2019年07月11日
赤いタンバリン
発売中のクラビズムに、寺子屋登場です。
チラシも入っています。
9月に芸術コースのアトリエ本楽寺、
年少〜年長の幼児コース開講です。
今晩は、本日も粛々。
日曜は日帰りで東京に行き、
美術館3つをはしごしてきました。
妻がずっと見たがっていた、
クリスチャン・ボルタンスキーと、
塩田千春の展示です。
私は夏期講習前の忙しい時期ですし、
妻も幼児と芸術コースの準備で忙しかったのですが、
妻の作品のモチーフに関わりが大きい作家たちでしたので、
何があっても行くべきと、
弾丸旅行強行です。
まずはボルタンスキーさん
死に対する、根源的な疑問、
かけがえのないひとりと、数量化されてしまう一人、
確かに存在した個人と、薄れゆく記憶、
矛盾したふたつの感覚が同居する感じ。
死という、
どう表現していいかわからない出来事を前にした、
独特で複雑な感覚を、
神々しいまでに表現していました。
出口で小さい男の子が、
こわくなんかないもん!
と、可愛らしく虚勢を張っていましたが、
ハイデッカーは、死への意識が、
人間を存在論的な問いに引き戻すと言っていました。
この子も、おそらく初めて、
人間って死んだらどうなるんだろう、
じゃ、私は何なのだろうという、
ぞわっとする感覚を得たんでしょうね。
そのあと、世界報道写真展を、
当初の予定になかったのですが、
近くでやっていたのでついつい足を伸ばし、
この辺りが何も考えていない二人っぽいなぁと思いつつ(笑)、
恵比寿から六本木に戻って、
塩田千春さんの展覧会に。
どんな人にでも、
シンプルに伝えることの素晴らしさ。
人と人、
人と運命を結びつけるのは魂で、
それを糸で表現するのですが、
何故こうも気持ちいいくらい魂を直撃するんでしょうか。
寺子屋に本を置きましたんで、
ご興味ある方はどうぞ。
でもこれは実物に触れた方が絶対にいいと思います。
それにしても、ボルタンスキーも報道写真も塩田さんも、
たくさんの人出で、
東京の文化レベルの高さを垣間見ました。
赤いタンバリンを上手に打つには、
どう観られるかではなく、
自分が打ちたいように打つのが一番なのでしょうね。
ごんぼっち
大阪で拝見しました。
心臓をピアノ線でプルンとはじかれる感覚。
わしづかみにされるのではなく、何とも奇妙な感覚に陥ったことを覚えています。
お返事が遅くなりまして、申し訳ありません。
現代芸術の騎手だけあって、
心がざわざわする感じでした。
ドイツってすごいですね。