2018年11月11日

よく見る


こんにちは、本日も粛々。


今日も京都で勉強会。

大手進学塾で9年、独立して9年目、
この18年を顧みても、子どもたちの読解力については、
年々酷くなっていっている印象です。

もっと年上の人に聞くと、
1970年代真ん中生まれくらいから酷いと思っていたよと、
私なんてもろ被りですから、
成長過程を振り返ると、とほほとなりますが(笑)、
原因を探しても、
頭を使わなくても生活に困らない、
便利な世の中になったからなので、
しょうがないのです。

問題は、
どう対処しなければいけないか。

読んでいて、大事なポイントが分からないのは、
昔からよくある話なので、まだわかるのです。
最近、急増しているように感じるのは、


★最初から部分を拾い読みしかしない


こういう子に、よく読めと言っても無駄です。
よく読めと言う前に、
よく観察するということすらできていないと思います。

つまりは、こういう事です。


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上のお手本の鳥から、
実際に色板の鳥まで、
1から組み立てるのではなく、
図形の一部を移動させてできるか。

言語は言語で、また別の観点がありますが、
算数と国語は、
同じ教科の二側面です。

こういうことを、
じっくりと仕込んでおきたいのです。


ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 23:57| Comment(2) | 幼児・低学年用の指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先生のおっしゃっていることすごくよく分かります。
書いてあることの要点をつかむ能力と言いますか、意欲と言いますかそれらが決定的にかけている印象を受けます。しかしその原因が自分で頭を使う必要がなくなったからというのはどうでしょう?私は頭を使う方向が変わって来ているのが原因ではないかと思っています。自分がどう思われるのか、例えば賢いと思われたい、コミュニュケーション能力があると思われたい、そのためには点数取ればいいんだ、ひたすら喋ればいいんだ。そういう生徒のなんとおおいことか。その一因は学校や塾が点数がいいだけで賢いと認定し、答案の内容も見ずにですよ。高校名や大学名で能力を判断するように煽っている。コミュニュケーションにおいての聴く力を全く評価しない。そういうのが決定的に影響を与えていると思いますがどうでしょう?
Posted by 社会人 at 2018年11月17日 14:16
社会人様

コメントありがとうございます。
おそらく問題にしている対象、私が例示した者の方が、もう少し次元が低い話しです。

例えば、書いてあるものを読もうとしない、算数や数学の文章題でも数字だけ読んで立式する、とかそういう類の話です。

要点をつかむ・意欲以前に全部を読まない、そういうタイプの子です。

どちらにしても、ある種の現代的な状況に最適化したためにこういう事象が子どもたちにみられるのだと思います。
Posted by ごんぼっち at 2018年11月20日 21:23
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