2016年01月20日
ますます小学校・中学校の重要性が増す大学入試
今晩は、本日も粛々(0)
今日の一曲は、イーグルスのデスペラード。
高1生用のセンター試験の内容を見ていると、
某高校はカリキュラムの影響が出ていますね。
妙に変な進み方をしているので、おかしいなと思っていたのですが、
センターのようによく練られたテストですと、
こういうことが一発で分かります。
数UBをやりながら、調整をかけていく必要があります。
こういうのを見ていると、
大学受験はホントに3年勝負、もしくは3年勝負以上になってきたなと思います。
たまたま塾の先生たちと、
大学入試と高校入試の違いについて話をしていたのですが、
他塾の生徒さんが言っていました内容が言い得て妙なのですが、
大学受験から見ると、高校受験の勉強は「勉強」ではない。
あれはただの暗記。
高校受験は用語や単語を一部覚えているだけで点が取れるが、
大学入試は100%覚えて理解していないと、点数に結びつかない。
私自身のイメージは、
教科や単元の理解を深めるだけで行ける=センター7割以下
教科や単元のつながりを理解できる=センター8割程度
教科や単元の広がりまで追える=旧帝大レベル
でしょうか。
私の頃の大学入試は、国語以外はもっと単純なひねり方が多かったので、
もっと気軽だったイメージですね。
その分受験者数が多かったので競争は熾烈でしたが(笑)。
中学校までどのような勉強をしていたかによって、
大まかに、センター何割程度取れるかは予想できてしまいます。
寺子屋が高校生をOB以外を受け入れない最大の理由は、
ここにあります。
未だにそれは変える予定はありません。
理由は2点。
今後の入試は、小学校中学校の下ごしらえが重要になる一方である。
金沢大学前後程度や、中堅私大レベル程度の指導がメインになると私が退屈。
それだけです。
まぁ、とはいえ、そこは若さのすごいところで、
まれに高校に入って脱皮するヤツもいるわけです(特に男の子)。
寺子屋でも中学時代から「伸びそうだな」と思っていた子は、
昨年東北大と早稲田に進学しています。
高校時代に覚醒した子は、獨協大英文科に進学した女の子ですね。
中学3年で来た時は、模試で平均ちょい上しかなかったんですが、びっくりしました。
前職時代も含めて、そういう生徒たちの共通点を探し出してみると、
・絶対的に得意な科目がひとつできた(高校生になってからでもいい)
・部活動との距離感をきちんと取ることができている
・学校の授業を大切にする=予復習できていることが大前提
・学校の授業外に関心領域を深める
この4点が絶対条件ですね。
そこから考えて、小学校・中学校の時にどれだけその素地を仕込めるか。
高校生からはその回収を行っていくイメージで、
旧帝大クラスが狙えます。
中学校のまでのうちに、
・部活動と勉強との関係で、ある程度の戦略を持って臨む。
・学校の授業の復習(予習は高校に入ってからでよい)
(勉強スタイルの予復習のことで、カリキュラムが先取り型かそうでないかではない)
・暗記と理解を徹底的に繰り返して、
高校生頃の脳の発達に間に合うような理解力を高めるベースを作る
・基本的な数的処理・論理的思考力の観点から数学・英語・国語をとらえる
・受験や勉強に対する、基本的な勉強の行動パターンと考え方を持つ
つまり、
大学入試が難しくなればなるほど、
小学校中学校の下ごしらえが大事になってくる。
当然のことですが、
普通のご家庭・生徒は「その時期になったら頑張らせればいい」と判断するでしょうから、
きちんと行動している生徒が、ますます成功のチャンスを手にできるわけです。
(必ずしも成功するとは言いません。
結果の人参につられて動く人ほど、チャンスを掴んでも失敗するからで、
そしてその失敗は大した事が無いにも関わらず、取り返しがつかないと思いがちだからです。)
まさに社会の縮図です。
今のところ、私がたどり着いた考え方ですと、
大学入試を考えた時に、一番優先したい学年はどこですか?
と言われれば、
本人が頑張ろうと思った時です(笑)。
小学生〜中学生でしたら、本人が「頑張りたい」と思うように、
上手に仕掛ける保護者の方が多いですね。
敢えて学年でいうと、
早ければ低学年、
普通で、中学年〜高学年、
遅くても中1にはなるべく始めたいなーというのが、
指導者の言い分ですが、
どうせ「塾はビジネスのことを考えて、そう言っているんでしょう?」と、
思われるのにうんざりしていて、言わない人が多いだけだと思っています(笑)。
もし私が都市部で塾を作っていたなら、
小学生から通塾していた生徒以外、新規募集は原則無し。
退塾した(させた)生徒の補充分のみ。
という塾しか、作らないと思います。
このあたり、ちょいブログで掘り下げます。
ごんぼっち