2014年02月12日
言葉遊び
月曜に入ったチラシです。
3月からの新年度生、春期講習生を受け付けています。
今晩は、本日も粛々。
坂口安吾の「教祖の文学」なる随筆を読みました。
安吾と言えば、太宰(心中直後バージョン)と相まって、
中2病の代名詞みたいな文学…あ、本当はもうちょっとしっかりしています^^;…
ですが、
大学時代以来、読み直してみました。
「彼(小林秀雄)は水道橋のプラットホームから落つこつたが、
彼の見えすぎる目、孤独な魂は何と見たか。(中略)
女のふくらはぎを見て雲の上から落つこつたといふ
久米(多分、昔の鳥取県のこと)の仙人の墜落ぶりに比べて、
小林の墜落は何といふ相違だらう。
これはたゞもう物体の落下にすぎん。」
安吾節、炸裂です(笑)。
今東光ほど下品でなく、太宰ほど粘着質ではない。
安吾の文章を読んでいると、ふと兼好法師を思い出してしまいます。
私も含めて、
真面目で、常識にガチガチに縛られていて、
ましてや破天荒な試みや業績をどどんと出すような人間ではございませぬ。
数学の問題しかりですが、
「図書館を出発したA君が時速5キロで歩いていると・・・」と見るや、
交差点で停止もせず、曲がり角も減速せず突き進む、
パワフルなA君を想像してみたり、
「大小2個のさいころを、上に投げたところ・・・」なんて文章を見るや、
先生、痛いです・・・とつぶやく登場人物もいるのでは?と、
ツッコんでみたり、
そういうね、自由な発想がぽんぽんと飛び出てくれた方が、
面白いのにと、授業中によく思います。
たまには、
そういう言葉遊びの授業もしてみましょうか。
たとえば、「もしもし亀よ」で中国の王朝を覚えるとか、
そういった記憶術の類いは、
かつての受験生が考え付いた、遊びの一環です。
精神的に脆いイマドキの子どもに、
「あんまり早い時期から頑張ると、疲れるよ」なんて、
学校や塾の先生まで言いだす時代です。
真剣にやるからこそ、
こうやって遊べ^^と伝えたいですね。
ごんぼっち