2021年08月30日
一日生きることは一日進歩することでありたい
今晩は、本日も粛々。
どとーの夏期講習が終了しました。
今年は(も?)ホントにしんどかったです。
が、寺子屋の課題を通して、
ちゃんと自分自身に向き合った子は、
手ごたえをつかんだようです。
手ごたえを感じた子が見せる、
意志が強い目といいますか、表情といいますか、
そういうのを見ると、
報われた感がとてもあります。
この仕事の醍醐味のひとつですね。
ですので、
そういう生徒たちは、
夏に得た自分なりの課題に向かって、
勝手に突き進んでいきます。
いい結果・いい手ごたえがあっても、
今一つの子はそこで立ち止まります。
ごんぼっち
2021年08月20日
感染症対策追記
今日は、本日も粛々。
感染症対策はこんな感じでやっています。
現在は夏ですので、
湿度は気にしなくていいのですが、
空気清浄機3〜5台、サーキュレーター5〜7台を常時ぶん回しています。
それにしても殺菌だけで除菌効果がある消毒液は、
毎回生徒が使用するたびに消毒する必要が無いので、
とても重宝しています。
学校や塾での感染(主に部活動ですが)が、高い比率になっているにも関わらず、
どこも対策が不十分ですので、
寺子屋の対策を強化します。
・ウレタンマスクではなく不織布マスクを使用。無い場合は差し上げます。
・マスクの着用マナー等が悪い生徒は退出させます。
・感染症対策不十分な模試会場は使用しない。
・リモート授業・自習室実施しているため、体調不良の場合、無理に出席しなくても、自宅で充分授業が受けれます。
(幼児・低学年等、リモート授業が難しい場合は、振替できる場合があります)
・部活動等、感染症対策が不十分な場合は、速やかに顧問や担任と相談してください。
・学校の課外活動に出席する場合は、なるべく自衛策をお伝えしています。
・状況が悪くなれば、いつでもリアル・リモート交代制や完全リモートに移行します。
対策を採るのは遅すぎると困りますが、早すぎて悪いことはありません。
そして対策が遅いことに比べれば、
早すぎで無駄だったとしても、よかったねで終わる話です。
寺子屋の学びは加速することはあっても、鈍ることはありません。
ごんぼっち
2021年08月14日
8月ジャーナリズム
今晩は、本日も粛々。
8月ジャーナリズムなんて、揶揄する言葉があります。
戦争についての番組を、8月にしかやらないというものですね。
私は別にいいじゃないかと思うんですが、
今の子たちについて、
とっても嫌だなぁと思うのは、
とりあえず差別はいけない、戦争はいけないと言っておけばいい
という感じ。
原因は簡単で「よく知らないから」であって、
しかたがないんです。
寺子屋から初の東大合格がでたご家庭は、
その子が中2のときに、
「そろそろわかる年になってきたので、広島に行ってきます」
なんておっしゃっていて、
さすがわかっているなぁと感心したのをよく覚えています。
例えばフェミニズムを「男女同権論者」なんて勘違いして、
男女は性差があるのに、同じにしようなんておかしい、
なんて50年〜100年前のアメリカでの意見とか、
差別するつもりが無かったんだから、差別じゃない、
日本には黒人差別なんてない、
なんてこれまた西部開拓時代にタイムスリップしたような意見とかが、
平気で「TVでのご意見番」みたいな感じで登場している、
「なんちゃって知識人」扱いで、
ちょっとうまいこと言えるだけの人がよく言っていますが、
ある程度本を読んだり、TVを観たり、ニュースを聞いたりしながら、
学校で習う知識を整理しないと、
あっさり信じちゃうんだろうなぁと思いますし、
学校で習うものや入試問題を見ても、
何が問題かすら認識できないと思います。
ネットニュースと駄本しか読まない大人と同じレベルになっちゃうわけですね。
といいつつ、
私もごく最近仕入れた知識を元にして、
言っています(笑)。
まぁそれはともかく、
せっかくなんで、変なエンターテイメント的な作品を観る前に、
戦争についてのドキュメンタリーなどは、
8月、気が向いたときくらいは観ておくといいと思います。
ごんぼっち
2021年08月07日
知らないのは無理が無いのですが
今晩は、本日も粛々。
こんな話を聞きまして、
志望の大学を相談したときに、
科研費等は東大が一番、ケタ違いに持っているから、
東大の方がいい環境だから、
第一志望は東大にすべきだ。
はて?と思ったので、調べてみました。
科研費については、さすがに内情が分からないので、
友人にお願いして、国立大教授に聞いてもらいましたら、
科研費は学部生だったら恩恵に預かるケースはまずないですし、
東大であっても教授によっては科研費を全然もらえないから、
東大だから恵まれているというより、
教授によるし、
他の国公立大でも中央値は大して変わらないよ、
とのことでした。
まぁ、こういう事情は通常知ることはなかなかできないですから、
思い込みでアドバイスしてしまうのは、しょうがないですね。
多分学部生でも恩恵を被ることができるのは、
大学基金(個人や法人から大学への寄付)の方だと思うのですが、
こちらは簡単に調べることができて、
1位は圧倒的に慶應大学で418億円、次に早稲田で274億円。
東大は100億程度です(2015年度)。
ただ年度で大きく左右される(特に私立大学)なので、
一概に毎年慶應が圧倒的ではありません。
ともあれ、
学校を選ぶときは、私からの情報も含めて、
全て真に受けるのではなく、
まず、自分にとってどういう大学の方がいいのか?という価値基準を持つ
そのうえで、実際に調べてみる
というのが大事です。
アドバイスした人が大学で過ごすのではなく、
君自身ですからね。
ごんぼっち
2021年08月01日
勉強ってそういうものです。
今晩は、本日も粛々。
中3の昼休み、
「頭が良くなる時間」として、
ドキュメンタリーなどのDVDを観せているのですが、
そこで使っていた
『銃・病原菌・鉄』の書籍版を、
金大附属の説明会で中3生に紹介していて、
寺子屋生びっくりだったそうです。
別に驚くようなことではありません。
勉強ってそういうものです。
星稜高校でとても頭が良い国語の先生がおいでて、
その方が入試問題を作っていたときに、
『<子ども>のための哲学』(永井均 著)
『じぶん・この不思議な存在』(鷲田清一 著)
など、
前職の塾で解説していた出典がズバリ当たったことがありますし、
寺子屋の授業中に話していた、
反知性主義という考え方があったのですが、
大阪大学の入試問題で思いっきり出題され、
中学生の授業を片耳で聞いていた、阪大を受験した高校生が、
驚いたとの報告をしてくれました。
勉強ってそんなもので、
特に驚くことではありません。
点数や偏差値に直接つながることしか興味がない人には、
得するから便利!って思うかもしれませんが、
別に当てようと思っているわけではありません。
勉強ってそんなもので、
自然とある一点につながってくるものなのです。
学生だった頃、
国語の先生が芥川賞受賞者を、
その作家さんがデビューした頃から、「いつか獲るよ」と、
予言通りになったことがありましたが、
そんな話はキリがないほどあります。
初めは預言者みたいに思っていましたが(笑)、
実に論理的に妥当な推測だったと、今ならわかります。
こういう経験のおかげで、
勉強ってこういうものだと気付くきっかけをもらえたり、
ある程度学識がある人からは、
世の中がどう見えているのかですとか、
勉強とは遅れてわかる性質があるものだとか、
そういう経験を得たことが何よりも財産になっています。
それから比べると、
成績が上がったとかそういう事柄は、
おまけといいますか、
無知な若い頃にでもわかるようにした、
撒き餌みたいなものだったと思います。
ごんぼっち