2023年10月03日

傾向と対策って誰のため?


今晩は、本日も粛々。



今年の春ぶりに大々的に生徒を募集します。

年長さんは満席(以降増席はできない見込みです)で、

中3は募集終了しております。

なお高校生は一般から受付しておりません。

HPのお問い合わせフォームからどうぞ。



中学入試・高校入試・大学入試だけでなく、

中間期末テストにおいても、

テストや入試への傾向と対策は、寺子屋は行いませんと明言しています。



部活動で考えると分かりやすいのですが、

次の対戦相手の傾向と対策を練習の中心に盛り込むような部活って、存在しますか?



相手のビデオを観て(過去問)、その選手を倒す練習(対策)をする。

それくらいなら、普段の自分の力を底上げする方に時間を割くと思うのです。



しかもその「傾向」とやらは、

毎年変わらないことが前提です。



かつて

石川県で、英語のリスニングの傾向が変わったときに、

「塾でやってきたのと違う」と戸惑った生徒が多かったり、

長野県で数学の平均点が40点を切ったときに、入試会場で泣き出した生徒がいたり、

ということがありました。



これら、傾向と対策を妄信した指導者の無能さと、

それに何も疑問を持たなかった生徒たちが招いたとしか

私には見えないのです。



傾向と対策は、

私たち指導者が、普段の勉強方針と、

入試等の傾向のバランスを考え、

適宜、カリキュラムや教材にその対策を落とし込んでいくのが大事なのです。



寺子屋が保護者会で、たまに各都道府県の入試問題の傾向や、

正答率などについてまで言及することがありますが、

石川県以外の入試問題、

全国の国立私立の入試問題、

中学入試や大学入試の内容まで把握している塾の先生は、

全国でも稀だと思います。



それも傾向と対策ってだけでなく、

あくまでも本来付ける力とのバランスを考慮するのであって、

入試問題に全振りは絶対にしません。

基礎練習等を行わずに、優秀な選手が育つわけがありません。



それでも不安に感じるとすれば、

その傾向と対策とやらは、

生徒本人が勉強で成長するのではなく、

周囲にいる保護者や指導者が安心したいから行っているのではありませんか?



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 17:12| Comment(0) | 寺子屋の指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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