2014年01月16日
ギターマン
今晩は、本日も粛々。
ブレッドというバンドの名曲、ギターマン。
ギターマンは君を笑わせ、そして泣かせる。
しんみりさせたかと思うと、気分を上げる。
そして何かに駆りたてられるように、また旅を続ける
1日に何マイルも何マイルも。
次の観客を求めて。
これを聴くといつも思い出される(自発の「られる」です)のが、
ジャンゴ・ラインハルトというギタリストです。
若い頃、キャラバン(馬車ですね)が燃えているのを消そうとして、
半身に大やけどを負います。
左手の小指と薬指に障がいが残り、
ギターは左手の、親指を除く四本で弦を押さえるため、
致命的な怪我です。
しかし彼は、自由に動く指2本でメロディを弾き、
不自由な指は和音を押さえるだけという、弾き方を見つけ出し、
1930年代のフランスを代表するギタリストになりました。
フランスのジャズ界で最高栄誉は、
彼の名前を取り、ジャンゴ・ラインハルト賞となりました。
彼のギタリストとしての技能もさることながら、
ギターへの情熱が、
80年経ったフランスでも、異国でも、
音楽に携わる人でも、そうでない人でも、
心を震わせています。
ジャンゴのソウルは、まさにギターマンそのものだと、
いつも感じています。
ジャンゴのように、時代も国境も超えるほどとは言いません。
受験は、君たちが初めて自分の将来を賭けて挑む壁です。
自分の生き方や、美意識の表現の場です。
かっこいいか悪いかなんて、後で振り返って決めればいいことなので、
今はがむしゃらにぶつかってください。
ごんぼっち