2016年02月04日
これまでの努力が実を結ぶとき
今晩は、本日も粛々。
寺子屋では受験生なら春期講習や夏期講習にやり、
直前では絶対にやらない授業ネタがいくつかあります。
たまに、中1・中2でもやりますが、意図は異なります。
たった15分の解説で、
以降この単元は満点以外は取りようがなくなるよ^^
みたいな、煽りすぎじゃない?という言葉で授業する時があります。
決して根拠が無いわけではありません。
例えば、授業スキルコンテストで全国3位になったときの、
国語古文(読解)の授業。
実際に「満点以外取りようがなくなった」ケースがいくつかありますが、
鮮明に覚えているのは2つのケース。
ひとつは独立前の集団授業。
国語が一番苦手で、だいたいいつも50点ほどでした。
しかし真面目て、
授業の復習はきっちり行っています。
こういうタイプの生徒に、このネタをやった瞬間、
本当に古文が大得意になりました。
それで自信を付けたせいか、
石川県の入試で、国語92点を取ってきました。
もうひとつ。
独立直前に、某塾を見学させていただいていたときのこと。
入試2日前?だったかの生徒をいきなり連れてきて、
「先生、彼女、どれだけやっても古文が点数取れないんです。
ちょっと教えてあげてください」
と、客人に授業をさせるという暴挙(笑)に出ます。
で、そのネタを15分ほどかけて教えて、
その生徒はまた自習室に戻って行きました。
1時間ほどした頃、
妙に紅潮した顔でその生徒は戻ってきて、
「今まで一回も半分以上超えたことがなかった過去問の古典が、
全部満点でした!」
さて、この2名に共通する点は、ひとつ。
このネタに接するまでに、
大量に問題を解いてきた・・・ということです。
その積み重ねが無ければ、
ネタを聞いても、得点に結びつけることはできなかったでしょう。
ですから私はこの2名にこう言ったのを覚えています。
これはね、
別に私が起こしたマジックじゃなくて、
今まで君が行ってきた努力と努力の間に、
ちょいと橋渡しをしただけのことですよ。
だから、私は君の姿を見て、「俺が点数を上げたぜ!」とは思わない。
「今まで頑張ってくれていて、ありがとう」というのが、
正確な表現なんですよ。
頑張っているわりに、点数に結びつかない。
もっともらしく見えるこういう話、
それは、
「努力するのがイヤだ」という言い訳と、
「努力と結果は、正比例の関係に近い」という荒唐無稽な思想の持ち主だと、
判断することにしています。
ごんぼっち
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