2016年08月09日

無邪気な無神経


今晩は、本日も粛々。


http://mainichi.jp/articles/20160807/k00/00m/040/085000c
相模原殺傷 被害者の姉「とても名前は公表できません」 毎日新聞

気持ちがへし折れるような、言葉でした。

「この国には優生思想的な風潮が根強くあり、
すべての命は存在するだけで価値があるということが当たり前ではないので、
(被害者の名前を)とても公表することはできません」
と、複雑な思いを明かした。

優性思想とは、生まれてきてほしい命とそうでない命を区別し、
生まれてきてほしくない命については、人工的に生まれてこないように、
または社会から排除してもよいとする考え方です。

そんなに日本って、障碍者等々を差別しているの?と思うかもしれませんが、
親しくさせていただいている先生が、
今回の相模原殺傷事件についてイギリス人に聞いてみたところ、
そのイギリス人が述べた感想をかいつまんで紹介します。


それにしても160人もの障碍者を一ヵ所に集めた施設が、日本に何ヵ所もあることが驚きです。
イギリスにそのような施設があったのは、ビクトリア朝(1837〜1901年)のことです。


確かに、家族となるべく近くにいて過ごす、という観点からすると、
20名程度の施設が、街中にあるというのが、
老人や障碍者施設としては、適切な在り方なんでしょうね。
それが「当たり前」の文化からすると、
今の日本のあり方は、大量隔離・差別以外のなにものでもありません。

いずれ寺子屋恒例、各界で活躍する知人に「今の若い人たちに頑張ってほしいこと」
をお伝えする「知のスレッジハンマー」にお呼びしたいと思っている方のひとりに、
障碍者の就職支援を行っている方がいます。
この方自身も身体に障碍を持っていますが、社会で立派に活躍しています。

また、脊髄性筋委縮症を患って、寝たきりの24歳の方が、
一部上場を果たす会社の社長さんです。
http://www.dailymotion.com/video/x3mwzzq_%E5%A4%A2%E3%81%AE%E6%89%89-2016%E5%B9%B41%E6%9C%8817%E6%97%A5_fun
(夢の扉2016年1月17日)

世の中に知的労働が占める割合が多くなると、
障碍の有無は、そんなに大きな差でなくなるという証左です。

もちろん、こうやって世の中で活躍する方々ばかりでない事は承知しています。
でもそれこそ、活躍する人もいればどうしようもない人もいるというのは、
障碍の有無や年齢、性別、人種、国籍、性的マイノリティーなどなど、
どういう人にも当てはまることです。

とにかく、私たちの「当たり前」の背後に、
ひょっとしたら差別の構造があるのではないか?と疑ってみることは、
とても大切です。


                                  ごんぼっち

posted by ごんぼっち at 20:50| Comment(0) | よのな科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする