2017年02月18日
Post-truth
最近入っているチラシです。
満席情報を更新できていなくてすみません。
いくつか満席の学年がありますので、お問い合わせください。
今日は、本日も粛々。
オックスフォード大学出版局の2016年、日本語的に言いますと流行語大賞でしょうか、
ポストトゥルースでした。
いわば、事実に基づく政治以降の世界ですが、
事実ではなく何に基づくかと言いますと、個人の感情や心情へのアピールです。
ちなみに、truthは真実ですが、
真実は複数同時に存在しますが、事実はひとつしか存在しないので、
敢えて私は、事実に基づく政治以後と訳しています。
アメリカ大統領選挙の終盤、突如として出回った数々のゴシップの一部が、
マケドニアなど、東欧で職がない青年たちが収入目的に流したものだと、
分かりました。
そのうちの一人は、
「今の人たちは確実にバカになっているね。誰も裏を取らずに拡散するんだもの」
と言い放ちました。
これは、単に愚かかそうでないかの問題ではなく、
ネットが身近な私たちには、本当に気をつけなければならない事だと、
空恐ろしい、いえ現に恐ろしいことだと思って見ていました。
だいたい、裏を取るときの一次情報になるのが、新聞やニュースです。
近年、マスゴミなんて言われることが多いですし、ある意味それが当たっているケースもあります。
しかし、ある程度の検証がされていることが多かったり、
背景知識を理解している可能性が高い人を経ていたり、
私が自分の持っている知識や考え方だけで判断するよりマシです。
メディア軽視しすぎてはいけないです。
スタンダードを押さえた上で、オルタナティブを。
ごんぼっち
2016年09月06日
世界で闘う日本の女性55
今晩は、本日も粛々。
フォーブス日本版で面白い特集が組まれていました。
世界で闘う「日本の女性」55
トップ画になっている中満泉さんがいい味出しています^^
見てみると、海外の大学を卒業している方も多いですが、
日本の大学を卒業してから海外に行った方も多いですし、
ほとんどの方が海外生まれでなく、日本生まれですね。
しかもパッと見、年齢は私より上の方ばかりなので、
海外に出るのが、今以上に少数派の頃ですね。
気になるのが、
優秀な男性が日本に留まるのに対して、
優秀な女性は海外に出たがる傾向がみられる、
という点でしょうか。
女性にも大きな可能性はある、
知らないというのは、怖いですね。
ごんぼっち
2016年08月09日
無邪気な無神経
今晩は、本日も粛々。
http://mainichi.jp/articles/20160807/k00/00m/040/085000c
相模原殺傷 被害者の姉「とても名前は公表できません」 毎日新聞
気持ちがへし折れるような、言葉でした。
「この国には優生思想的な風潮が根強くあり、
すべての命は存在するだけで価値があるということが当たり前ではないので、
(被害者の名前を)とても公表することはできません」
と、複雑な思いを明かした。
優性思想とは、生まれてきてほしい命とそうでない命を区別し、
生まれてきてほしくない命については、人工的に生まれてこないように、
または社会から排除してもよいとする考え方です。
そんなに日本って、障碍者等々を差別しているの?と思うかもしれませんが、
親しくさせていただいている先生が、
今回の相模原殺傷事件についてイギリス人に聞いてみたところ、
そのイギリス人が述べた感想をかいつまんで紹介します。
それにしても160人もの障碍者を一ヵ所に集めた施設が、日本に何ヵ所もあることが驚きです。
イギリスにそのような施設があったのは、ビクトリア朝(1837〜1901年)のことです。
確かに、家族となるべく近くにいて過ごす、という観点からすると、
20名程度の施設が、街中にあるというのが、
老人や障碍者施設としては、適切な在り方なんでしょうね。
それが「当たり前」の文化からすると、
今の日本のあり方は、大量隔離・差別以外のなにものでもありません。
いずれ寺子屋恒例、各界で活躍する知人に「今の若い人たちに頑張ってほしいこと」
