2014年06月23日

ありのまま


今晩は、本日も粛々。



アナと雪の女王、まだ観ていません^^;

美人の女性に、見なさそうですけど良かったですよ(にっこり=早く観やがれ、このすっとこどっこい!)

と言われてしまいましたので、いつか観ます(笑)。


さて、Let it go というのに、「ありのまま」という訳は、

意味合い的にはちょっと異なるのですが、

これはこれで深く練られた歌詞らしいので、いいとして、

実際のところはどうなんだい?ということをお話ししましょう。


"Let it go"と「ありのまま」の違い


と、ここに詳しく訳を書いてくださっていますので、

もう少し突っ込んだところを。



ビートルズの名曲、Let it be だとか、

槇原敬之さんが作詞した、世界でひとつだけの花の

「ナンバーワンにならなくていい。もともと特別なオンリーワン」という歌詞と、

考え方が似ていると言われていますが、

これも、ちょうど「Let it go」と「ありのまま」の訳の違いのズレとよく似ています。



ビートルズが『Let it be』を出した頃は、

メンバーの仲が泥沼化し、特にジョン・レノンとポール・マッカートニーの不仲が、

決定的となった頃に出された曲です。


それぞれ道を別つことが決まり、この曲が入ったアルバム(同名)で、

約8年にわたる、ビートルズの活動に終止符を打つことになります。


泥沼から、新しいそれぞれの道へ飛び立つさいに、

ありのままで(Let it be)…と歌われたことに価値があります。



槇原敬之さんが作詞し、SMAPが歌ってヒットした、

世界にひとつだけの花は、

塾みたいな「己を磨き上げていこうぜ!」という立場の人には、

すこぶる評価が低い歌詞(笑)です。


私もそう思います。

若いうちに「オンリーワン」なんて言ってんじゃない。

ナンバーワン目指してナンボやろ!という気持ちに、どうしてもなってしまいます。


ですが、この曲は槇原敬之さんという、

同性愛者が書いたからこそ、

深く深く傷ついたことがある人に、届く曲になっていると思います。

私はそっちの世界はよくわかりませんが、

偏見も多いでしょう。

偏見のために命を絶った人もたくさんおいでるらしいです。

同じ人たちの世界でもウソや裏切りが多い世界だとも聞きます。

その中で、放った「オンリーワン」という言葉と、

何も努力もせずに、のほほんといる人が「オンリーワン」と言うのとでは、

行ってくるほど意味が異なるような気がします。



ビートルズも槇原さんも、アナと雪の女王の曲も、

苦境に立った人に対してのみ有効な、

メッセージだったわけですね。



苦しいことを味わってきた人ほど、

底抜けに明るいのと、ちょっと似ています。



私はアナと雪の女王を、まだ観ていませんが、

ディズニー映画のことですから、

今ある苦境の中、そこから抜け出して、頑張ろう。

そういう時に放たれた言葉「Let it go」なんだろうな…と推測しています。



私は、仮に頭で理解したつもりになっていても、

心の奥まで納得しきれていないと思うのですが、

仏教的に考えると、

どこかに変わらずに存在する「ありのままの私」なんて、

ありっこない。

との考え方らしいです。



だとするならば、あらゆる局面で登場する、

自分では認めたくない自分すらも、ありのままと受け止めなさい。

そしてありのままであり続ける自分なんてのもおかしな話なので、

変化し続けていく自分を、楽しみなさい。



・・・こう発想すると、

一見正反対に見えるふたつのメッセージが、

高い次元で統一できるのかもしれません。



なんてことをふと考えていました。



                              ごんぼっち


posted by ごんぼっち at 23:59| Comment(0) | 余談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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