2015年10月19日
定期テスト対策に溺れると
今晩は、本日も粛々。
勉強というのは、生徒の状態がどうあれ、
登る階段は決まっていて、あとはどう登るか次第なのですが、
登るべき階段を、目先のテストで誤魔化すと、後々ぬりかべのような壁になってしまう。
平均前後くらいの生徒にとても多いのですが、
定期テストで結果が出ないと本人も保護者も不安になるので、
その対策に無心します。
すると、定期テストではいい結果が出ます。
入試での実力になると・・・。
それだけならまだいいのです。
高校入試をふまえて、定期テストだけだとダメと分かり、大学入試へのいい反省になります。
そこでそこそこの高校にとおってしまうと、
高校でも同じことをやります。
すると、頑張っても日東駒専がやっと・・・なんてことになります。
基礎とはいえ、
どこかでその基礎力をぐんと伸ばす問題に手をつけないと、
階段を登ることができません。
しかしながら、えてしてこういうことが必要な生徒に限って、
難しい・分からない・ついて行けないという言葉を使い、
保護者もそれを真に受けます。
勉強は、難しい・分からないが出発点であって、
「簡単・分かる」をいかに脱却するか?がポイントであるのに、
ようやく出発点に立った人間をいとも簡単に、
元の迷路に引き戻します。
難しい・分からない・ついて行けないとのたまう子を、引き上げるのは簡単です。
最低三カ月から半年、1日たりとも休むことなく、毎日勉強しろ・・・です。
分からないなら、分かるまでやればいいだけの話です。
「分からない」と言っている生徒は、
わかるまで勉強するつもりはありません、
一瞬で理解できるものしか受け付けませんと言っているだけです。
その次に分かるから「できる」のステップがあって、ようやく得点になります。
進学塾の先生あるあるですが、
「分かった」「分かりやすい」が口癖の生徒=成績上位ではない・・・です。
そういう生徒の指導に対する疑問から、
今の寺子屋の授業が出来ています。
ある程度難しい問題も扱っているのは、そういうことです。
ごんぼっち