2023年10月28日
【武蔵小杉お問い合わせ解禁まで あと4日】鹿児島ラ・サール高合格の子のケース。
11月1日、いよいよ武蔵小杉国語専門塾寺子屋、
お問い合わせ解禁でございます。
今日は、本日も粛々。
昨年、鹿児島ラ・サール高校に合格した生徒のお話をば。
典型的な理系で、
数学・理科が大好きで、国語が苦手というタイプでした。
オンラインで、国語のみみていたのですが、
入試が近くなるにつれ、
学校の先生から「国語どうした?最近順調だな」と言われていたそうで、
私と生徒二人でにやにやしていました(笑)。
特別なことは何もやっていません。
国語はとどのつまり、
「本文の内容を理解」できれば、何を聞かれても答えられます。
「問われたことに過不足なく答える」ことができれば、丸が付きます。
ただそれだけです。
その両方のうち、私は少し重きを置いたのが、
「本文の内容の理解」です。
理数系に得意が多い子は、総じて、
「国語がなぜ本文のようなことを問題にしているのか」がわからない
というケースが多いです。
数学・理科が得意というバックボーンがあったので、
こういう授業ができたわけです。
その子にどういう授業をしたらいいか?というのは、
答案が物語っています。
ですので、最初に打ち合わせだけでなく、
答案を持ってきてもらって、細かく私が分析します。
この生徒も、もちろんまだ課題はあったのですが、
一番何とかしたかった課題については、
授業終わったあとの感想に凝縮されていました。
「国語って面白い!」
当然、点数は自動的に付いてきています。
ごんぼっち
2023年10月25日
【武蔵小杉お問い合わせ解禁まで あと7日】寺子屋の文化は、こうやって継承される
今晩は、本日も粛々。
寺子屋文庫と呼んでいる本棚があるんです。
これを活かすために、
小学生には国語に読書会の授業を入れています。
歴代いろんな生徒がこの寺子屋文庫に触発され、
二水→早稲田理系に進んだ子は、数学解法事典を愛読していて数学は常に校内トップレベルでしたし、
泉丘→早稲田文系に進んだ子は、かなりの分量を読み漁っていましたし、
附属→東大文系の子は、ファクトフルネスというベストセラーで人生観が変わったと言っていましたし、
七尾→摂南大薬学部に行ったこと、七尾→福井医療大に進んだ子は、
世界史を変えた薬を愛読していました。
そんなの挙げたらキリがないのですが、
今の中学生の保護者から、こんなお知らせをいただきました。
高校生の国語の授業の時に話していたのを聞いてから、森鴎外の強烈なファンになり、
記念館にも行きましたし、未読書やグッズを買いまくりまして、
小さな子どもが念願のおもちゃを買ってもらったかのように大喜びでした。
先日は墓参りもしてきました。
今も、森鴎外がどんなに素晴らしいかを私に熱く語っています。
いろいろ読みましたが、「妄想」が特に好きなようです。
『妄想』なんて通ですねー。
鴎外の考え方の真骨頂みたいな話ですよ。
私は鴎外の歴史小説が好きだったので、
高校時代は『歴史其の儘、歴史離れ』をよく読んでいました。
そもそもきっかけは、
「映画で学ぶ知の技法」という、映画で人間・社会分析を行う授業で、
私が鴎外の話をしていて、興味を持って、
高校生の国語の授業で、高3生が太宰に興味を持って読み漁っていると言っていたのを聞いて、
実際に本を買いに行ったそうです。
寺子屋は「知的好奇心の余熱で、点数・合格を勝ち取る」という理想を掲げています。
こういう寺子屋の文化は、
先輩から後輩たちに受け継がれていったり、
後輩をみて、先輩が刺激を受けて、伝播していったりするものです。
寺子屋は幼児教育を行っていますが、
幼児教育の師匠が寺子屋に特別授業で来てくれたときに、
当時の高校生たちが、
「将来親になったら、子どもにやりたいから」と、
自発的に参加した子たちが何人もいました。
本で学問そのものに興味を持ったり、
同い年しか目に入らない空間では及びもつかない発想を持ったりというのは、
「成績」という数字では直接影響はありません。
ただ、こういう点を持った子たちが、どう成長していくのか、
ワクワクしない大人はいないと思います。
偏差値で測れるような賢い子は、大手塾さんが頑張って育ててください。
偏差値で測れないような立派な子を、寺子屋は育てたいのです。
ごんぼっち
2023年10月15日
最短距離を目指すとアホになる
寺子屋は今年の春ぶりに大々的に生徒を募集します。
知的な子供に育ってほしいお家の方、
お待ちしております。
但し、年長さんは満席、中3は募集終了、高校生は一般から受付しておりません。
HPのお問い合わせフォームからどうぞ
今晩は、本日も粛々。
例えば、小学校のときに、徹底して教科書の音読していましたか?
中学校で、今はQRコードで音読用音声が聞けますが、教科書の音読・暗記をしていましたか?
算数で、低学年の頃から、学校でやるように色々な解き方をしていましたか?
基本的な勉強というのは、今も昔も、そう変わりません。
ですが、妙に小賢しい知恵を身に付けてしまって、
石川県にはこういう問題は出ない(だからやらなくていい)みたいなチャチャが入ると、
どうしても固い頭になっていきます。
一般的な大人風に言うと「地頭」「センス」みたいな部分ですね。
からくりは簡単で、
例えば、国文法は石川県の公立高校入試では、2点〜4点しか出ません。
詩・短歌俳句はここ二十年ほど出ていません。
ですが、
日本語を読むのに、
文法は必要ですし、
詩・短歌俳句で使うようなテクニックを用いない文章はありません。
文法で言うなれば、高校生用の参考書コーナーに行ってみてください。
一文の要点から理解しましょうと、
文法的なアプローチから本文を読みましょうという参考書・問題集が一定数あります。
入試に出ないからやらなくていい
が一般化したせいだと思っています。
ちなみに高校生用語彙力問題集というのもたくさんあります。
いかに小さい頃から、
辞書を引く癖や、
漢字を意味で覚える練習をしてこなかったかが、
よくわかります。
国語だと、最近どんな指導者でも揃って、
「ここまで最近の子が読めないなんて!」と口を揃えて言っています。
英語数学でも、今までの生徒とは違って、基礎的な発想や勉強が全然入っていないと
いう声も聞きます。
最短距離で結果を求めてしまった帰結のような気がします。
ですから、寺子屋では、
低学年は、じっくり考える習慣と、深く考える癖をつけるところから、
高学年から、集団授業の受け方や授業の復習のしかたから
じっくりと、当たり前の勉強に取り組んでいるだけで、
こんな実績になっています。
当たり前のことを当たり前のようにやる。
大事ですよ。
ごんぼっち
2023年10月14日
カンブリアンミニモンスター
2023年10月05日
机上の勉強から飛び立つ第一歩
今晩は、本日も粛々。
寺子屋は「生徒の知的好奇心が伸びれば、成績は勝手に伴ってくる」という発想で、
塾を運営しています。
ですから、3000冊くらいの本を塾内に置いてあります。
塾長が読んで面白かった本みたいな、
勝手な理由で置いているのではなく、
エンターテイメントと内容のバランスが取れていて、
学問のどの内容に触れたものなのか分析して、
置いてあります。
そのおかげか、
現役の学者や、某大企業のエンジニア、大学職員などなど、
様々な知的な労働に携わっている皆様から、
絶賛いただきました。
小学生には、定期的にこの「寺子屋文庫」に触れる機会があるように、
国語の授業で「知を編む読書会」として、
取り扱っています。
中学生は授業でたまに関連書籍を紹介するくらいで、
「自ら手に取る」ということをなるべく大事にしているのですが、
勉強=鉛筆を握って、粛々と問題を解くもの
と思い込んでいる生徒も多く、
我慢と辛抱と忍耐の日々です(笑)。
お、中学校で学年5位内を取っている子が、
初めて本棚に関心を示しました。
テスト勉強や宿題には真面目なのに、
関連する本を読むことにはめちゃくちゃ腰が重かった子です。
後日、立ち話で、
どんな点に関心を持ったり、
実際に手に取った本はどうだったかをヒアリングして、
この関心が増幅するように働きかけていきます。
こういう瞬間、嬉しいですね。
寺子屋は今年の春ぶりに大々的に生徒を募集します。
知的な子供に育ってほしいお家の方、
お待ちしております。
但し、年長さんは満席、中3は募集終了、高校生は一般から受付しておりません。
HPのお問い合わせフォームからどうぞ
ごんぼっち
2023年10月03日
傾向と対策って誰のため?
今晩は、本日も粛々。
今年の春ぶりに大々的に生徒を募集します。
年長さんは満席(以降増席はできない見込みです)で、
中3は募集終了しております。
なお高校生は一般から受付しておりません。
HPのお問い合わせフォームからどうぞ。
中学入試・高校入試・大学入試だけでなく、
中間期末テストにおいても、
テストや入試への傾向と対策は、寺子屋は行いませんと明言しています。
部活動で考えると分かりやすいのですが、
次の対戦相手の傾向と対策を練習の中心に盛り込むような部活って、存在しますか?
相手のビデオを観て(過去問)、その選手を倒す練習(対策)をする。
それくらいなら、普段の自分の力を底上げする方に時間を割くと思うのです。
しかもその「傾向」とやらは、
毎年変わらないことが前提です。
かつて
石川県で、英語のリスニングの傾向が変わったときに、
「塾でやってきたのと違う」と戸惑った生徒が多かったり、
長野県で数学の平均点が40点を切ったときに、入試会場で泣き出した生徒がいたり、
ということがありました。
これら、傾向と対策を妄信した指導者の無能さと、
それに何も疑問を持たなかった生徒たちが招いたとしか
私には見えないのです。
傾向と対策は、
私たち指導者が、普段の勉強方針と、
入試等の傾向のバランスを考え、
適宜、カリキュラムや教材にその対策を落とし込んでいくのが大事なのです。
寺子屋が保護者会で、たまに各都道府県の入試問題の傾向や、
正答率などについてまで言及することがありますが、
石川県以外の入試問題、
全国の国立私立の入試問題、
中学入試や大学入試の内容まで把握している塾の先生は、
全国でも稀だと思います。
それも傾向と対策ってだけでなく、
あくまでも本来付ける力とのバランスを考慮するのであって、
入試問題に全振りは絶対にしません。
基礎練習等を行わずに、優秀な選手が育つわけがありません。
それでも不安に感じるとすれば、
その傾向と対策とやらは、
生徒本人が勉強で成長するのではなく、
周囲にいる保護者や指導者が安心したいから行っているのではありませんか?
ごんぼっち