2016年01月13日

活字中毒の育て方


今晩は、本日も粛々。(3)


活字中毒患者です。
本を読むようになるにはどうしたらよいか?という質問を受けることが多いので、
私の場合はこうでした・・・ということをお話ししようと思います。

いつから本好きか?と思い返してみても、
物心ついたときからずっと、、、という印象です。
昔の写真も、確か本を読んでいることが多かったと思います。

親に聞いてみると、特に意識したことはないそうで、
気付いたら読んでた・・・と、
頼りにならない発言でした(笑)。

親から聞いたことを、自分なりに想像して補っていきますと、

・本が常に周りにある環境にあった。
父も祖父も本読みでしたので、手の届くところに本がたくさんありました。
で、もちろん明らかに、本を読む子になるように狙ったな?という、
手の届くところに子どもが興味を持ちそうな本を置く、
ということもありました。

そして買い物について行っても、必ず本屋に立ち寄った記憶があります。
記憶がある頃は、私がせがんだ可能性が大ですが、
本に興味を持ち始めたときは、私の親のことですから、
わざと本屋に連れて行っていたと推測しています。

・本は常に持ち歩いていた
私が小さい頃はしゃべるの大好きでしたので、本さえ渡しておけば静かになるから、
というのが一番の原因だったと思います。

・マンガはダメ・・・とは言われなかった。
マンガすら読めない子って、イマドキいますからね。
昔は純文学として描かれたであろう内容も、現代日本ではマンガになっているケースも
多いですから、これは両親の先見の明でしたね。

・本に関わる出費だけは、文句を言われなかった。
低学年の頃は、世界や日本の名作も必ず読まされましたが、それ以外は、
自分で選び、しかもその内容に関しては口出しされませんでした。

・時折、教養的抑圧(笑)があった
高学年や中学・高校になると、時折言われました。
高校生にもなって、亀井勝一郎・三木清・小林秀雄も読んでいないなんておかしい
大学生になった時、一緒に古本屋に行った時、
「これはいい本だよ」と、遠山茂樹を渡されたことですね。
何度かあったと思うのですが、覚えているのはそれくらいです。

現在指導者の立場に立ってみると、
理想的な読書環境だったと思います。

私は進学塾の塾長でありながら、人の学歴にはあまりこだわりません。
しかし、本を読まない人間は基本的に差別します(笑)。
そういう知性のベースを作ってくれた親には、
今でも感謝しきれないです。


                                ごんぼっち

posted by ごんぼっち at 23:59| Comment(0) | 教育情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする