かです。
時間的には一番時間を割くのですが、
忙しいのは次の受験生や、
それ以外の学年でも、まだ一手を打っておきたい生徒たちに対して、
更に新年度の仕組みで補助の方が大事だったりします。
私が視野を狭めていると、
受験の合格不合格しか、見えなくなります。
受験は大切ですが、
あくまでも自分が成長するきっかけでしかありません。
高校受験は競争としてはそんなに激しくありませんから、
本当に成長の手がかりをつかめているかどうかの方が、
難易度が高くなります。
受験生だけに集中していないので、
却って受験にとっては良い感じになりますね。
ごんぼっち