2017年08月02日
知性を歪めるもの
今晩は、本日も粛々。
最近授業の合間に中学生にしていた話です。
稲田防衛大臣がようやく辞任となりました。
いろいろ報道を集めてみると、
どうも防衛省内部から、辞任の理由にあたるようなニュースの数々がリークされたのかな?
と思うような後半の報道ラッシュでした。
”ネット右翼のアイドル”稲田朋美防衛大臣辞意〜その栄枯盛衰を振り返る〜
『「三十歳を過ぎるころまで政治や歴史に何の関心を持たなかった市井の弁護士」が、或る日、ネット右翼的世界観に「目覚め」たことにより、一挙に保守層・ネット右翼層の寵愛を受け、代議士にまでなった。無知が故に既存の右派的世界観を忠実にトレースし、またトレースするしか術を持たなかった稲田は、防衛大臣という国家国防を担う重責を、全く果たす実力がないにもかかわらず、下駄を履かされた状態で任され、そして自業自得の如く自滅するに至る。』
言い得て妙だと思います。
しかしながら、職業柄、もうひとつの側面が気になっていて、
寺子屋が間違っていないか、自問自答しながら経緯を見守っていました。
稲田氏は早稲田大卒後、1年で司法試験に合格した、
「才女」だったそうです。
試験に合格するだけの勉強を勉強だと考え、
そこに貫かれている精神を理解することを無駄と排除してきた人間は、
例えば、在日外国人という日本の全人口比わずか1.5%の、
さらにごく一部の人の不正が国家を滅ぼすなどという、
(科学的な根拠がないという意味で)オカルト言説に惑ってしまうのかということです。
そういう意味では、不可解な大事件を起こしたオウム真理教の幹部たちが、
軒並み高学歴だった、、、という出来事の劣化版再現のようにとらえていました。
私も受験産業に関わる身、
目先の点数や合格のために、知性を歪めてしまっていないか、
点数や合格のために、テストがカバーしきれない知性の部分を補う。
両方をきちんとつなぐ役割を担っていきたいです。
それにしても、
北朝鮮がミサイルを発射する可能性が一番高いとされていた、
7月27日祖国解放戦争勝利記念日前後に防衛大臣が辞任するなんて、
結局、
ミサイルが日本には飛んでこないと、
官邸は分かっていて、危ない!と叫んでいたわけですね。
露骨ですねー。
ごんぼっち
ご指摘ありがとうございます。後ほど記事を修正いたします。
大学入試や国家試験が、知性とは次元が異なることとは、私はスッとご指摘の意図を理解できますが、すべての方にとって常識でしょうか?
社会人様のように心得ておられる方ばかりが読んでくださっているわけでもありませんので、こう書いています。
もうひとつは、試験であっても問いの周辺の事柄を押さえれば、知性と呼ばれるものに近付けると、私は考えています。