2023年12月31日

「昔は良かったね」を超えていきましょう


今晩は、本日も粛々。



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2023年最後の「映画で学ぶ知の技法」は、

戦後の雰囲気を知ってほしくて、

『ALWAYS三丁目の夕日』です。



生徒の感想を聞いてみると

昭和の時代はよかったね的な感想や、

最後のシーンがよかったみたいな感想が多くて、



「君らって呑気だね」から始めてみました(笑)。



今年の共通テストの小説で、

戦後間もない頃が舞台の作品が出ていましたが、

背景知識が無い子には辛い問題が少しありました。

やっぱり映画や本のような芸術作品を通して、

間接的にでも一度追体験してみるのは大事ですね。



もうひとつは、私なりの解釈で、

おそらく原作の漫画や映画監督の意図であろうと思うところを伝えたかったのです。

つまり、

「懐かしい、昔はいい」で片づけないでほしい。



ということで、

登場人物から垣間見える、

昭和の闇みたいな部分にスポットライトを当てて授業をしました。



戦争の傷がいたるところに垣間見られたシーン。

新しい家電や技術に葬られる仕事

経済的に成長していく日本に、歪んだ人間が今後生まれるであろうことがわかるシーン。

子どもなんて大切に扱われる余裕がなかったこと。

当時の家族が、今から考えられない事情で成り立っていたであろう内容。

お金のために望まない道に進む人もいる話。



なんてことがあるからこそ、

皆が感じた「昭和の良さ」があったんだよという話。



もうひとつは、

じゃ、「現代にはこんな闇はないのかな?」という話。

映画の中で、

「今日も、明日も明後日も…。  夕日町3丁目には、奇麗な夕日が照っている。」

というセリフがありましたが、

昭和だけでなく、現代だってそうだと思うんですよ、

というお話をしました。

だから「Always」なんですよね。



念のため言っておきますが、

私の意見が正解というつもりはありません。

同じ作品を観ても、

君らのように考える人ばかりではないということが伝えたいのです。










さて、

授業後の感想をみると、

























「授業を聞いて、現代の方が幸せだと思いました」











単純だねー、君たち(笑)。

まぁ、

そのうちわかりますよ^^





ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 02:05| Comment(0) | 寺子屋の様子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月23日

本来伸びる生徒が頭打ちになるのはかわいそう


おはようございます、本日も粛々。



今日ふと気になって、生徒に聞いてみましたが、

かほく市内の中学校の通塾率が激減しているっぽいのです。

中1中2で1割程度、

中3でも6割程度。



まぁ、予想通りですので、

寺子屋は数年前から粛々と準備をしていたのでいいのですが、



別に頑張らなくても高校入試の倍率は上位高校だけ高い状態ですので、

全体の意識は下がります。

こういう意識の低い保護者や生徒が増えると、

ちゃんと頑張っている人とそうでない人との差が、

残念ながら、一層開いていってしまいます。



それは全体的な話で、

寺子屋的に残念なのは、

かほく市みたいな郡部はかつて、

金大附属・泉丘では金沢市内の生徒に比べて、

上位は今の白山市やかほく市・河北郡など、郡部の生徒が伸びていったんです。



原因としては、

今の大学入試は、高校からの勉強だけで対応できない。

郡部の子たちが自然や人間関係の中で、のびのび能力を伸ばしていたのに、ゲーム等で都会でもできることに時間を費やす。

ベースとなる読解能力が悲惨な状態である

みたいな推論があるのですが、

それはともかく、



全体の意識が下がると、本来上位の子の意識や目線まで、

すっと下がっているのを、自覚する機会がない。



これは、

かほく市・金沢・津幡・内灘・能登などなどから、

上位高・難関大に相応しい生徒を輩出したい塾からすると、

残念極まりないわけです。



残念ながら私はしつこい性格で、

世の中が嫌な流れになったときは、絶対逆向きにしてやると、

考える天邪鬼ですので、

むしろ燃えてしまうのです(笑)。




ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 05:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月15日

幼児・低学年で賢い子はここが違う


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チラシが入りました。

おかげさまでぽつぽつと席が埋まってきています。



今晩は、本日も粛々。


幼児を開講して、3年?4年?経ちました。

いろいろな生徒を観察していて、

賢い子はここが違うなーと思うことがありました。

何だと思いますか?




