2022年04月16日
数字に出ない力
今晩は、本日も粛々。
賢い子どもは総じて、保護者の方が賢い、
ということをどうしても考えてしまうんです。
といいますのも、
幼児や低学年を教えていて思うのですが、
この子の数量感覚ですとか、
文章への感度ですとか、
勉強に対する考え方とかが、
劇的に変わるときというのがあるのですが、
それにとても敏感に気付く方と、
全く気付かない方というのがいるからです。
一番困ってしまうのが、
中学や高等学校に行ってからの勉強で「大事」とされること、
毎日決まった時間にある程度決まったことをやるとか、
集中力を持って一心不乱に勉強するとか、
計画性を持って勉強するとか、
そういうのを基準に小学校の勉強を測られてしまうと、
たまったもんじゃありません。
そんなもん、
保護者の方が見ていて、安心する勉強の仕方であって、
幼児や小学生が必要な力では、
全くありません。
お家の方の学歴との相関は、
今のところ、全くありません。
ちゃんと子どもと向き合っているか?
だけだと思います。
ごんぼっち
2022年04月10日
「つ」が付く年のうちだからできること
本日も粛々と、京都で勉強会。
幼児・低学年の勉強会、
蔓延防止等措置解除で、久しぶりの勉強会です。
小1の生徒のノートだそうです。
すごいですよね。
小1なのに二桁や三桁の計算ができる!
そこじゃないです。
ちゃんと一桁の数のところに10や100を作って、
計算していますよね。
さくらんぼ算と同じ理屈なのですが、
ワンパターンのやり方をひたすら繰り返すのではなく。
こういう答案は賢い子の答案。
点数が良くても、
こういうことが出来ない生徒は、
本当はわかっていないことを平気で言います。
点の数え方が、塊ごとになっていますね。
いち、に、と数えていません。
できなかったり、迷ったりしていたら、
すぐに周りが手を貸す。
小賢しい子になると、ぼーっとしていれば、
周囲が助けにきてくれると分かっていて、
待っている子もいるくらいです。
早期教育であればいいというわけじゃありません。
「つ」がつく年のうちに、
こういう当たり前のこと
+
その子の意志と根気を一致させた感じで、
取り組む。
そういう基本の積み重ねの延長に、
いくつか分岐点があって、
その先にいい高校やいい大学があるわけです。
ごんぼっち
2022年03月12日
数字に見えない力が大事
今晩は、本日も粛々。
年中さんの子で、かなり数の概念が入ってきた子がいまして、
お家の方が気付いてくださったんです。
りんごは6つあります。
みんなに配るにはあといくつ足りない?
みたいなことに答えられるようになってきたそうです。
もちろん指を折ったりせずに。
こういうことが入っていないうちから、
鉛筆持たせて、プリントをやるから、
暗記になっちゃうんですよね。
またはこういうのは遊びの中でも身に付くのですが、
入っているかどうか確認もしていないのに、
子どものうちは遊ばせるのが一番とか言って、
放置するわけですよね。
幼児や低学年であるほど、
数値化できない力を身に付ける時期ですので、
テストの点数や、
勉強時間何時間とか、
そういうところじゃなくて、
ちゃんと考え方が入っているかどうかを、
じー−−−−−−−
っと観察して、変化をみるのが一番大事で、
むしろそれ以外にお家の方や我々塾の仕事はないと言っても、
過言ではないくらいです。
その観察が不十分の場合、
問題を解きながら親の顔色を窺っていることが多いのです。
その視線に気づいていますかと言いたいです。
ごんぼっち
2021年12月12日
器を育てる
先日最後のチラシが入りました。
久しぶりに京都から粛々。
新型コロナウイルスで、約1年ぶりの勉強会でした。
先取りするのは、限られた条件下のみです。
まず、その学年の内容が入る器を準備、
次に、その学年の中身を深掘りすることです。
先日、Abemaで幼児教育についての議論がありました。
登場していた、幼児教室の先生たちは、
皆口を揃えて、
脳は3歳までにある程度決まるとか言っていまして、
脳は年取っても成長するでしょうと、
ひろゆき氏にコテンパンにやられていました(笑)。
寺子屋の保護者会で、
脳の発達がどうこうみたいなお話はしたことがないと思います。
五歳半までにこういうことができるように、
九歳までになになにができるように、
なんて目安をお伝えしていますが、
そんな目安ができている子どもを見たことがありません。
ですが、そんなことはいずれできるようになると、
計算が速く、暗算でできるとか、
テストでいい点だといいとか、
何学年先にやっているのがいいとか、
そんなことばっかり注目しちゃう。
肝心なことが入っていないからできないだけ。
意識が高いお家ほど、
こういうのが盲点になっている印象です。
今日の研修では、
小学校内容をふか〜く理解できるような、
器を育てましょうね、
点数がいいとか、どこどこに合格とか、
それより
じっくり粘り強く、自分で考えられる子のほうが
いいじゃない
改めてそういう子たちを育てていかないとと、
気合が入りました。
ごんぼっち
2021年10月25日
うまいなぁ
11月19日発売予定となりました、
名門公立受験道場による本が、
KADOKAWAから出版決定です。
今晩は、本日も粛々。
幼児低学年の保護者の方をみていて、
ほんとにすごいなぁと思うのは、
★決して子どもをワガママにしない
という点です。
暴れようが駄々をこねようが、
うまいこと宥めたりすかしたりして、
思い通りにさせない。
思い通りにさせない点がポイントではなく、
宥めたりすかしたりする点が見事だと思うのです。
子どもが小さければ小さいほど、
どこまで自分の要求が通るのか、
常に親を試している状態です。
嫌がったりすると、
このままでは勉強が嫌いになるんじゃないか、
と心配してしまうのも常です。
私は何人か小さい子もみているので、
どんな子どもでもそんなもんとわかりますが、
お家の方は我が子しか知らないわけですから、
悩んでばかりの方も多いかもしれません。
子どもっておもしろいですね。
ごんぼっち