2022年09月22日

賢い生徒を育てるために、たどりついたのは、美術と幼児教育


今晩は、本日も粛々。



金沢情報さんに、こういうタイトルで記事が載っています。



小難しいことを言ったり、

いろいろな知識を言ったり、

計算が早かったりすることを、どうしても「賢い」と思ってしまうものです。

特にそれが小さな子だと。



その程度のことは、別に大きくなってから訓練で何とかなるものです。

金大附属や泉丘みたいなトップ校を目指すときに、

テストの点数が取れないといけないのはその通りなのですが、

テストの点数は、

人間の知的なところの、

最もレベルが低い部分しか測れない代物です。



小さい頃は遊んでさえいればそれでいい、

その通りなのですが、

どういう遊びをしていればよくて、

どういう会話が出てくるようになっていればいいか、

チェックできていますか?

遊びとは、仕事や勉強の対義語ではありませんよ。



何歳までのこれ、というところにとらわれすぎる必要はありません。

「つ」が付く年齢までに、

いろんなことに触れる機会を作ってあげないと、

高学年以降の勉強はとても抽象的な世界ですので、

しんどくなるのは当たり前だと思うのです。



粘り強く、多角的に物事を考える力があったうえで、

訓練をしていかないと、

芯の無い状態で、雪だるまを作ろうとしているようなものです。



その状態で中学生になって、訓練的な勉強に耐えられない生徒なんて、

たくさんいます。



どうしたら賢い生徒を育てられるだろうか?

とずっと悩んでいたら、

美術と幼児教育にヒントがありました。



しかも、東京藝大修士課程修了の、

妻が美術と幼児教育を担当します。



ごんぼっち

posted by ごんぼっち at 04:37| Comment(0) | 幼児・低学年用の指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月08日

幼児教育や低学年を教えて気付いたこと


今晩は、本日も粛々。



昔は、金大附属や泉丘は、

これくらいやっておけば大丈夫というラインが見えていました。

15年ほど前から、

そのラインをやっていても、

あれ?という子たちが出てきました。



偏差値の壁みたいなものって、やっぱりあるもので、

それの問題かなぁと思っていたのですが、

実は「考える習慣」みたいな問題だったということに気付いて、

幼児教育や低学年と、

どんどん教える学年が下がっていきました。



中高生を指導していて、

この途方もない差を、もっと先の学年から埋めようという、

ごくごく自然な流れだったと思います。



で、低学年を初めてみて、

びっくりしました。



中高生の差なんて、

低学年の差と比べると、

大したことはありませんでした。



低学年における差は、もっと大きくて、

高学年・中学生・高校生と登るにつれて、

彼らがコミュニケーションスキルを身に付けることで、

実は差を埋めにかかっていた、

しかしながら、

それでもまだすごい差だと感じていたにすぎませんでした。



しかも、必要とされているのは、

最新の教育理論ではなく、

昔ながらの当たり前が、

現代では当たり前ではないことが原因だということもわかってきました。



荘子の言葉に、

「機械有るものは必ず機事あり。

機事有るものは必ず機心あり。

機心胸中に生ずれば、則ち純白備わらず。

純白備わらざれば、則ち神生定まらず。

神生定まらざる者は、道の載せざるところなり。」



機械のような便利なものを使うと、それに伴う仕事が必ず増える。

機械に伴う仕事が増えると、便利さに頼る心が生まれる。

便利さに頼る心に囚われると、心の純白さが失われる。

心が汚れると、精神が定まらない。

精神が乱れると、道理がわからなくなってしまう。



一番わかりやすいのが「点数が何点取れていればいい」とか、

「何歳までにこれくらいの力をつけさせねば」とか、

そういうところですかね。



だからといって好き勝手やっていればいいというわけではなく、

物事には道理というものがありますので、

それに沿っていれば、

いいわけです。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 22:54| Comment(0) | 幼児・低学年用の指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月16日