弁が立つ?




本を読む?




元気で活発?





どれも確かに当てはまるなぁと思いますが、

もっともっと基本的なことです。






★姿勢が美しい






これです。

挨拶ができない子は賢い・賢くない以前の問題ですので論外として、

勉強するときの姿勢、

普段立っているときの姿勢、

これが美しい子は、総じて賢いなぁと思います。



そういえば、躾という言葉は、

「身が美しい」と書きますね。



妻が結婚する前に、特別支援学校の美術の先生をしていたのですが、

とてもクラス運営が上手な担任の先生の生徒たちは、

姿勢がきれいだったそうです。

もともと姿勢がきれいなのではなく、

授業中しきりに、背筋を中心に、正すように促していたそうです。



集中できない、

落ち着きがない、

眠くなる、



これらはほとんど姿勢の問題で、

集中できない姿勢、

落ち着くことができない姿勢、

眠くなる姿勢になっているわけです。



特に若くしてゲームを

主体的に取り組んでいない子は、

見てわかるくらい、姿勢がだらんとしています。

高学年、中学生になると、

常に顔がぼーっとしている感じで、

ぞっとするときがあります。

子どもらしい生命力が、ごっそり削られているように感じてしまいます。



寺子屋でも結構言っているつもりですが、

もっともっと大事にしなくてはいけないなぁという、

心づもりです。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 03:20| Comment(0) | 幼児・低学年用の指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月14日

寺子屋の実績のコツ


スクリーンショット 2023-12-11 172107.png


チラシが入りました。

おかげさまでぽつぽつと席が埋まってきています。



今晩は、本日も粛々。



寺子屋の合格・進学実績です。


【13年累計の高校合格実績】

・県外4名7校

灘、

東大寺、

西大和、

鹿児島ラ・サール、

鹿児島ラ・サール、

京都嵯峨野高校、

関西創価、

名古屋高校

・石川県内国公立高校

附属8名

泉丘41名

二水26名

桜丘14名

七尾20名

羽咋12名

石川高専7名

【10年累計の大学進学実績(進学先のみ)】
・海外

ボストン大

・国公立大学

東京大学理科U類

東京大学文科U類

金沢大医薬保健学域医学類

東北大

東京外国語大学

筑波大

筑波大

神戸大

神戸大

東京学芸大

東京農工大

金沢大

金沢大

都留文科大学

富山大

富山大

福井大

石川県立大

公立小松大

・私立大学専門学校

早稲田大

早稲田大

関西学院大学

関西学院大学

獨協大英語科

芝浦工大

摂南大学薬学部

千葉工大建築学科

大正大臨床心理学科

金沢工業大学

福井医療大学

星稜大

医科大看護専門学校



なかなかの実績だと思いますが、

彼らは受験勉強を頑張っていたのかというと、

頑張っていた言うより、



★いつも通りだった



というのが適切かもしれません。





寺子屋でうまく伸びている生徒の特長は何かといいますと、



★普段の勉強が変化していった子



です。

受験だから頑張った子というのは、

思い浮かべようとしても、なかなか思い出せません。



幼児・低学年であろうと、

高学年・中学生であろうと、

寺子屋でやったことを家できちんと復習したり、

寺子屋の授業で聞いた話を、

学校や家での勉強で、すぐやってみたり、



そういう生徒たちばかりです。

そして、毎日コツコツと、淡々と、

勉強しています。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 02:09| Comment(0) | 寺子屋の指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月12日

寺子屋の実績のコツは、実はこういう点にあります。


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チラシが入りました。

ぽつぽつと席が埋まってきています。



今晩は、本日も粛々。



チラシに高校・大学進学実績を記載しています。

非公表のものに関しては、小学校・中学校入試の結果がありますが、



総じて、

傾向と対策はほぼ行わず、

普段から、生徒の得点力だけでなく、

日頃から、習っている内容の考えを理解したり、

それを深めるということを重点的にやっておりまして、

過去問演習などは最終調整に用いるだけです。

それだけでほいほい合格していきます。



かつては、ごりごりの傾向と対策授業でした。

この時より、生徒の成績の伸びがありますし、

実績は当時とは比べ物になりません。



当時は泉丘は1名くらい、

今は半分以上が附属泉丘です。



本来、受験対策とは、

「何を問われても大丈夫な知的な状態に、

 日頃から育てる」

であって、

「日頃はほったらかしにしておいて、

 直前に点数・偏差値だけ帳尻を合わせる」

ではないはずです。



後者が「勉強」と錯覚している大人たちによって、

おかしな指導やおかしな生徒が爆誕してしまうのではないかと、

寺子屋は考えています。



大学入試が難しくなっていて、

しかも入試制度自体が複雑になっています。

これは生徒たちにとって大きなメリットであるはずなのですが、

今までの「傾向と対策=勉強」と思い込んでいる生徒には、

とても不利な内容です。



生徒の日常の力を、コツコツ身に付けていく王道の勉強、

幼児・低学年からしっかりと身に付ける場合、

高学年・中1中2から身に付ける場合、

新中3のように受験をきっかけに身に付ける場合、

寺子屋はそういう子たちを応援したいのです。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 17:36| Comment(0) | 寺子屋について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月05日

他者といる作法


今晩は、本日も粛々。



先日、やっと美容院に行ってきて、髪型がちょんまげから、

もしゃもしゃに変わりました。

成人式の予約・打ち合わせの時期なので、

美容業界も繁忙期突入という雰囲気でした。



私の髪型はどうでもいいのですが(笑)、

長い間担当してもらっている美容師さんから、

こんな愚痴を聞きました。



「成人式の打ち合わせで、

お母さんばかりがしゃべって、娘さんが黙ってずっと横にいる、

というご家庭が年々増えてきていて、

『誰の式やねん!』と内心思っちゃいます」



体裁だけ整えて、中身が整っていないと、

こういう「意思がそもそもない」「意思を表現できない子」になっちゃいますね。



あいさつはもちろんですが、

意志を示すこと、

言葉遣い、

目をどこに向けているか、

姿勢、

心の声は適切に表現すること



これらはただのしつけの問題ではなく、

他人と共にいるのであれば、必要な事柄で、

これができないということは、

他人と共に何かに取り組んだり、

人からものを教わるという機会を放棄するということです。



幼児や低学年であろうと、

結構うるさい寺子屋ですが、

こういう「当たり前の所作の大切さ」を共有できるご家庭がはじめて、

学問という贅沢なものに取り組めると思うのです。



共有できるということは、

今の時点で完璧にできている、ということではなくて、

指摘されたときに、それは大事だから守ろうね、と思えるという意味合いです。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 16:56| Comment(0) | 幼児・低学年用の指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月03日

そろそろチラシが入ります


今晩は、本日も粛々。



来週くらいに、新聞折り込み広告が入ります。

秋口から3月くらいまで、

大々的に生徒を募集することにしました。



ブログをご覧のかたに少し内容をお伝えすると、

満席になっていた年長さん(新小1生)、

二席だけ増席します。



幼児を開講してもう4年くらい経ちますが、

一番思うのが、

お家の方って、悩んでいるなぁというところです。

長らく高校受験・大学受験に携わってきて、

もちろん中高生の保護者も悩んでいるんですが、

幼児・低学年の悩みはもっと深い。



お家で子どもを面倒みているときに、

何かしらの支えであったり、

場合によってはちょっとした軌道修正であったり、

そういう存在に、寺子屋がなれたら、

こんなにうれしいことはありません。



ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 01:14| Comment(0) | 幼児・低学年用の指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする