2021年03月30日
金大附属や泉丘に入るだけで満足するほど呑気じゃなくて。
リビング金沢さんに記事を載せました。
今晩は、本日も粛々。
合格は「格に合う力」を身に付けること。
傾向と対策、過去問やりまくりみたいな小細工に頼らず、
王道を進め
なんてなことを、書いてみました。
寺子屋も4月で12年目に入ります。
こんな学問の王道みたいなことをやり始めたのは、
実は寺子屋開校数年くらいからです。
映画で授業なんて、講習会でやっていますが、
1期生の頃からやっていて、
ある時に、このままじゃいかん、と思ったんです。
映画のストーリーが全く追えない、
あらすじを言ってから観せてもわからない、
わからないなりに考えようとしない、
小賢しい、形だけ整った感想で誤魔化す、
参加すらしようとしない、
こういう生徒が一定数になったときに、
いかん、
点数バカ・偏差値バカを育ててしまっている、と、
反省しました。
そのうち恥ずかしくて、
成績アップ自慢も、ブログで辞めました。
学年何位とか、何点アップとか、
くだらない。
真摯に勉強や自分・世の中や人間に向き合っていれば、
点数なんて普通に取れます。
合格実績は一応出していますが、
いい大学に受かったから嬉しいなんて、
能天気なことのためにやっているのではありません。
やりたいことを大学に見出し、
大学で学びたいっていう生徒たちを送り出そうと思えば、
自然にある程度の結果は付いてくるものなんです。
そういう勝負をしたいんです。
ごんぼっち
2021年03月23日
寺子屋文庫、追加書籍
今晩は、本日も粛々。
新中1生、予告通り一旦募集を停止します。
次回募集開始をするのは、
夏期講習の募集時期に再開します。
新高1生の高等部申し込みもそろそろ締め切ろうかと思います。
わっさり本を買いました。
主に高校生用のものですね。
数学の読み物系が手薄だったので、ちょっと補いまして、
新高1がちくまプリマー新書あたりで課題図書が出ていたので、
ついでに調べて面白そうなものを。
それにしても、ちくまプリマー新書・岩波ジュニア新書などは、
たしかに名著が多いのですが、
石川県を代表する進学校は、さすがにもうワンランク以上ある
書籍がいいと思うのですが、
今の生徒たちの情況を考えるとやむを得ないかもしれないですね。
残りは中公新書の政治シリーズですね。
これは私用も兼ねてですね(笑)。
ごんぼっち
2021年03月17日
進学塾寺子屋本楽寺、2021年入試結果
今晩は、本日も粛々。
高校入試
寺子屋11期生の結果
金大附属高校 2名
名古屋高校 1名
泉丘高校 5名(うち理数科1名)
二水高校 6名
桜丘高校 1名
過半数が附属・泉丘・県外高校合格でした。
二年連続全員合格。
大学入試結果は、以前ブログに書きましたので割愛します
【11年累計の高校合格実績】
県外3名6校 灘、東大寺、西大和、鹿児島ラサール、関西創価、名古屋高校
附属6名
泉丘36名
二水23名
桜丘14名
七尾18名
羽咋12名
石川高専6名
今年の公立高校入試問題は、共通テストの影響がみられた、
情報処理能力がないとキツイ入試でした。
私は来年からだと予想していたのですが、念のため今年も準備しておいてよかったです。
今までのような、知識・技能・理解等に、
評価基準が新たにひとつ加わったイメージですから、
難しかった、簡単だった、平均点よりどうこうは今までより大事ではありません。
過去問でいい点数を取れた子の方が、むしろ危険だったかもしれません。
これも共通テストと同じですね。
とても困っていたのは、
模試がこういう傾向を無視して作られている(もう3年ほど前からその傾向が見える)のに、
その判定に一喜一憂される点。
過去問を配りまくっている中学があって、危ないなぁと思っていた点なのですが、
生徒たちがきちんと自分の志望校を、
自分なりに考えて、
チャレンジ受験も4名ほどいたのですが、
そのおかげで、変に左右されずに済みました。
全員合格より、
全員余熱型、全員自学力を持った状態で高校に行く。
そういう意味では、
まだまだ課題が残っています。。。
ごんぼっち
2021年03月16日
矜持
今晩は、本日も粛々。
石川県内の東大京大進学者数が、徐々に出ていまして、
泉丘東大13、京大26だったそうです。
附属は東大6、京大6だったので、
国立大医学部医学科を除いて、分母を考慮する
(泉丘400、附属120)と、
東大京大だけだと同等くらいですね。
それにしても、
東大受けましょう圧もあったでしょうに、
京大合格者数が多いあたり、
自らの意志を持って志望校を選んでいる子もいるみたいで、
嬉しくなりました。
この代は、SNSでアンケートを取って、
新型コロナによる休校を管理職に直談判した世代ですね。
別に東大がいけなくて、京大がいいってわけじゃないのです。
自らの進路は、自らで選ぶことが大事で、
学校や塾のアドバイスはあくまで参考ということです。
結果としてアドバイスと同じになったとしても、
自らが納得したり、自分なりの理由を見つけることが大事なのです。
「東大にねじ込むつもりはありません」 名門・武蔵が取り組む風土改革
東大合格・共学ナンバーワンの渋谷幕張が「進学校の認識はない」理由
こういう、自由の価値を、
腹の底から理解できていることが、進学校出身者の矜持だと思うのです。
ごんぼっち
2021年03月10日
大学入試の結果が出そろいました
今日は、本日も粛々。
大学入試結果が出そろいました。
どの生徒も、これぞ寺子屋という感じで、
勉強したい事柄がきちんとあって、それを高校の勉強をしながら触れ、
その余熱で点数・合格を勝ち取った子たちばかりです。
金沢大理工学領域数物科学学類
中2の時点では数学の偏差値が50ちょっとしかなかったのですが、
理数科目大好き人間に育ち、大学の理論数学や物理などを独学で勉強する、
寺子屋らしい合格です。
寺子屋の大学実績は、合格実績ではなくて、進学実績ですので、
滑り止め等で合格した大学はカウントしていません。
神戸大農学部応用生命化学科
中3スタートでは偏差値55しかなかったのですが、中学でなぜか数学にハマり、
成績が爆伸びして泉丘合格。てっきり理学部系統に進むと思ったら、
生物関係に関心が向いて、ずっと行きたかった大学に決まりました。
千葉工大創造工学部建築学科
関心領域はとても広いのに、かっちりとこなすのが苦手なタイプだったので、
高校より大学での勉強が向いているタイプ。絵と好きな科目がくっつく志望領域を
見つけることができて、ほっとしました。
大正大学社会心理学部臨床心理学科
中2で来た頃は偏差値50。成績より、熱の核みたいな部分が無いのが
ずっと気にかかっていた子です。高2くらいで臨床心理士の本と邂逅があり、
しかも下手な偏差値が高い大学の心理より、いい心理学科を見つけてきたのが、ミソです。
全員、どこに進学しても、
「こういう生徒に来てほしかった」と言われるような生徒に育ったと、
自信を持って思います。
今年の大学入試は、ひょっとしたら、追加合格があるかもしれませんが、
これにていったん終了です。
【8年累計の大学進学実績(進学先のみ)】
・海外
ボストン大
・国公立大学
東京大学理科U類
東京大学文科U類
東北大
東京外国語大学
筑波大
筑波大
神戸大
神戸大
東京学芸大
東京農工大
金沢大
金沢大
都留文科大学
富山大
富山大
福井大
石川県立大
公立小松大
・私立大学専門学校
早稲田
早稲田
関西学院大学
獨協大英語科
摂南大学薬学部
千葉工大建築学科
大正大臨床心理学科
星稜大
医科大看護専門学校
ごんぼっち
2021年03月08日
レディネス
今晩は、本日も粛々。
レディネス
学習における準備が整っている状況
昔、予習をしていることをレディネスと勘違いしているケースを見たことがありますが、
そうではなく、
例えば、数って、順番に数えることばかり教えますが、
量感覚
1対1対応
合成と分解
こういうことが入ってから、足し算引き算に入るわけです。
こういう感じで、
具体物を用いて、やるわけです。
こういうのをレディネスというわけですね。
勉強は大人が思っているより抽象的な世界です。
具体がたくさん入ってから、
抽象的な理論や操作を教えるわけです。
こんなことしなくても、特に問題がなかったという場合は、
1、日常生活の中で、学ぶことができた。
2、幼稚園の先生が実はやってくれていた。
3、子供が暗記と要領でなんとかした(笑)。
どれかのケースです。
3が高学年に進めば進むほど、先細りしていくケースですね。。。
子どもが理解しにくいときは、具体が入っていない場合、
というのは、
中学生になっても、
成績優秀層でも散見される事例です。
ごんぼっち
2021年03月03日
思考力
連載:トップランナーに聞く
学年が進むにつれて勉強が楽しくなる、後伸び力の育て方(第3回)
金沢日和さんに連載中のコラム、
第三回が出来上がりました。
今晩は、本日も粛々。
先日出版の打ち合わせをしていたときに担当者の方と、
根拠のない陰謀論に引っかかる、
いい立場の人もいて困るねぇとお話ししていました。
考える力があれば、あれ?と思える内容なのですが、
その時のコツのひとつをお話しします。
よく見かける(らしい)ラーニングピラミッド。
これらの行動によって、学習定着率が劇的に違うので、
生徒同士の教え合いや学び合いみたいな、
アクティブ・ラーニングが有効であるという根拠に使われるのですが、
これ、
全く科学的根拠の無いデマです。
経験的に考えるとわかります。
読書によって10%しか記憶定着がしないなんて、
あり得ないですよね。
グループ討論と講義で、45%も定着率に差があるなら、
我々の学校時代の記憶は、授業の記憶よりグループ討論の記憶の方が多いはずです。
体験に即すると、簡単におかしいなと分かります。
これは論理的トレーニングのひとつなのですが、
大事なのは、
アクティブ・ラーニングがダメだという話ではありません。
根拠が崩れただけで、
アクティブ・ラーニングが有効な学習かどうか、
「まだわからない」に戻っただけです。
ちゃんちゃん。
ごんぼっち