概念から理解するの、大事です。


金沢情報&チラシが入りました。

お問い合わせは問い合わせフォームから宜しくお願いします。



今晩は、本日も粛々。


Twitterでもつぶやきましたが、







テストではいい点数取っていても、

文章を頭の中に入れて、

図みたいなもので再構成して、

数式や文章として表現する、



こういうタイプの生徒が、低学年高学年でとても多いです。

むしろここで引っかかっていない生徒の方が圧倒的に少ないです。

理由はシンプルで、

頭を使わなくても大丈夫な娯楽が多いからなのですが、

なぜかはあまり関係なくて、



こういう場合、

じっくり自分で考えて、

試行錯誤をしてもらって、

目の前にあることを頭の中にイメージできるように、

練習していくしかないのです。



普段から簡単な問題ばかりに慣れていると、

頭が柔らかい小学生のことですから、

あっさり暗記で済ませて、

省エネで点数を取ってしまうわけです。



大人でもネット記事のコメントや、やり取りをみていると、

読めていない人なんてたくさんいますし、

国語専門の私ももちろん、ネット上での文字情報は、

早合点することなんてたくさんあります。



楽な方法を覚えてから、

普通の方法を学ぶと大変ですし、苦しいものです。

いっそ楽な方法なんて知らなかった方がよかったのにと思います。



ここでぐっとこらえて、

意地でも自分で考えてもらいます。

下手にここで手を貸し過ぎると、

今度は大人の顔色をみながら勉強する癖になってしまいます。



点数だけみて、ウチの子はうまくいっていると満足していませんか。

ちゃんとプロセスをみて、子どもと向き合っていますか。

日頃から頭を使わない遊びばっかりさせていませんか。

小学生のうちに必要な勉強をさせずに、

中学生・高校生のように机に向かったり、

早く解けているからと安心していませんか。



こういう基本がすっぽり抜けた状態でも、

中学生になって、過去問と対策漬けで、

進学校に行くだけならできちゃうのが、恐いんです。




ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 02:33| Comment(0) | 幼児・低学年用の指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月16日

数字に出ない力


今晩は、本日も粛々。



賢い子どもは総じて、保護者の方が賢い、

ということをどうしても考えてしまうんです。



といいますのも、

幼児や低学年を教えていて思うのですが、

この子の数量感覚ですとか、

文章への感度ですとか、

勉強に対する考え方とかが、

劇的に変わるときというのがあるのですが、



それにとても敏感に気付く方と、

全く気付かない方というのがいるからです。



一番困ってしまうのが、

中学や高等学校に行ってからの勉強で「大事」とされること、

毎日決まった時間にある程度決まったことをやるとか、

集中力を持って一心不乱に勉強するとか、

計画性を持って勉強するとか、



そういうのを基準に小学校の勉強を測られてしまうと、

たまったもんじゃありません。



そんなもん、

保護者の方が見ていて、安心する勉強の仕方であって、

幼児や小学生が必要な力では、

全くありません。



お家の方の学歴との相関は、

今のところ、全くありません。



ちゃんと子どもと向き合っているか?

だけだと思います。



ごんぼっち

posted by ごんぼっち at 01:33| Comment(0) | 幼児・低学年用の指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月10日

「つ」が付く年のうちだからできること


本日も粛々と、京都で勉強会。



幼児・低学年の勉強会、

蔓延防止等措置解除で、久しぶりの勉強会です。



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小1の生徒のノートだそうです。

すごいですよね。

小1なのに二桁や三桁の計算ができる!

そこじゃないです。



ちゃんと一桁の数のところに10や100を作って、

計算していますよね。

さくらんぼ算と同じ理屈なのですが、

ワンパターンのやり方をひたすら繰り返すのではなく。

こういう答案は賢い子の答案。

点数が良くても、

こういうことが出来ない生徒は、

本当はわかっていないことを平気で言います。



点の数え方が、塊ごとになっていますね。

いち、に、と数えていません。



できなかったり、迷ったりしていたら、

すぐに周りが手を貸す。

小賢しい子になると、ぼーっとしていれば、

周囲が助けにきてくれると分かっていて、

待っている子もいるくらいです。



早期教育であればいいというわけじゃありません。

「つ」がつく年のうちに、

こういう当たり前のこと

 +

その子の意志と根気を一致させた感じで、

取り組む。



そういう基本の積み重ねの延長に、

いくつか分岐点があって、

その先にいい高校やいい大学があるわけです。



ごんぼっち



posted by ごんぼっち at 17:14| Comment(0) | 幼児・低学年用の指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする