2019年03月10日
なぜその大学に行くのか
今晩は、本日も粛々。
寺子屋初の東大現役合格でました。
中1から中3までの間は、
偏差値70以上限定塾長個別指導
で、やっていました。
個別指導って、前職の塾で個別指導部長なんて職務にありましたが、
集団授業に合わない生徒が受講するところ、、、
なんて間違った認識です。
集団のカリキュラムに物足りない子に一番合います。
それはともかく、
その生徒はずっと成績優秀でしたが、
私から評価が高かったわけではありません。
知的好奇心、
考え方の成熟度合い、
なぜその高校や大学に行くか?みたいな部分が、
成績の割に物足りなく感じていたからです。
いい高校、いい大学に合格するのはどうでもいいのです。
問題は、その高校・大学の、
格に合う生徒まで、成績以外の部分でも育てられるかどうかです。
最近、高等学校でも、
そこをはっきり追究しないがために、
受験勉強の後、
伸びきったゴムみたいになる生徒が多いのです。
特に地方から有名大学に進学した生徒は、
東大出身・京大出身者に聞いても、
大学についていけない生徒が多いそうです。
(早慶程度なら、まだ事情は異なるかもしれません)
地方出身者の能力より、
それまで関わってきた大人の考え方のせいで、
大学の勉強についていけない、
勉強を通してやりたいことを見つけられない、
学びから逃走する生徒たちを輩出してしまうのではないかと、
ずっと思っていました。
ですから、正直、この生徒が東大に合格した、というのは、
どうでもいいのです。
その生徒が、成績だけは一丁前の状態から、
自分のやりたいことを探したり、
なぜその大学に行きたいかを考えて選び、
その大学に進学することができたのが嬉しいのです。
そういう意味では、
今年の大学受験で、
筑波大学、都留文科大、星稜大、二松學舍大の進学が決まっていて、
まだ進学先未定が2名と、浪人が1名という状況ですが、
東大合格も彼らも、
等しく価値があると思っています。
それは全員に対して、
なぜその大学に行くか、
どう勉強を楽しむか、
なぜもっと勉強がしたいのか、
その部分をしつこくしつこく説いてきて、
彼らは誤魔化すことなく立派にそれを、
調べたり悩んだりしてくれました。
ですので、
偏差値だけで大学を選んだ子たちのように、
簡単に折れるような生徒、
学びから逃走する生徒にはなっていないと、
勝手に思っています。
ごんぼっち