2023年03月03日
寺子屋がやっているのは「幼児教育」であって「早期教育」ではありません
今晩は、本日も粛々。
寺子屋の幼児・低学年コース、新年長さんは満席です。
幼児低学年の保護者の方がよく勘違いしていることとして、
小さい頃からやらないと間に合わないですか?
幼児・低学年から、正解をだしたり、きちんとしていたりしないといけないですよね?
だいたいこういう誤解は、
幼児教育と早期教育をごちゃまぜにしているところから、
きています。
早期教育というのは、
知識やスキルを小さいうちから取得・向上が目的です。
幼児教育は、
「幼児が生活するすべての場において行われる教育を総称したものである」
と文科省の定義にありますが、
寺子屋ではもう少し狭くして、
小学校以上の学習における概念、粘り強さ、思考の基本を学ぶためのものです。
総称して「後伸び力」と名付けています。
「後伸び力」は幼児・低学年の場合、
周囲の大人との関りの中でしか身に付くことはありません。
特に保護者との。
ですので、
寺子屋に入れば、
勉強ができるようになる・学習習慣が身に付く(技能の取得・向上)、
保護者が忙しいので何もしなくてよい、
とお考えだとしたら、
合わないと思います。
寺子屋での学びがきっかけになって、
ご家庭で、楽しんでそれらを復習する、
というのが基本イメージと考えてください。
ごんぼっち
2022年12月04日
国語と算数どっちが得意ですか?

最近入っているチラシです。
今日は、本日も粛々。

寺子屋で低学年であっても、高学年であっても、
授業の前に、画像のような、
色板や積み木を使ったパズルからはじまります。
低学年になってくると、学校の時間割通り、
国語・算数みたいな感じで、科目に分かれていきます。
そうすると、保護者の方から、
算数は分かりましたが、国語はどうやっているんですか?
とたまに聞かれてしまうわけです。
初めは何を言っているのか、
全く理解できませんでした。
教科なんて、人間が作っている世の中で、
それぞれの切り口で切っただけであって、
国語と算数が独立して存在しているという認識は、
私には無かったのです。
切り口の専門性が高くなったら、
それぞれに得意不得意が出てきて、
別物のように考えるのは分かります。
ですが、まだ小学校ですよ?
子どもが何かができていないということは、
発達段階に応じて必要だった経験を、
積ませていなかったということです。
HBの、六角形の木の鉛筆で、
正しい持ち方で、
しっかりとした線が引けないのに、
先取りで算数やって、どうするんでしょうか。
小さい子を教えていて、何が楽しいかって、
大人が「当たり前」と思っていることの元というのは、
こんなところにあったのかと、
気づけることです。
保護者の方もきっと同じ経験をたくさんするのだろうと思います。
低学年で塾に通うのですから、
機械的に先取りさせるんだーと意気込むのではなく、
保護者ご自身が新たな発見を得て楽しむくらいの、
おまけがあってもいいと思うのです。
ごんぼっち
2022年10月20日
新年少・新年中・新中1あたり
今晩は、本日も粛々。
お寺の仕事の方で、そろそろ報恩講(親鸞聖人のご命日)ですね、
なんてお声かけが始まりまして、
そろそろ年末だなぁなんて感じてしまうのですが、
新年度、
新小1あたりがパンパンになってきて、
新年少
新年中
新中1
あたりをそろそろ募集しようかなぁと思っています。
特に新年中さんあたりは、
若干曜日や時間帯で、
ご希望に沿えないところがあるかもしれません。
ごんぼっち
2022年10月13日
幼児低学年の保護者
今晩は、本日も粛々。
幼児低学年をみるようになって、
中学生の平均点いかない子と、トップ校余裕で合格できる子の差を、
少しでも埋めようと思っていたのですが、
幼児低学年の差は、
想像以上の差で、
中学生の差なんて、かわいく思えるくらいでした。
そういう意味では、
ちゃんと子どもと向き合って、
ある程度順調にきているなぁと思う子どもの
保護者であっても、
私の想像以上に悩んでいたり、
迷っていたり、
場合によっては「そうじゃない!」という方向に流れたり、
というのは
実によくあります。
スマホやタブレットを目的もなく操作させているのは論外として、
子どもだけでなく、保護者にとっても試行錯誤は大事なので、
あんまり目くじらを立てずに、
いつも見守っているのですが、
傾向としてあるのが、
「中高生の勉強の基準で、幼児低学年の勉強をみてしまう」
というのが多いかなぁと思います。
ちょっと不安だったり、
自信が無かったり、
保護者間で意見の相違がでたり、
そういうときは、
送り迎えのときに遠慮なくお尋ねください。
ごんぼっち
2022年09月27日
幼児・低学年の保護者の悩み
今晩は、本日も粛々。
賢い生徒を育てるために、
たどりついたのは、美術と幼児教育でした。
というタイトルで、
金沢情報さんに載っています。
金大附属や泉丘、
東大京大などを目指す、
普通の進学塾をやっていたとき、
幼児教育や低学年を教えて気付いたこと
こういうきっかけから、
低学年、幼児と、
教える学年を下げていきました。
幼児・低学年のほうが、
中高生の成績差より、途方もない差を感じてしまうのです。
原因ははっきりしていて、
・便利すぎる道具に、幼少期から触れさせ過ぎている
・保護者が子どもとしっかり向き合っていない
・世の中が便利になりすぎて、子育て中の「当たり前」がなかなか得られない
前者ふたつは、いつの世にもある話で、
我々のような習い事に携わる人が介入できない問題ですし、
そのふたつのケースで、
幼児教育、
まして寺子屋のような、
実績等で威圧感がある塾(笑 とよく言われているようです)に
興味を持つ人はいないと思います。
問題は三番目のケースです。
私から見ても、頑張っている保護者の方が、
周囲がデタラメな状態である人が多過ぎて、
勝手に悩んじゃっていたり、
なんとなくこういう方向でやれればいいやと、
わかっているのに、
なかなか言語化できなかったり、
自信が持てきれていなかったり、
大まかな方向性は合っていても、
ちょっとした方策が思いつかなくて困っていたり、
そういうご家庭の力になって、
小賢しい・小ズルい生徒ではなく、
賢い・立派な生徒に近づいてもらえたらなぁと
思っています。
ごんぼっち