2012年01月12日
周縁と中心
今晩は、本日も粛々。
youtubeを観ながら仕事をするという、悪い癖があります。
今夜はこんなのを見つけてしまって、思わず胸が熱くなりました。
松井秀喜選手は2009年のシーズンまで、対戦相手のニューヨーク・ヤンキースに在籍して、
最後の年に、ワールドシリーズ(要は優勝決定戦)でMVPの大活躍をしました。
その栄誉と、人柄を2年経ってもニューヨークのファンは覚えていて、
必ず松井選手に、温かい拍手が送られます。
アメリカという国は問題も多い国ですが、
こういうスポーツマンシップは、本当に素晴らしいと思います。
そういえば、最近やたら、
「日本は素晴らしい国だ」と、自国民で持ち上げる風潮が目立ちます。
日本が素晴らしい風土・文化・伝統を持っていることに異論は無いのですが、
日本の伝統というものを振り返ると、
「自国の価値観を掲げて、世界の先頭に立ったことが一度も無い国」です。
むしろ、日本の伝統は、
「他国のいいところを積極的に見つけ、それを学ぶことで成長してきた国」です。
対照的なのは、お隣の中国でしょうか。
中華=世界の中心であり、自分に帰順しない多民族は、教化・排除の対象としてきました。
その価値観を大きく掲げて、世界の先頭に立ってきた国です。
中国が「中心」の国なら、日本は「周縁」の国。
日本の伝統を重んじるなら、自国をいいところを探すのに躍起になるのではなく、
より他国のいいところを少しでも盗もうという強かさの方が本質です。
そういう意味では、
今の若い世代は、もっともっと外国に触れ、そこから学ぶ機会を持って欲しいと、
切に思っています。
ごんぼっち
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