2019年01月21日
優秀な子より立派な子を育てたい
今晩は、本日も粛々。
センター試験の自己採点結果が、続々とやってきております。
まだ全部そろっていないのですが、
得点率94%、89%
が出ています。
この二人が象徴的なので、
ちょっと書いてみたいと思います。
正直言いまして、
センターで成功したことに、
あまり価値は感じていないのです。
仮にセンターに失敗して、
本命に出願できなかったとしても、
私にとって彼らを教えることができた価値に変わりはありません。
地方の公立高校出身者で最も危険なこと。
それは、
成績だけでいい大学に行ってしまうこと。
たっぷりと他のことを吸収できる素地がないと、
大学で持たないですし、
まだ退学できればいいのですが、
そのまま社会に放りだされると悲惨だと思うのです。
大学でやるのはテストや受験勉強という他者評価に阿ることではなく、
学問なのです、
いい大学に行って四年間自由な時間を買うだけでは勿体ないなぁと。
さて、
94%取れた生徒については、知的な素地みたいな部分を、
少しは伸ばせたなぁという印象です。
知的素地がないにも関わらず、卒なく何でもこなす子なので、
私から、
背番号の無いエース(笑)
と呼ばれていました。
それが高3になったときに、大学で勉強したい内容を、
少しはしっかりした内容を言うようになりました。
まだまだ調べて言っているレベルでは無いのですが、
寺子屋が推奨している、
★余熱で点数を取る
ということが見えてきたので、
センター9割は越えると予想していました。
センター89%の子は対照的に、
将来やりたいことや、知的好奇心みたいな部分は充分ある、
★私の世代や少し前の世代の、普通の高校生
みたいな感じの子です。
打てば響くという言葉がぴったりな感じです。
この子は9割か少し届かないと予想していました。
こういう子は教えていてとても楽しかったです。
もちろん、
課題点や欠点もたくさんあるのですが、
学問のベースができていることが大事ですね。
すなわち、
感情が動く、
実際に調べる、
言語化する。
それでも、
「国語が思ったより取れなくて、すみませんでした」
なんて殊勝なことを言ってくるので、
素直に言いました。
受験がまだ終わってないのに言うのもなんだけど、
教えさせてくれてありがとう。
先生との約束を守り、
ある程度長い期間、行動を続け、成績等の報告を欠かさない。
その上で、
知的な素地を作り、
志望校を正しく選ぶ。
そういう条件が整うと、余熱で点数を取るということができます。
優秀な生徒はどこでも勝手に育ててください。
寺子屋は、
立派な子たちを育てたいのです。
ごんぼっち