2018年09月30日

それぞれの戦い方


今晩は、本日も粛々。

台風が来る前に早起きして、
妻とちゃっと軽井沢に行って来ました。
美人すぎる銅版画家、小松美羽さんの展覧会目当てです。

テーマが非常に宗教的なので、
生で作品を観たかったんです。

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私が普段、何気なく触れている仏教というのが、
あまりに壮大な体系なので、
ちょっとモチーフが小さいように感じてしまい、
期待外れ感がありました。

作品集を買って、塾に置いてあります。
生徒にもわかりやすい、
迫力が伝わってくる作品だと思うので、
ぜひ観てみてください。

小松さんは、
プロデューサーのチームがあって、
本人は作品を作るのに集中できる環境にあるようです。

昨今で言うなれば、
ワンピースのように、
何人もの人が集まって、魅力を出していく感じですね。

確かに、本物の天才というのは、
作品を作ることと、セルフプロデュースの両方で、
天才的な才能を発揮したり、
セルフプロデュースなんてものの考え方を突き抜けていたり、
するのでしょうが、
世の中には、そういう才能を自分にどうしても見出せない人もいるんです。

例えば、岡本太郎さんや葉加瀬太郎さん。
彼らは、本当に創造的な作品を作れないと(私にはその境界線がわかりませんが)、
美術や音楽の楽しさを、
素人にも伝えるという方向に、
舵を切ったようです。

塾の世界で身近なところで言えば、
出口先生という、有名な国語の先生もそうです。
論理エンジンなど、アイディアは出口先生のものなのでしょうが、
具体的な教材は、別の人が作っていて、
ご自身はそれのスポークスマンに徹しています。

自分の使命を感じ、
それぞれの役割を果たす。
そういう姿を見たり、
作品等を通じて感じる瞬間が、
たまらなく好きです。

さて、台風も近づいてきて、
駅のホームまで雨霧が立ち込めてきて、
幻想的な土地でした。

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妻に感想を聞いたら、
お昼に食べた、ウインナーが美味しかったでしゅ!
とのことでした(笑)

お土産は、青森に次いで日本2位の生産量を誇る、
りんごのお菓子です。


ごんぼっち

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2018年09月29日

矜恃


今晩は、本日も粛々。


知のスレッジハンマー、国文学者佐谷先生の講演会、
保護者が参加希望の方がおいでましたら、メールにてお知らせください。

さて、
新潮45という雑誌が休刊という騒ぎになりました。

出版社の良心みたいな部分を見ることができて、
少しほっとした出来事でした。

あまりにも程度が低い特集に対して、
出版社内部の人が、特集に批判的なツイートを、公式ツイッターでリツイート、
新潮社社長が特別にコメント、
どれも出版社の良心を感じる出来事でした。

一方で、
売れない雑誌は生き残りをかけて、
歴史修正主義や、
「右翼」ビジネスに手を染める有様をみていて、
やるせない気持ちになります。

そして、
程度の低い言論に対して、
きちんと各地から抵抗が出た点に関しても、
昨今の言論状況から考えて、
とてもいい傾向だと思ってみていました。

現代の学生たちが、
そういう言論人の心意気を感じる機会になってくれれば、
もっと嬉しいです。


ごんぼっち
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2018年09月25日

知のスレッジハンマー


今晩は、本日も粛々。


不定期に各界のユニークな方が寺子屋に来て、
思い思いに勉強について話す企画、知のスレッジハンマー。
自分や保護者・地方都市の学校の範囲での価値観をぶっ壊すような巨大な知の鉄槌。

第1弾:沖縄から米軍基地を無くしたい大学生の講演
第2弾:宇宙がエンターテイメントビジネスに?これからの時代は地方が面白い
第3弾:イスラエルで軍隊に入ってきたけど何か質問ある?
第4弾:勉強が少し嫌いだったけど、ボストン大学に行くくらい好きになったぜ
第5弾:幼児・低学年教育に携わって30年、子どもが賢くなる秘訣を教えます。

今回は、国文学者佐谷眞木人(さや・まきと)先生(1962年(昭和37年) - )
大阪市生まれ。1986年(昭和61年)慶應義塾大学文学部国文科卒。1994年(平成6年)同大学大学院文学研究科博士課程単位取得。2002年(平成14年)「『平家物語』の芸能化に関する研究」で博士(文学)。2002年(平成14年)恵泉女学園大学人文学部助教授、2007年(平成19年)准教授。現恵泉女学園大学教授。

著作

日清戦争 「国民」の誕生 (講談社現代新書)
日清戦争 「国民」の誕生 (講談社現代新書)

民俗学・台湾・国際連盟 柳田國男と新渡戸稲造 (講談社選書メチエ)
民俗学・台湾・国際連盟 柳田國男と新渡戸稲造 (講談社選書メチエ)

(個人的な補足、ひょっとしたら先生に怒られるかもしれません、笑)
現代が抱える、とても極端に見える二つの視座。
例えば、世界と地方、文化の多様性と全体の調和、寛容と不寛容。
これらのルーツのような出来事(日清戦争)や人物(柳田國男)を取り上げることで、
極端な二つを、同じものとして捉えられるようにと、
意欲的に考えているように思います。


「漢字文化圏の中の日本語」というテーマで、
日本語がどのように作られて、現代においてどれくらい影響力を持っているか?
というお話に、
実際に大学で教えている経験から、
現代の大学生について思うところについてお話くださるようです。

対象、中学生・高校生・保護者
日時、10月7日日曜、19時から21時
無料です。


ごんぼっち
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2018年09月23日

寺子屋低学年の師、諫山先生講演2回目


こんにちは、本日も粛々。


今日も京都で勉強会。

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寺子屋に通う低学年の子は、まず文章題が得意になります。
ですが、
小学校低学年や高学年で、
徹底的に考えない習慣が身についてしまった子は、
年々増えている印象です。


分からない、習っていないと文章を読もうとしない。

文章内容を無視して、数字合わせで答えを出そうとする。

何算で計算すればいいの?という質問をする。

書かずに頭だけで考えて、難しい・分からないと言う。


これらは、もう重症というレベルなのですが、
小学校で行われるテストでは、点数では見えてきません。
お問い合わせくださった保護者の方が、
上記のような様子を見て、
ウチの子が心配で、、、と相談を持ってきてくれると、
身近な大人の観察力で、
子どもの知性って育つんだなぁと、
つくづく感心します。

これらの重症が放置されて、
中学生・高校生になってしまった生徒を、
わんさかみてきました。

そんな歳になっても、
課題はやはり、前に戻らないと解決できません。
ただ先に内容を網羅的に理解している分、
低学年より早くマスターできます。

さて、6月に大好評を博しました、
諫山先生の公開授業の日時が決定しました。
10月21日日曜14時から17時です。
詳細は後日お伝え致します。


ごんぼっち

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2018年09月19日

良心の声


今晩は、本日も粛々。


先日、
自己肯定感は、小さないいことの積み重ねで得られる、
という話をしたら、
妻が妙に食いついてきて、

自分の中の良心に従って行動するのを積み重ねないと、
自分に自信なんて持てないよね、と。

妻も私も、
若い頃、根拠のない自信だけはあって、
そこから自信をぶっ壊される経験をたくさんして、
再度自信を積み直した(もしくは最中)ので、
そう思ったのでしょう。

欲望ではなく、良心です。

入試直前になると、
日頃の良心に従って行動しない生徒は、
入試当日に緊張し過ぎてしまったり、
すぐ志望校を下げてしまったり、
成績が上がっても志望校は安全重視のままだったり、
傾向にあります。

例えば、
誰もわからない問題に、敢えて手を挙げてみるとか、
いつもギリギリにやっていた宿題を、少し早めにおわらせてみるとか、
やるべき課題を少し多くやるとか、
そういうことの繰り返しだけでも、
かなり違ってくるはずです。


ごんぼっち
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当たり前のレベルを上げる


今晩は、本日も粛々。


突破模試の小5小6保護者会を拝見してきました。
いよいよ本格実施される、教育改革の初年度にあたるのが、現小6。

教育改革の内容も、
きちんと把握されていて、
頼もしい感じでした。

改革があっても、
勉強の本質は変わらないんです。
入試を変えないと、
知識技能や論理的思考力ばかりにスポットライトが当たって、
本質を歪めてしまう。
ただ、それだけの話です。

今回の改革は、ちょっと大きめなので、
寺子屋は四年ほど前から、保護者会でアナウンスしてきました。

第一世代が現高1、
本格実施が現小6。

いくら思考力表現力判断力と言ってみても、
基本的な知識技能がないと何もできません。

つまり、
当たり前のレベルを上げていくことが必要です。
今まで、
公立の小学校は生徒を遊ばせ過ぎていましたから、
ちょうどいいかもしれません。

ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 04:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月15日

凡事


今日は、本日も粛々。


夏期講習が終わってからも、ゆるゆるっとお問い合わせがあって、
10月7日日曜に行う(時間はまだ未定ですので、近日中に発表しますね)、
知のスレッジハンマーの準備など、
冬期講習や来年度の思案などで、
過ごしています。

さて、
夏期講習中に妻が珍しく、
一房、箱に入ったぶどうを買ってきたことがありまして、
何か記念日だっけ?と思っていたら、
スーパーに陳列してあった品物を、
買い物バッグに引っ掛けて落としてしまい、
弁償してきたんだそうです。

ドジだねー、なんて言いながら、
半分は私たちで食べ、
もう半分は両親に託したのですが、
後日、スーパーの関係者にお話を聞くと、

落とした商品を、申告してくれる人なんて、滅多にいない。
大半は見つからないように戻して、
場合によっては、
何食わぬ顔して、別の綺麗なのを買って行く人ばかりだ。

と、妻をほめられてしまい、
さすがに複雑な気持ちになりました。

一事が万事、
些細なマナーで、相手を過度に罵るような、
正義の味方ごっこをするつもりはありません。
他人を蔑んでも、自分が正しい証明にならないですしね。

ただ、
些細なことで、
意外と世の中って、変わると思うんです。
善きことに関しては、
日常的に評価されなかったり、
自分の状況が悪い時には見えなかったりするものです。

自己肯定感なんて、
小さないいことの積み重ねで得られると思うんです。


ごんぼっち
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2018年09月10日

変わることを恐れない


今晩は、本日も粛々。


金沢高校の説明会に行ってきました。

以前は、
これ以上進学実績は出せません、
成績がいい生徒が集まらないのは少子化のせいです、

と言っていて、
サラリーマン時代に部下たちが怒りだしてしまい、
私が怒りそびれる(笑)、
ということもあったのですが、

ここ数年、
真摯に生徒の成績アップに取り組み、
とても熱心な高校になりました。

私も組織の改革に着手した経験があるのでわかります。
一言変えるといっても、
組織の中にいる人の意識を変えなくてはいけないので、
並大抵の努力ではできません。

周りが悪いと言っていれば楽なんですけどね、
頑張っているところは、失敗も多いでしょうから、
アラを見つけるのは誰も苦労しないと思います。
失敗や突っ込まれ所を作りたくなければ、
何もしないのが一番ですよ。

まぁ、私はそんなの、
まっぴら御免ですが。


ごんぼっち
posted by ごんぼっち at 18:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月09日

残席状況更新


今晩は、本日も粛々。



ようやく残席状況を更新できました。

夏期講習でヘトヘトになったのですが、
その後も、色々と忙しくなりそうですが、
何とか乗り切っていきたいと思います。

夏で新しい生徒が増え、
彼らに寺子屋のリズムや、基本姿勢を伝えることを重視して、
行ってきました。
中3の受験生が一番模範にならなくてはいけないのですが、
今までどおりにはいきません。

まぁ、諦めの悪さでは自信があるので、
粘り強く取り組んでいきます。


ごんぼっち
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2018年09月04日

金大附属高校入試説明会


今日は、本日も粛々。


ただの進学校が猛威を振るっているみたいで、
関東でも、学芸大附属や開成などの高校の合格を蹴って、
大学受験予備校みたいな高校に入学するケースが増えているようです。

どんな生徒に育てほしいか、を前面に出す高校より、
進学実績の方が魅力的に映る、
なんて
切ない世の中です。

制服がある進学校なんて、意味がわかりません。
服装ひとつ管理されないとダメ、疑問を抱けない子に、
クリエイティブな思考をしろといっても、
顔洗って出直してきてね、という感じです。

大学受験予備校みたいな高校も、
実際入試制度が変わるまでは、
今までと同じことしか主張できないのでしょう。

一流高校生だから、お前たちはできる!なんてメッセージより、
この高校出身だから、世の中のために出来ることを、
と生徒に伝えるのが進学校だと思います。

そういう意味で、
石川県内唯一の進学校でしょうね。
今のところ。

もう一点、
高校時代に短期長期で留学する生徒が多いのが、
すごいなぁと思うところです。

海外に修学旅行に行って、現地の高校生と話して、
はい、国際交流、国際化社会に相応しい生徒に、、、
約1000日ある高校生活のうち、たかが3・4日で。
ちょっと他のイベントが増えても、たかが知れています。

内向きな進学校の周囲の生徒、
進学校に進ませておきながら内向きなご家庭、
学校外塾外に出ない、車で1時間程度の半径で自閉する指導者、
部活で長い休みが拘束される、
外に目を向けるには、
今の日本人中高生には、最悪の環境かもです。

もし私に子どもが授かったら、
通わせたい高校です。

但し、
学力より、好奇心が無い生徒には、
絶対にオススメできない学校です。


ごんぼっち

posted by ごんぼっち at 11:35| Comment(0) | 教育情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする