2015年09月26日
スクラップ&ビルト
今晩は、本日も粛々。
今週は県外からお客様にお越しいただくことが多い週でした。
そこでお話ししていたのが、
金沢に新幹線が通ってどうなったか?というテーマでした。
バブルの頃開発された観光地のひどさといったら、ありません。
その頃には、文化のもつ大切なつながりも、
金と結びつかないからと一刀両断され、
民度が上がってきた頃には、見向きもされない廃墟と化す。
こういうことが行われてきました。
また、東京をはじめ、大都市の消費文化は、
常にスクラップ&ビルトがなされてきました。
しかも、都外出身の「田舎者たち」の手によって。
何代も東京で過ごしている人からは、どのように見えるのだろうか、
東京に行くたびに思います。
そう考えると、まだ少しは、
場所の持つ空気を残した部分が、金沢にはあるように思います。
金沢が観光地として魅力を放つのは、
迎える側の人の問題であって、
しかもそれは残念なことに、官がまだ主導であり、
民がそれに遅れを取っているかもしれないということです。
京都ほどあざとくなくてもいいですが、
そういう時に参考になりそうと思いついたのが、
三重・島根・九州の観光受け入れ態勢です。
大当たりを狙わず、地道にコツコツとおもてなしをして、
リピーターにあふれる観光地という姿。
東京にずっと住んでいる人は口を揃えていいます。
東京型の開発は、もうとっくに限界が見えていて、
しかし地方からやってくる人を考えると止めることができない。
人間が、刺激だけでなく、
場所の持っている力を活かしながら生きていく、
そう考えると、本当に地方の時代にシフトしつつあるのを感じます。
ただ、それにはひとつ、大きな課題があるんです。
職と教育です。
地方は、このレベル差を少しは埋め合わせなくては、いけないですね。
平均ではないのです。
上位層に対してです。
ごんぼっち