3月からはじまる新年度募集のチラシです。
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今晩は、本日も粛々。
最近知ったのですが、下剋上受験がドラマになったようですね。
私は書籍の方を2年か3年くらい前に読んだのですが、
おすすめできる本です。
学歴を身に付けるために有名校に向けて挑んだところが?
お家の方が子どもに付き添って勉強を教えたから?
子どもが劇的に成績を伸ばしたから?
いえいえ。
あれを読んで素晴らしいなと思ったのが、
「子どもと親とで、一緒に積み上げて受験に取り組んだところ」です。
受験は、どのように成績を上げたらいいかというサイクルを、
周囲の大人は知っていて、生徒は知らないという状態ですから、
どうしても押しつけがましくなってしまうものです。
それを下剋上受験では、
受験ど素人のお父さんだったせいか、
一緒に試行錯誤したところが一番の成功要因です。
その証拠となる決定的な一言を、
受験前日にこの子は言います。
ネタバレになるので、
これはドラマで確認してください(笑)。
さて、
この下剋上受験という本で、素晴らしいなと思った点が3つあります。
ひとつは、
「最難関校とそれ以外の中学には、学力だけでない差がある」と喝破していたところです。
地方都市にいてその差を味わうのは、大学受験まで待たなくてはいけません。
過去問対策や、大量問題演習など、
きちんと考え方をしっかり持たないとごまかし勉強になってしまう方法で、
石川県の中学校受験・高校受験は対応できてしまいます。
これは遺伝や地頭という問題ではなく、ある考え方の差です。
ふたつめは、
大人は自分と結果とどちらが大事か?と考えた時に、どちらかを判断できますが、
子どもは「自分と結果も両方大事にしたい」と考えるものなのだと、
受験の経験で分かったところです。
なかなか大人が立っている前提に気付かないものです。
みっつめ、
子どものやる気に悩んでいる親が非常に多く、
私は「やる気」や「モチベーション」という得体の知れない言葉があまり好きじゃないので、
保護者会では意志という言葉で表現しましたが、
勉強はいろいろな子にチャンスが開かれているにも関わらず、
この点に一番悩まなくてはいけないのに、
点数や勉強のやり方など、それ以外のことに関心が集中してしまう。
この一言で、いろんな成績アップしていったご家庭の顔が、
するすると出てきました。
なかなか面白い本ですよ。
ぜひどうぞ。
ごんぼっち