をお伝えする「知のスレッジハンマー」にお呼びしたいと思っている方のひとりに、
障碍者の就職支援を行っている方がいます。
この方自身も身体に障碍を持っていますが、社会で立派に活躍しています。
また、脊髄性筋委縮症を患って、寝たきりの24歳の方が、
一部上場を果たす会社の社長さんです。
http://www.dailymotion.com/video/x3mwzzq_%E5%A4%A2%E3%81%AE%E6%89%89-2016%E5%B9%B41%E6%9C%8817%E6%97%A5_fun
(夢の扉2016年1月17日)
世の中に知的労働が占める割合が多くなると、
障碍の有無は、そんなに大きな差でなくなるという証左です。
もちろん、こうやって世の中で活躍する方々ばかりでない事は承知しています。
でもそれこそ、活躍する人もいればどうしようもない人もいるというのは、
障碍の有無や年齢、性別、人種、国籍、性的マイノリティーなどなど、
どういう人にも当てはまることです。
とにかく、私たちの「当たり前」の背後に、
ひょっとしたら差別の構造があるのではないか?と疑ってみることは、
とても大切です。
ごんぼっち
2016年07月29日
なぜを掘り下げる
今晩は、本日も粛々。
神奈川県相模原市で、やるせない気持ちにさせられる事件が起きました。
犯人は、重複障害者は生きている意味がないと、供述しているとのことです。
こんな身勝手な意見、
最近耳にすることが多いですね。
ISしかり、brexitの時に一部で見られたゼノフォビアしかり、
アメリカ大統領共和党候補のドナルド・トランプ氏の一部の発言や、一部の支持者しかり。
この犯人の意見は、善悪でいうなれば間違いなく悪なのですが、
では、なぜ悪なのでしょうか?
それを言葉で説明できなくては、
犯人の意見と、身勝手という点ではまったく変わりがありません。
それを考えてみてください。
。。。という話を、高学年と中学生の授業で話をしています。
私なりの考えは、
また後日にお伝えしますが、
あくまでも私の考えであって、正解ではありません。
ごんぼっち
2016年07月18日
18歳より30代
今晩は、本日も粛々。
参院選が終わりまして、
戦後初衆参両院で与党が3分の2以上の議席を獲得し、憲法改正ができるようになりました。
私は改憲派(といってもちょい普段議論されているところとは違う点でですが)なのですが、
こんなに心が踊らないとは思いませんでした。
私なんぞの感想はともかくとしまして、
以降が最近授業でしているお話です。
今回最も心が踊ったポイントは18歳選挙権です。
彼らがどこに投票した・・・とかはどうでもいいんです。
少しでも多くの人が投票し、
20代・30代になったときに、きちんと投票してほしいなというのが想いです。
今回18歳:51.17%、19歳:39.66%、全体の平均:54.70%です。
18歳、健闘したと思いませんか?
だいたい大まかに日本では、20代は平均マイナス20%、30代は平均マイナス10%です。
(同世代の30代、情けないぜ)
投票率については、政治教育に焦点が当たるケースが多いですが、
最も影響を与えていると研究成果ででているのは、両親が投票するかどうか?です。
こういうところでも、
世代は断絶より、継承されるということですね。
そして、世代は上がれば上がるほど投票率が高くなるのは、
世界各国で共通するところです。
投票率が高いことが必ずしもいいとは限りません。
選挙が行われるにも関わらず独裁的な色彩が強い国家では、投票率が高いですから。
ですが、国政選挙は少なくとも60%・70%の投票率はあってほしいなと思います。
選択は間違ってもいいんです。
自分なりに考え方を持つことの方が、大事なんです。
と同時に、
まだ選挙権を持っていない生徒たちにはわかっておいて欲しいことがあります。
日本では約半分ほど、
選挙にも行かないくせに、世の中に対して文句を言う輩、
自分の事にしか関心が無い輩がいるということです。
ここまでが授業でしているお話。
19歳はともかく、18歳は少なくともきっちり姿勢をみせました。
次は20代・30代じゃないですかね。特に30代。
ごんぼっち