2023年05月18日
【中学生】成績トップの子の親がしていること
おはようございます、本日も粛々。
指導歴25年超&“生の声”で実証! [中学生]成績トップの子の親がしていること - 國立拓治
を著者謹呈いただきました。
成績上位5%に入っていた中学生の保護者へのアンケートを元に、
愛知県の國立先生が書かれた本です。
岡本塾や進学塾サンライズなどと並んで、
もう20年近くの友人で、
人気著作作家と呼んだ方がいいような、
塾長さんですね。
この本はいちゃもん付けれないくらいいい内容だったのです。
特に
「小学生はまず国語を大切にしましょう」→そのために漢検は大事
なんて、なかなか言ってくれている本は無いですね。
しかし、普段保護者会で皆様にお話ししている内容と、異なる点もあります。
実際、私は理社も大事って言っていますしね。
それは3つの意味で、そもそも前提が異なるからです。
1つめは、
寺子屋がイメージする「中学生で到達してほしいひとつの数字」は、
偏差値70以上(上位2.3%、44人に1人くらい)です。
ここに到達できない場合、
小中学校の基礎学力が穴だらけ状態で、
勉強のし方も、相当数改善の余地がある状態です。
できれば、1科目だけでも偏差値70を超える、飛び抜けたものがあると、
いいですね。
2つめは、この書籍は中学生の保護者対象です。
寺子屋は幼児からやっているので、
常々保護者会で申しているように、
幼児・低学年時期の勉強のイメージと、中高生の勉強のイメージは真逆に近いので、
生活以外についての取り組み以外は、その前提でお話します。
3つめは、寺子屋は高校受験や成績アップを最終目標に置いていないところです。
大学入試?いえいえ、
個性や自由ではみ出していく、面白い人に育っていって欲しいだけです(笑)。
この本に書かれている内容はどれも、
当たり前に見えるかもしれませんが、寺子屋でも成績上位の子どもの保護者が、
実際に取り組んでいたことが多々あります。
ぜひ、お手を取ってみてください。
ごんぼっち
2023年04月17日
とりあえず対策だけやっておくことの弊害
今晩は、本日も粛々。
京都で幼児教育の勉強会に参加していて、
たまたま先日のブログの、
東大寺等の募集中止の件の話がでていました。
幼児・低学年をやっていて思うのですが、
年齢段階で、ある程度身に付けておかなくてはいけない事柄を、
無頓着に放置していると、
小学校や中学校に上がって壁にあたったとき、
壁には誰でもぶち当たりますし、
学生のうちは壁にぶち当たるのが仕事みたいなものですが、
どうしようもなくなるんでしょうね、
という話です。
受験勉強は一生懸命ですが、
かけ算を足し算で表現してみてごらんと言われて、
何をしていいか全くわからなくなる偏差値70の子とか、
精神的に脆い子も、
海じゃなくてプールで育ち過ぎたんでしょうね。
そういう子は、保護者がいつも課題から逃がしますから。
有名高校でも、素晴らしい入試問題に真正面に取り組むと、
ちゃんと学力が身に付くようにできているのに、
帳尻合わせ的に取り組む生徒は、
かえってコチコチの頭になって、
せっかく有名校で才能を伸ばすはずなのに、
伸び切ったゴムのように仕立て上げられるちゃうわけですよね。
何でもそうですが、
中学・高校・大学受験はきっかけでしかなくて、目標ではありません。
目標を見つけて頑張りましょうというときに、
なぜか「志望校は?」って話になりますからね、
物をもらって「ありがとう」、
教わる空間に来るのにそこの人たちに挨拶する、
こんなことが出来ないくせに、
いい成績を取っても、学歴はいいけどイマイチな大人になるに決まっています。
祖父が生前、
勉強するには資格が要るとよく言っていましたが、
年々その通りだなぁと実感します。
ごんぼっち
2023年01月13日
共通テストに向けて
今晩は、本日も粛々。
週末は共通テストです。
高3はもちろんですが、
高2もあと365日ですね。
高校受験もそうだったと思うのですが、
大学受験も、必ずしも皆が、受けたいところを
受けられるわけではありません。
事情は人それぞれですが、
偏差値と自分だけでなく、周囲ときちんと関わりながら、
学業に触れてきた子は、わかると思います。
単純に本人が頑張りきれなくて、やむを得ず志望の分野を変えた人、
頑張ってみたけど、及ばなかった人、
お家の方と意見が合わず、やりたいことを譲歩した人、
中には、
些細な人間関係のもつれなどから、
学校に行けずに、志望通りにならなかった人もいるかもしれません
本人・周囲の理解・社会構造・人間関係・それから偶然。
極端な話、日本みたいな国に偶然生まれなかったら、
大学を目指すという発想すらなかったかもしれません。
様々な要素がありますが、
そう考えると、
行きたい学校や分野を見つけたこと自体が、
努力・周囲の応援・偶然の、
奇跡の集合みたいなものです。
結果を出さなくてはいけないという気負いはわかります。
頑張ってきた人ほど、そういう気持ちになると思います。
受験会場では、
志望できる大学に臨めることの有難さを、
噛みしめてみてください。
すると、変な緊張感じゃなくて、
いい感じにピリッとして、いい感じに力が入っていない、
そんな心持になると思います。
トライできて、おめでとう。
じゃ、行ってらっしゃい。
ごんぼっち
2022年12月08日
自学力のレベルが上がってきた子の言い分
最近入っているチラシです。
今晩は、本日も粛々。
高3の生徒と話していて、
英語の勉強状況を聞いておりまして、
生徒「最近、結構手ごたえがあるんですよ」
ご「中学の時に教えていた、『前から訳』をやると、
文法や構文内容はめちゃくちゃ覚えやすくなると思うよ」
生徒「前から訳やっていて、英語だけじゃなくて、
漢文もわかるようになってきたんですよ」
ご「ほう、というと?」
生徒「英語と漢文って語順が同じってわかったんですよね」
なんて会話をしていたのですが、
もうね、感動しちゃって、
ついついもう3時近いのにブログに書いているんですが(笑)、
別に教えたわけじゃないのですが、
こういうことに気付くのってすごくないですか?
中学生の頃、偏差値50くらい、
学校では平均点ちょい上くらいの生徒だったんですよ?
上位高の成績上位生であっても、
塾や予備校・学校の先生の受け売りで言っている子はいるかもですが(笑)、
それを勉強しながら自分で気付けるんですよ。
自学力の一番の副産物ですよね、
こういう気付きの力というのは。
ごんぼっち
2022年08月14日
壁を超える力
今晩は、本日も粛々。
夏期講習、お盆休みに入りました。
テラプリ大量演習、小学校高学年を中心に、続々と終了して、
おかわり組みが出始めています。
進めるのがゆるーい子がいると、
はよやろうね、と発破をかける羽目になるのですが、
そうすると、早く終わった子たちが、
終わったー的な感じで、
これからが一番伸びるタイミングに入るのに、
気を抜いてしまう。
ある程度の量をやって、感覚が鋭いうちに、
苦手だったところを詰めたり、
興味持ったところを伸ばしたり、
そっちが大事なのであって、
課題をこなすところは助走期間にすぎないわけです。
進学校は大量に課題が出るのですが、
課題をこなした後が大事なのは、これらと一緒。
この壁ねぇ、厚い子は厚いんですよね。。。
ごんぼっち