2016年04月01日
学校の意味
今晩は、本日も粛々。
たまたま似たようなことを、私が勝手にライバル視している塾さんも書いていたのですが、
新高1生、早い子は数学の高1範囲を半分超えました。
この心意気がいいですね。
先取りすることがいいと言っているわけではありません。
高校入試が終わって、
遊び「しか」していない、
高校から出された宿題「しか」していない時期です。
一方で附属高合格者は、二月から粛々と塾探しをしていたり、
都市部の中高一貫校では、中3で高1内容を終えていたりするのに、です。
先取りだけが良いと言うわけでも、
遊ぶのが悪いと言っているわけでもありません。
学生の本分は、「よく学び、よく遊ぶ」。
後者「しか」無いという状況は、本分ではありません。
寺子屋の生徒たちは、周囲の友達からドン引きされることもありますが、
「どちらが楽か?」より、
「どちらが本質的か?」で判断できる子に、
モノを教えたいですね。
まぁ、信じられない話ですが、
進学校に合格して、「大学行きたくない(なぜなら一生懸命勉強したくないから)」と、
のたまわっている生徒もいると聞いて、
私がドン引きしているくらいです。
高校生活の中で、変わっていってくれるといいですが、
保護者や今まで教えてきた指導者が
それを聞いたら、何と思うのでしょう。
そういえば、自民党の麻生太郎さんが昔、東大を志望した時に、
母方の祖父である吉田茂元首相にたしなめられたことがあるそうです。
東大は、官僚を育てるところ、
それも貧しい者にも門戸を開くために作られた大学だ。
代々地主・大商人の家柄のお前が、
その1席を奪ってはならない。
まぁ、麻生太郎さんが東大に行けたかどうかは分かりませんが、
それで学習院大学に進学したそうです。
このエピソードが本当かどうかは分かりませんが、
受験や学校の意味をふまえているところに
感じ入ったエピソードです。
吉田元首相は、東京帝國大学から外交官になり、政治家に転身した身。
母校の意味をよく理解していたのでしょう。
ごんぼっち