2024年09月11日
学力・点数に急ぐ前に必要な力
今晩は、本日も粛々。
低学年の授業では、
漢字を自分で調べるための教材を、
渡してあります。
いろいろ理由はあるのですが、
最近、小学校の授業が増えて(英語や道徳・プログラミング)、
国語の時間が一番削られてしまい、
漢字は「やっといて」で済まされるのも散見されます。
だから、書き順はおろか、
部首を知っている子はまずいませんし、
体感9割くらいの子が、漢字を形で憶えています。
外国人の日本語初学者みたいな状態です。
ですので、低学年から調べる癖をつけるのですが、
まぁ見事なくらいに、差が出ること。
きちんと調べるようになる子と、
お家に方に聞いておしまいという子と(笑)。
高学年になると、毎週漢字テストをやるのですが、
こうやって、
わからない言葉や部首、紛らわしい漢字などを、
調べるようにしています。
それでもこの子は、テストの後、
「前兆って何?」
「鹿の子模様ってどんな柄?」
と私から質問されて、答えられませんでした。
道のりは遠い(笑)。
というのは、
例えば、最近の間違って使われている言葉、
嫁…(誤)奥さんのこと、(正)同居人の妻・息子の妻
させていただく…(誤)丁寧な表現、(正)依頼されたことに使う謙譲表現
言葉は時代によって変化するものなので、
変化自体はいいのですが、
単純に語感とイメージだけで意味を用い、
調べない
というのが原因だと思われます。
今日日、最近の生徒の課題は語彙力の少なさだ!なんて言う人もおいでるのですが、
そういう人に限って、
その語彙力の根幹である、漢字をきちんとやりません。
今、これだけ漢字が軽視されていますから、
こういうことがきちんとできるだけでも、
仮に同じ点数を取っていたとしても、
「土台が違う」状態になれるわけですね。
先取りしたり、
小難しいことをやるのも大事なのですが、
こういう地味なこともきちんと仕込まなくては、
「点数だけはご立派」という状態になってしまいます。
ごんぼっち
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