2015年10月23日
ウソツキ
今晩は、本日も粛々。
指導者って本当に嘘つきだなと思います。
学校の先生・塾の先生・スポーツや芸術の先生・上司、何であれです。
素晴らしい指導者であればあるほど。
それを端的に示すエピソードをご紹介します。
ある方が高校受験のときです。
成績は中学校で真ん中くらいで、私立はとりあえず星稜を受けたそうです。
合格通知をもらって、公立高校の受験先を決めます。
その方は、中学校で真ん中くらいの成績でしたが、将来なりたいものが決まっていたので、
実業系の高校を希望していました。
保護者も先生も納得して、先生から一言。
あのな、
今君が行きたがっている実業系の高校、実は最近人気で、
かなり難しい。
桜丘に合格できるくらいの学力は最低でも欲しい。
と言い放ったそうです。
石川県内の実業系高校で、そんなハイレベルなところはありません(笑)。
(石川高専は高校ではなく、高等専門学校です。
また県外では実業系でも偏差値が高いところもあります。)
焦ったその方は、残り二か月死にもの狂いで勉強したそうです。
放課後、友達と遊んでいたのを全て断り、閉じこもって勉強。
学校の休み時間も勉強。
とにかくガリガリやりまくったそうです。
最後のテストでは桜丘・二水に後に合格した生徒と、同じくらいの点数だったそうです。
そして、実業系高校入学後、初めて事実を知ります。
その実業系高校は、中学校で下3分の1前後くらいの生徒ばかりで、
星稜高校を受験した生徒すら、ほとんどいなかったことに(笑)。
あの先生ないわ〜と言いながらも、
人生でこれだけ根詰めて勉強した期間は無かったと、目を細めておいでました。
指導者って、嘘つきです。
素晴らしい指導者であればあるほど、
その生徒にとって、
大切にして欲しいと思っている価値を身に付けてもらうためなら、
どんな嘘でもつきます。
多少の悪い事でしたら、平気でやります。
ごんぼっち
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