
寺子屋が載ってる今月号のクラビズムです。
今晩は、本日も粛々。
ボカロとかPurfumeとか、デジタルな音ざわりがひとつの主流を形成してきました。
CDのセールスも、AKB関連・ジャニーズ関連が大半。
彼らはTVでもライブでも口パクがほとんど。
新しい可能性にワクワクする反面、
寂しい気持ちも、抑えられなくなってきます。
歌は気持ちを乗っけて、
場合によっては溢れる気持ちをぐっと、敢えて抑えて、
アーティストと自分の、
心の振動を楽しむものなのではなかったのか?と。
そういう違和感は、
例えば授業で、心を精一杯詰め込んで話をしているのに、
響いていないようなリアクションだったり、
気持ちをどっしり込めてお経を唱えていても、
おばあちゃんの後ろでDSに夢中になっている子どもを振り向かせられなかったり、
なんぼ「先生の話が好きです、授業が分かりやすい」という感想をくれる生徒がいたり、
「お経上手いですね」とおじいちゃん・おばあちゃんに言ってもらえたりしても、
ありがとうと言いながら、
私の気持ちのこめかたと、伝える技術が足りないから、
納得がいかないんだ、もっといろんな人の心が動かないんだという、
苦い気持ちと重なって、
年々大きくなっていました。
2年ほど前に、プロレス好きな私の心をがっしり掴んだ動画がありました。
→当時の記事
棚橋選手自体はあまり好きではないのですが、
BGMの素晴らしい歌声とともに、時折聞いていました。
その歌手が、最近話題みたいですね。
CDも無名のシンガーだったにも関わらず、10万枚売れたそうで、
ふっと心が軽くなりました。
棚橋選手もベビーフェイス(プロレスでヒーロー役、反対の悪役はヒール)で、
GILLEさんもポジティブなメッセージを伝えるタイプのシンガーです。
私は根暗ですので、こういうのは得意ではありません。
むしろ、
「母さん、俺たった今人を殺してしまったんだよ・・・」や、
「別に人生がつまらないわけじゃない。岬のレストランで海を眺めていたい」といった、
鬱々としたトーンの歌詞が好きです(笑)。
ですが、GILLEさんの歌は、
苦しい時ほど笑っていようよ
という心持ちが伝わる声だなと、勝手に想像していました。
同じポジティブなメッセージを発している歌手・バンドでも、
生き方が薄っぺらい人の歌声は、
聞いていて癪に障るものなのですがね。
たまたま、youtubeをまわしっぱなしにして仕事をしていたら、
彼女の曲がかかって、
なぜ歌うのかというルーツを知ることができました。
こういう古風な歌い方でも、スマッシュヒットくらい売れるなんて、
まだまだ捨てたもんじゃないと、
ふと思わされちゃいました。
そして何よりね、
ショートヘアーの美人、
好きなんですよね(笑)。
ごんぼっち