2014年05月07日

道徳の問題と制度の問題


今晩は、本日も粛々。



「そこまでするか」国内企業、アマゾンに歯ぎしり
AERA記事より



このブログもそうですが、

意見を発信するということが手軽になってくると、

どうしても道徳論議が多くなってくるものです。



そういう精神論は私も嫌いじゃありません(笑)。

しかしながら、ある制度において道徳論がまかりとおるということは、



★制度に何か問題がある



と、喝破するのがポイントです。



例えば、入学式に有給を取って非難された高校教諭。

有給制度は管理職が事前に、有給を取ってはいけない日を設定することができます。

で、申請には当然管理職の許可が要ります。

ですので、道徳上の論議で、実際に有給を取った教諭に、

非難が集中すること自体が、

制度運用のミスになるわけです。



アマゾンの問題で言うなれば、

現在世界各国で、

法律や租税は国家単位にも関わらず、経済はグローバル化している

ことに、対応しきれていません。



その隙を突いた出来事です。

この場合は、法整備どうこうという問題と、国際関係での調整が必要ですし、

それももう動きが見られていますので、いずれ収束する問題です。
(OECD税源浸食と利益移転(BEPS)に関する行動計画…というやつです)



これでお話ししたかったのは、

妙に腑に落ちる道徳論議をどう避けるか?というポイントです。



私がそう考えるに至ったきっかけは、これ。

★独裁国家では法律が多くて制度が少なく、民主国家では法律が少なく制度が多い

という、法学で習った格言を元にしたのですが、

もうひとつ大事なことは、


★民主主義と独裁政治は矛盾しない


ということですね。



                             ごんぼっち


posted by ごんぼっち at 23:59| Comment(0) | よのな科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする