今晩は、本日も粛々。
ブレッドというバンドの名曲、ギターマン。
ギターマンは君を笑わせ、そして泣かせる。
しんみりさせたかと思うと、気分を上げる。
そして何かに駆りたてられるように、また旅を続ける
1日に何マイルも何マイルも。
次の観客を求めて。
これを聴くといつも思い出される(自発の「られる」です)のが、
ジャンゴ・ラインハルトというギタリストです。

若い頃、キャラバン(馬車ですね)が燃えているのを消そうとして、
半身に大やけどを負います。
左手の小指と薬指に障がいが残り、
ギターは左手の、親指を除く四本で弦を押さえるため、
致命的な怪我です。
しかし彼は、自由に動く指2本でメロディを弾き、
不自由な指は和音を押さえるだけという、弾き方を見つけ出し、
1930年代のフランスを代表するギタリストになりました。
フランスのジャズ界で最高栄誉は、
彼の名前を取り、ジャンゴ・ラインハルト賞となりました。
彼のギタリストとしての技能もさることながら、
ギターへの情熱が、
80年経ったフランスでも、異国でも、
音楽に携わる人でも、そうでない人でも、
心を震わせています。
ジャンゴのソウルは、まさにギターマンそのものだと、
いつも感じています。
ジャンゴのように、時代も国境も超えるほどとは言いません。
受験は、君たちが初めて自分の将来を賭けて挑む壁です。
自分の生き方や、美意識の表現の場です。
かっこいいか悪いかなんて、後で振り返って決めればいいことなので、
今はがむしゃらにぶつかってください。
ごんぼっち