2019年05月05日
土地の息遣いを知る
今晩は、本日も粛々。
Twitterに呟いたとおりにフラフラ歩いていたのですが、
折角なので、
妻の学生時代の友人たちに会うのを勧めました。
なんせ、
究極のマイペース夫婦なので、
友人も数年放っておくのもザラ。
久しぶりの再会をお邪魔しないようにしているうちに、
妻の実家がある地域のルーツを調べていました。
三井三池炭鉱とともに隆盛を迎えた北九州工業地帯は、
どこの地域もそうであるように、
光が強ければ強いほど、
影も大きいもので、
その両方をなるべく理解して、
その土地に住んだ人の考えを、
少しでも理解したいと思っています。
影があるから悪いみたいな、
短絡的な思考ではなくて、
光だけ眺めても、
人間の本質には全く近づくことができません。
奇しくも福岡市立美術館で開かれていた、
英国で活躍するインカ・ショニバレさんの展示。
人形が着ている服は、ショニバレの故郷であるアフリカを植民地支配していた、
イギリスがルーツで、
東南アジア経由でアフリカに渡り、
今でもアフリカで人気のある衣服。
そして人形に頭には地球儀。
撃っている銃からは花。
植民地時代の受苦の叫び以外の、
支配被支配という対照以外の、
何かを伝えようとしているみたいです。
まぁ、そんな感じです。
新大牟田駅にあった団琢磨の銅像、
福岡市立美術館にあった広田弘毅の銅像、
彼らも評価が分かれる人たちですが、
影の部分以外も評価され、
かといって、影の部分をなかったことにせず、
そういう営みって、大切だと思うのです。
ごんぼっち