2019年04月18日
東大を舐めている人たちへ
今日は、本日も粛々。
もうこの話題は止そうと思っていたのですが、
あまりにも頓珍漢な話が出てくるので。
先日の上野千鶴子さんの東大祝辞に関して、
彼女は弱者じゃない、強者だとか、
東大男子を強者ととらえているだとか、
変な意見がネットに飛び交っているのですが、
たぶん、
真剣に勉強をしたことがない人なんだと思います。
特に大学に入るまでもそうですが、
大学に入ってから、
大学を出てから勉強した人なんて、
塾の先生でもごくごく一部です。
上野氏は二水高校から一年浪人して京大哲学科に入ったのですが、
私も出身なのでわかりますが、
一浪してからといって京大に行けるような高校じゃないですよ。
東大を舐めている全ての人達へ
中高一貫校が東大京大を席捲していますが、
特別才能が無い人が東大京大に入るということは、こういうことです。
これでもあえて、
「それでも努力ではなく、環境のおかげだと思え」と言ったのです。
血を吐くほどの努力をしたことが無い人には、
分からないものなんですね。
実際このブログの方も、
一時期は殺したいとさえ思ったご両親に、
とても感謝していますものね。
今年、寺子屋からも現役東大が出ましたが、
その子も、中学校の時から相当な内容を下ごしらえしてあったにも関わらず、
(それに付いてきたのも立派。まだ二人しか頑張って付いてきた子はいません)
入試当日までは、
あんなに追い込まれた様子は見たことがありませんでした。
そして、
いろんな過程でたくさんの挫折していった人たちを見ているものです。
そういうのを見ていれば、
自分はたまたま環境のおかげでいい立場に立てた、としか思えないものです。
それを「強者」と呼べる人は、
よほど呑気に過ごしてきた人なんでしょう。
寺子屋では、
いい大学に合格するかどうかより、
なぜその大学に行きたいかを大切にすると、よく言っています。
参照したブログの方は、
高3〜浪人で、7500時間・250万(正直安い。実家から通えたのが大きいかもですね)
中学受験で、勉強時間の表記はありませんが、費用は1000万ほど。
これだけかけても、彼は「留年と戦って」いるようです。
まぁ、大人になってみると、留年どうこうは大した問題じゃないんですが(笑)、
ともあれ、
東大に入るまでの勉強と、
東大に入ってからの勉強に、とてもギャップを感じているような印象なのです。
中学校に入学してから勉強しなかった分、
大学受験で汲々と取り組んでしまったがために、
勉強本来が持っている部分を、
そぎ落としたのが原因だと思うのです。
地方都市出身ですと、中学受験があってないようなものなので、
中学受験に追い立てられない分だけ、
じっくりたっぷりと、
勉強が本来持っている、点数の周辺部分を取り組めるかどうかの勝負です。
その周辺部分と、入学試験を結び付け、
意味あるものにするには、
「なぜその学校に行きたいか?」という部分しかないのです。
ごんぼっち