2015年09月01日

独り言


今晩は、本日も粛々。


普通、ウソで誤魔化そうとするところを拒否して、
素直に正直に行くのは勇気が要ることです。

しかし、納得できないことをぐっと腹にこらえ、
それでもプラスの事柄を発信していく勇気と比べると、
匹夫の勇だと思うのです。

不完全な「私」を信じて、付いてきてくれている人の想いが強ければ強いほど、
その人のマイナスの言葉が、辛いと思うのです。

ひょっとしたら、誰も私のことを解ってくれないのではないか。
経営者みたいに、人の上に立つ者は、
この孤独と戦う運命にあると、勝手に考えています。


わが師、上田薫先生が、東京教育大学(現筑波大学)移転に反対。
賛同していた同志が籠絡され、
ひとり、またひとり、賛成側にまわっていく。
たったひとりになって、辞表を叩きつけ、教授会を退出。

未だに社会科教員のバイブルとなっている
1947年第一回学習指導要領試案を執筆した、ヒーローは、
長野県の盲学校校長に左遷され、不遇の時代を送る。
その時に書かれた詩歌です。


 春の風に 心をあたため
 雪の山に 思いをひそめる
 安曇野は 美しきわが故里

 望み高く 胸にあるも
 その成敗を問わず
 まして毀誉に惑わず

 人生きて常に
 順風の恵みありや
 君 ひとりぼっちに強くあれ






また、別のところでいわく、
「真の孤独の敵は、自負や自己陶酔である」




私が時々思い出している言葉です。


(追記)
上田先生にある日、東京教育大移転時の話をおそるおそるうかがった時の事、

根保君ね、
あの時賛成に回った人たちと後日会うと、
こちらは気にしていないんだけど、
向こうがどうも申し訳なさそうな顔をずっとしている。
そういう顔を見ているとねぇ、
昔の事を責めようなんて気は起きないものだよ。
とニコニコしておっしゃっていました。

私は、自分の視野狭窄に、
恥ずかしさに居た堪れなくなりました。




                              ごんぼっち

posted by ごんぼっち at 23:59| Comment(0) | 余談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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